今日は子ども食堂の日でした。
ある深刻な貧困の中で育った4人兄弟。
高3の長女Fさんと中3の次男M君が久しぶりに顔を見せてくれました。
長女Fさんは、介護の仕事に就職が決まりました。
小中と不登校気味の時代を乗り越え、高校に進学、アルバイトをしながらなんとか卒業できそうな状況です。
就職先を選んだ理由は、家から近いからと採用してくれそうだから。
特に興味がある職種ではなく、そこそこの収入が得られればそれでいいという理由で選んだそうです。
現在の状況に不満をあえて持たず、夢も持とうとしない18歳です。
次男M君は、小学校2年生のころから不登校。
高校進学はあきらめてしまったようで、中卒で働くそうです。
彼は父親と二人暮らしですが、父親が無収入なので父親のために自分が働こうとしているように見えます。
僕ら子ども食堂のスタッフは、定時制高校に通ったらどうか、まだ子どもなんだから子どもらしく生きていいんだよ、と説得したのですが、彼の意志は固そうです。
彼らに親に対する不満とか言いたいことはないの?と聞くと、何もないと言います。
将来こうなりたい、あれをしたいという夢や目標もないと言います。
不満を感じないように育つしかなかった子、夢を持つことをあきらめるしかなかった子、僕ら地域の大人は、ひとの子だからと見て見ぬふりはできません。
してあげられることは少なく無力を感じながらも、声をかけ続けることはやめずにいたいと思いました。
M君がボソッと山登りをしてみたいとスタッフに漏らしたそうです。
親には気を使ってねだれないM君。
食堂の子たち何人かに声をかけて、近々筑波山に行ってきます。
運動不足のアラフィフの僕。登れるかな(;^ω^)