ランマ(欄間)は、ふすまやドアなど人が出入りする開口部の上にある小さな開口部です。
天井と鴨居の間にもうけます。
欄間の目的は、採光や通風など。
下の開口部を閉めていても開放感が得られるよう、開口部を二つに区切るという日本建築の知恵ですね。
和室のふすまの上に作る場合、組み木や彫刻など凝った装飾を施すことが多いです。
玄関ドアのランマは、採光の目的が大きいため凝った飾りはなくシンプルなものが一般的です。
スペースの問題でちょうど良い場所に窓を作ることができない狭い玄関の場合、ドアを閉めると昼間でも真っ暗、というお宅は多いです。
ランマがあると明るく開放感が出ます。
ランマのガラスは開閉することができません。
防犯上の心配は少ない箇所ですが、防犯ガラスを採用することもできます。
ランマを付けると開口部が広く見えるため、贅沢な作りに見えます。
家全体に重厚感、風格をプラスすることができます。
開き戸はランマ無しが人気です。
ドアの高さが230cmもある背の高いドアが高級感から選ばれています。
ランマが主流だったのは木製建具の時代です。木製建具はガラス入りのドアが少なかったこと、木製ドアの背を高くすると反りやすいことを理由につけられていました。
玄関内の採光の目的で現在は選ばれることがあります。
引き戸の場合はランマ付きが人気です。
引戸は主に和風住宅に取り付けられますが、ランマをなくすとデザイン上バランスが悪いためランマ付きが主流になっています。