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2018年10月31日

日本に古くから伝わる欄間(ランマ)の歴史と機能について

玄関ドアにはランマと呼ばれる部位があります。玄関ドアの上部にある固定されたガラス面のことをランマと呼びます。ランマはとても歴史が深く、日本家屋においては室内の通気性を維持するために設置されていました。今回はそんなランマについてご紹介します。現在の住宅におけるランマは玄関に明かりを取り入れる目的がありますが、デザインの関係上リフォームの際に取り外してしまう方もいます。玄関にランマは必要なのでしょうか?あるいは不要なのでしょうか?

欄間(ランマ)とは?

玄関ドアのランマはドア本体の上部に付いているガラス張りの窓のことです。玄関ドアにランマを取り付けることで全体が薄暗くなりがちな玄関に明かりを取り入れることが出来ます。ランマの歴史はとても古く、昔の日本家屋にも使用されていましたが今でも最新の設備が整った住宅の玄関ドアに使われています。

ランマは玄関ドアだけでなくオフィスビルの室内に使用されていることもあります。室内にあるランマは採光ではなく通気性を良くすることが目的なのでガラスは張らずに枠だけを取り付けてあります。

古くから伝わるランマの歴史

部屋と部屋との境目や、部屋と廊下や縁側との境目に設けられ、採光、換気、装飾等を目的として、障子、格子、透かし彫り等の彫刻を施した板を嵌め込む。欄間に嵌め込まれる障子は欄間障子、格子は欄間格子と呼ばれるが、このような建具が単に欄間と呼ばれることもある。奈良時代から寺社建築において採光を確保するために用いられたと考えられ、後に貴族の住宅建築にも用いられるようになり、江戸時代以降には一般住宅にも採り入れられた。

参照元: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%84%E9%96%93

室内の換気を維持するために使用

ランマは古くから日本家屋に導入されていました。日本家屋のランマは玄関ではなく室内に使用されていました。室内のランマは天井と鴨井の間に埋め込まれており、障子や襖の上に付いています。ランマによって扉を閉め切っていても換気が出来るので、日本家屋ならではの通気性を維持することが出来ました。

木造の彫刻

日本家屋のランマはガラス張りではなく全て木製で造られていました。基本的には障子の様に格子状の木枠がはめ込まれているだけなのですが、古くから伝わる神社では動物などの彫刻が彫られている美しい芸術品としての一面もあります。そのような美しいランマは観光名所として有名な神社に使用されていることがあります。

古くは奈良時代から

ランマは奈良時代の時点で建物内に既に導入されていました。その後、平安時代の書物の中にもランマが表記されています。今でも職人の手によって作られた木彫りのランマは高級品として取り扱われています。

ランマの機能性について

ランマは古くから日本の住宅に使用されており、現在でも形を変えて使用されています。ではそれぞれのランマの機能性に違いはあるのでしょうか?簡単に言うと昔のランマは「通気性」、今のランマは「採光」が目的となっています。

木製だった昔のランマ

古くから伝わる日本家屋や神社に導入されているランマは基本的に木製で室内に使用されています。ランマは部屋と部屋、あるいは部屋と廊下を隔てる襖や障子の上部に取り付けられていました。そのランマの目的は通気性の確保です。

昔の日本の住宅は木造建築だったのでとても通気性の良い作りになっていました。その上で部屋の上部にランマを取り付けることで襖や障子を閉めた状態でも換気を出来るようになっていました。常に自然の中にいるかのような感覚を味わうことが出来る点が日本家屋の魅力の一つです。

ガラス張りになった現在のランマ

時は流れ日本の住宅は昔ながらの日本家屋から欧米の文化を取り入れた洋風な住宅が多くなりました。それでもランマは形を変えて今でも使用されています。洋風住宅のランマはガラス張りで玄関ドアに使用されています。その目的は玄関に明かりを取り入れることです。

ランマによって玄関を明るくする

洋風住宅の玄関は壁とドアで覆われており、窓ガラスはごくわずかしかないので室内が暗くなりがちです。そのため玄関ドアの上部にガラス張りのランマを取り付けることでガラス越しに自然の明かりを取り入れることが出来ます。ランマは上部に付いているので日中の日差しをたくさん取り入れて、玄関一体を明るく照らしてくれます。

