コラム

公開日:2018年4月17日

/ 最終更新日:2019年12月21日

勝手口ドアの通風と断熱


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キッチンにいると「夏は暑く、冬は寒い」と言った経験をされたことはありませんか?せっかく家の中にいるのに、外気にさらされているような思いをされている方は、意外と多いのではないのでしょうか?何故キッチンはこんなにも外気に近い環境なのでしょうか。その原因が勝手口のドアにあることは、意外と知られていない事実。そこで今回は、勝手口の通風と断熱について考えてみましょう。

勝手口ドアが生活に及ぼすメリット

勝手口にドアがあるのとないのとでは、生活の利便性が違ってくると言っても過言ではないでしょう。勝手口ドアは、生活上の様々なメリットをもたらしてくれます。

勝手口ドアと生活動線

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生活動線の観点から勝手口ドアについて考えてみましょう。具体的な事例を挙げると、勝手口ドアのメリットが見えてきます。

家族以外の来客に気付かれず家を出入りできる

家に来客があった時のことを想像してみてください。会合中に家族が玄関から出入りしていると、少し会合の邪魔になったり、気を使わせてしまう原因ともなります。そのような時、勝手口のような家族しか出入りすることがなく、かつ出入りするところを家族以外に見られる可能性の低い出入り口があると、便利だと思いませんか?お客様に見られることなく、家に出入りすることができます。家に出入りするドアが複数あるというのは、こうしたメリットもあるのです。

ゴミや汚れ物の出し入れに便利

工事後

生ごみは家の中でも主にキッチンで発生します。多くの地域や家庭で生ごみ回収の日はおおむね週に2回程度が一般的でしょう。家の中にゴミを貯めこんでおくと臭いが籠もりますし、最悪の場合ゴキブリやハエなどの害虫・不快虫の発生原因ともなります。キッチンに勝手口があれば、生ごみなどは外に仮置きしておけますし、ゴミ捨ての際は玄関を通ることなく外にゴミを持ち出すことができます。リビングなどの生活スペースを臭気を放つものが通るのは心地よいものではないでしょう。こうした動線を確保してくれるという面でも、勝手口のドアはありがたい存在と言えます。

また、汚れ物を家の中に持ち込む時にも勝手口は便利な存在です。勝手口の脇にスロップシンクなどを配置しておけば、家庭菜園で収穫した野菜などの土を水で洗い流した後に、ダイレクトにキッチンに運ぶことができます。また、外で泥だらけになるまで遊んで帰ってきた子供たちも、玄関ではなく勝手口から帰宅するルールにしておけば、玄関を汚すことはありません。この場合でも、スロップシンクで靴や足を洗って部屋の中に入れることができます。玄関はお客様を迎える大切なものであると同時に、家の重要な「顔」と呼べるものです。常に清潔な状態にしておきたいものですよね。

通風と断熱

勝手口に設置するドアは、住む人の流れである動線を確保してくれるだけではありません。家の中に心地よい風を循環させてくれたり、時には熱の通り道ともなります。

通風を確保してくれる

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例えば、キッチンや洗面所、クローゼットのように、通常であれば空気の流れがそこまでない場所に勝手口を設けるとどうでしょう。ドアの開け閉めによって空気の流れが生まれ、キッチンであれば料理の臭いを軽減させてくれるでしょうし、洗面所やクローゼットであれば湿気を軽減させ、結露やカビを防止してくれる効果も期待できます。

防犯性

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勝手口を設ける際に忘れてはならないのが、防犯への配慮をどのように考えるのか、という問題です。開口部が増えるということは、それだけ空き巣犯にとって侵入経路が増えるということです。玄関ドアなどは防犯性の高い製品を採用するけども、勝手口のドアなどには玄関ドアほど高い防犯性能を持たせない例も散見されますが、それは間違いです。家の正面に位置する玄関ドアとは違い、勝手口は一目に触れにくい場所にあることが多いため、防犯性能の確保は必須と言えます。

数値で見る勝手口ドアの断熱性

勝手口を設けるということは、前述したように部屋の中の空気の循環を活発にさせる効果があり、それは結露やカビを防止してくれます。一方で、部屋の中の冷暖房によって冷やされたり温められたりしたりした空気を外部に逃がしてしまいやすいという側面も考えられます。

ここで考えて頂きたいのは、部屋の中の空気はどういった経路を辿って外部に放出されるのか、ということです。日本建材・住宅設備産業協会の調査によると、実は部屋の中から外部に放出される空気のうち、6割近くが玄関や窓・ドアなどの開口部を通っているということがわかっているのです。つまり、勝手口ドアを設置するということは、その部分から熱が外部に流出してしまいやすい構造にしてしまうということを意味します。

従って、部屋の中の気密性・断熱性を確保しようと思えば、こうした玄関や窓、ドアなどの開口部の断熱性をいかにして向上させるかという問題を考えなければならないということなのです。

LIXILのリシェントの断熱性

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玄関ドアや勝手口ドアリフォームを考えている人々に人気なのがLIXILの「リシェント」です。冬に暖かく、夏には涼しい住まいの実現を目指した同シリーズは、勝手口ドアにも高い断熱性を持たせた高性能なドアのシリーズです。

特に断熱仕様のリシェントは、室内側のサッシを断熱性に優れた樹脂、屋外側のサッシを強度・耐久性共に優れたアルミで構成するハイブリット構造により、強度と断熱性を融合させることに成功しています。

また、片側のガラスにコーティングされたLow-E層(特殊金属層)により、一般複層ガラスより優れた断熱性能を持つLow-E複層ガラスを選択することができるため、勝手口ドアにもしっかりとした断熱性能を持たせたいという人にはぴったりのシリーズです。

YKKドアリモの断熱性

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ドアを閉めたまま室内に風を送り込むことができ、ドア自体にもしっかりとした断熱性能を持たせているのが、YKK apの「ドアリモ」です。住んでいる地域の気候に合わせ、3種類の断熱性能の仕様の中から最適なものを選ぶことができます。断熱性能が最も高いD2仕様のドアは、Low-E複層ガラス辺縁部熱遮断構造を採用することにより高い断熱性能を実現しており、北海道や東北などの寒冷地での使用にも耐えられる想定になっています。
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まとめ

勝手口ドアはその家に暮らしている人にとってスムーズな生活動線を確保してくれたり、快適で清潔な住環境の確保にも一役買ってくれています。家づくりを検討している方や、これから自宅のリフォームを考え始めていきたいという方は、勝手口の設置を検討してみてはいかがでしょうか。その人のライフスタイルによって多くの使い方のパターンがありますし、上手に使えば、必ず生活を快適に、そして豊かにしてくれるはずです。

しかしながら記事中で述べたように、断熱性能には特段の注意を払う必要があります。家の中の空気の約6割が玄関や窓、ドアなどの開口部から外部に流出しているという調査結果を踏まえると、こうした開口部の断熱性能をいかに高められるかで、家自体の断熱性能が決定づけられると言っても過言ではないでしょう。

LIXILの「リシェント」YPP apの「ドアリモ」は、地域の気候特性により、断熱性能の高いLow-E複層ガラスを採用している仕様を選択することもできるため、勝手口ドアの設置を検討しているのなら、2社の製品から選ばれることをおすすめします。当社は両社の正規販売店として、LIXILは全身のトーヨーサッシの時代から、YKKは40年以上の取り扱い実績があり、確かな技術と豊富な経験に基づく質の高いサービスを提供しています。一度見積を取ってみて、他社との違いを比べてみてください。

著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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