開放は出来ない

洋風住宅のランマは日本家屋のランマと違い完全に閉め切ってあるので通気性はありません。また本来ならば壁や金属製ドアに当たる部分をガラス張りにしているので断熱性能も下がってしまいます。そのため現在の住宅のランマはメリットばかりであるとは言えません。

中村建硝の玄関ドアにもランマはあります

玄関全体をガラス越しに自然の明かりで照らしてくれるランマですが中村建硝が取り扱っているリフォーム用玄関ドアの中にもランマ付きの製品はたくさんあります。特に引き戸タイプの玄関ドアはランマを取り入れることでドア全体のバランスも良くなるのでとても人気があります。

勿論開き戸タイプの玄関ドアにもランマは設置できます。「開口部が狭くなる」「断熱性能が下がる」などの注意点もありますが、ガラス面を入れることでデザインも良くなるのでランマを取り入れるかどうかはお客様次第です。

ランマを外したいお客様のために

開口部の広い玄関ドアや断熱性能を向上させたいお客様にとって玄関ドアのランマは不必要な物かもしれません。そんなお客様のために中村建硝ではリフォームの際に既存のランマを取り外すことが出来ます。

カバー工法でランマを外す

中村建硝では玄関ドアのリフォームに「カバー工法」という手法を使用しています。これは既存の枠を取り外さずに、枠の上から新たな枠を被せて新しい玄関ドアを取り付ける方法です。工事内容が単純なため、たった1日で作業が完了するので費用も安く済ませることが出来ます。

カバー工法を使用することで既存のランマを取り外すことが出来ます。取り外し作業の際に残すドア枠は開口部だけでなくドア全体の枠のみなので、ランマや子扉についている中枠は切り取ってしまいます。そうすることで中枠が一切ない空間が出来上がるので好きなタイプの玄関ドアを設置することが出来ます。ランマを取り付けずに片開きドア1枚だけにすることも出来ますし、以前よりも面積の小さめなランマに変更することも出来ます。

ランマを取り外す際の注意点

中村建硝ではリフォームの際にランマの付いていない玄関ドアに交換することが出来ます。しかしランマの無い玄関ドアを取り付ける際は一つだけ注意点があります。それは玄関ドアの上部に物が取り付けられていないことです。

照明にぶつかるかもしれない

ランマを取り外すということは開口部が高くなるということです。そうすると玄関ドアを開ける際に動く部分が増えることになります。玄関の上部には照明が設置されていることが多々あります。ランマ付き玄関ドアの場合は開口部が照明より低い位置にあるのでドアを開いても全く問題ありません。

しかしリフォームによってランマを外すと開口部が照明の位置まで高くなるので、ドアを開けたら照明にぶつかってしまうかもしれません。その場合玄関ドアが外壁に当たらないようにドアストッパーを設置するなどの措置を取る必要があります。ランマを外すということは開口部が高くなるということなので注意してください。

ランマはあった方がいい?

玄関ドアにランマが付いていると玄関全体が明るくなりますが、開口部が狭くなったり断熱性能が低くなってしまうというデメリットもあります。では一体ランマはあった方がいいのでしょうか?なくてもいいのでしょうか?

メリット=明かり、デメリット=寒くなる

はっきり言ってランマを付けるべきかどうかは人によって異なります。現在はデザイン性や断熱性能を重視するためにランマを付けない場合が多くなっていますが、ランマが無いことで玄関が暗くなってしまい後悔する方もいます。暗くなった場合は照明を点ければ勿論明るくなりますが昼間から照明を点けないと暗い玄関はあまり気分が良くありません。

引き戸はランマ付きが人気

引き戸タイプの玄関ドアは横に広いのでランマがある方がより一層明るくなります。一方で子扉などが一切なく開口部だけの狭い開き戸の場合ランマがあっても明かりが入る量は少なくなります。そのため開き戸のランマ無し、引き戸はランマ付きの方が人気が集まっています。

まとめ

今回はランマについてご紹介しました。歴史の深いランマですが昔は木製で室内の通気性を良くするため、現在はガラス張りで玄関の日当たりを良くするために使用されています。デザインや気密性を重視する場合はリフォームの際にランマを取り外してしまうこともありますが、取り外す際にも注意点があるので検討する必要があります。

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