準防火地域、防火地域では、外部との出入りに使う玄関や勝手口のドアを防火戸にすることが義務付けられています。目次
準防火地域でも玄関や勝手口の防火戸は義務
一般的な戸建てには木造住宅が多い為、住宅が密集している地域では火災が発生すると、あっという間に延焼が拡がるリスクがあります。
そのような状況を避けるために、各自治体では防火規制を設けており、その中の一つが防火戸設置の義務です。防火戸が義務化されている地域は3つあります。
延焼ラインにある住宅の施工事例を詳しくご覧いただけます。
＞＞＞スタッフブログ 準防火地域で隣地境界線３ｍ以内に掛かるときは防火戸でリフォームが必要です【YKKAPドアリモC07防火】中野区の事例
準防火地域に求められる建物
準防火地域は、商店や住宅が密集する地域で、防火地域を取り囲むように指定されていることが多いです。4階建て以上の建物は耐火建築物と延べ床面積500㎡～1500㎡以下の1～3階建ての建物、500㎡以下で3階建ての建物は耐火建築物、又は準耐火建築物であることが定められています。
耐火建築物、又は準耐火建築物以外の1～2階建ての住宅には防火構造が求められます。防火構造とは、外壁と屋根裏、開口部に防火のための措置が施されている構造を指します。
つまり、平屋や2階建ての木造住宅は、玄関や勝手口など外部との出入り口には、防火戸を取り付けなくてはならないというルールです。
新たな防火規制区域の建築制限とは？
東京都では準防火地域の中に、新たな防火規制区域の建築制限が定められています。新たな防火規制区域では、防火措置をした50㎡以下の平屋以外は、延べ床面積500㎡以下の1～3階の建物も準耐火建築物にするという規定です。
防火地域に求められる建物
防火地域は、駅の周辺など建物の密集度が非常に高い市街地の中心にある地域です。火災が発生した際に深刻な状況に陥るリスクが高い為、準防火地域よりさらに厳しい規制が定められています。
防火措置をした50㎡以下の平屋以外、延床面積が100㎡を超える1～4階建てはすべて耐火建築物、100㎡以下で2階建てまでの建物は準耐火建築物であることが求められます。
お住まいの地域が準防火地域であるかどうかをご確認頂けます。
防火戸についてこちらのスタッフブログから詳しくご覧いただけます。
＞＞＞スタッフブログ 窓が金網入りのガラスなら準防火地域の可能性が高いです。防火戸をお選びください
準防火地域の住宅が木製引き戸なら玄関ドアに交換
防火戸の中には引き戸もありますが、リフォームに対応する玄関引き戸はありません。その為、準防火地域にお住まいで、現在引き戸が取り付けられている場合には、ドアタイプの防火戸に交換する必要があります。
防火戸にしなくてはと思っていたが、引き戸からドアにできるのかと心配される方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください。引き戸から防火戸の玄関ドアへは適切なサイズを選び、カバー工法で交換すれば1日で完了します。
カバー工法とは壁を壊さずに玄関ドアや引き戸を交換する工事です。壁に埋め込まれている玄関ドアや引き戸の枠の上に新しい枠を被せ、新しいドアや引き戸を取り付けます。壁を壊さないので工期も費用も抑えられます。
引き戸から交換できる玄関ドアは、両開きドア、両袖ドア、袖付き親子ドアです。この3種類であれば、玄関引き戸の間口に合わせられるので、壁を壊したり、新たな壁を作ったりする必要がありません。
この中から防火戸の場合は、両開きドアに交換できます。今ある玄関引き戸の枠の上に、玄関ドア用の枠を被せれば、新しい防火戸を取り付けられます。
防火戸が高価な理由は延焼を防ぐ防火構造
普通の玄関ドアが30～50万円であるのに対し、防火戸は20万円以上価格が嵩みます。
普通のドアと防火戸の価格の違い
YKKAPドアリモのN06片開きドアを例にとって価格の違いを比較してみます。
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| 防火 53万9,550円 | 防火無し 29万8,100円 |
ここまで価格が違う理由は、延焼を防ぐ為の防火構造だからです。防火戸を含む防火設備には、建築基準法と建築基準法施行令の下に、防火性能についての技術的基準が定められています。
防火戸の目的は、防火地域または準防火地域内の建築物の外壁の開口部で延焼のおそれのある部分から20分間加熱面以外の面に火炎を出さないことです。
この目的を達成できる基準を満たす防火設備だけが、国土交通大臣の認定を受けられ、法的に防火設備として認められます。そのような防火構造にする為には、一般的な玄関ドアには使われない建材と技術が必要である為、どうしても価格が高額になってしまうのです。
メーカーのサイトで防火戸について詳しくご覧いただけます。
＞＞＞YKK AP 法令・制度 防火設備のご案内
防火戸でも確保したい断熱性と防犯性
防火戸は防火対策以外に断熱や防犯などの効果も得られます。もしも現在、玄関内の寒さや暑さ、家全体の風通し、防犯への不安などの問題がある場合には、防火戸を選ぶ際に、他の機能も同時に検討することをおすすめします。
断熱性を備えた防火戸
玄関ドアに断熱性を持たせると、玄関内の寒さや暑さが抑えられます。防火戸の中には高断熱の玄関ドアと断熱ドアがあり、地域の気候や間取り、玄関周りの環境に合わせて最適なタイプをお選びいただけます。
玄関ドアの断熱についてこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
＞＞＞玄関ドア豆知識 玄関ドアの断熱をおすすめする理由は寒さと結露、暑さの解決
風を通せる防火戸
数は少ないのですが、防火戸の中には通風できる玄関ドアもあります。玄関からの風は居室の窓へと通り抜けていくので、家中の換気が良くなります。
防犯性を備えた防火戸
もし新築から十数年経過している場合、玄関ドアの防犯性は非常に低いです。不正開錠の手口が進化している為、新築当時は最新の防犯性を備えていた鍵も、現在では容易く開けられてしまう鍵になっています。
最新の防火戸には、侵入窃盗のあらゆる手口に対する対策が備えられていますので安心です。さらにオプションでリモコンキーが使える玄関ドアにもできます。リモコンキーは玄関ドアの施解錠が楽になるだけではなく、施錠忘れを防ぐので防犯性を高めます。
YKKAPとLIXILリシェントの断熱性のある防火戸のデザインと価格
YKKAPとLIXILリシェントの断熱性のある防火戸をご紹介します。
高断熱防火戸
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| 高断熱防火戸 LIXILリシェント M17型 |
| 44万2,750円 |
断熱＋通風防火戸
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| 断熱＋通風防火戸 LIXILリシェント G82型 | 断熱＋通風防火戸 LIXILリシェント M83型 |
| 51万9,200円 | 51万9,200円 |
断熱防火戸
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| 断熱防火戸 YKKAPドアリモ N06 | 断熱防火戸 LIXILリシェント G12型 |
| 53万9,550円 | 50万6,550円 |
この他にも複数の防火戸がございます。片開きドアの価格をご紹介いたしましたが、ご希望の開き方タイプとデザインをお選びいただくと、取り付け工事費込み費用をご確認頂けます。
防火戸への交換で利用できる補助金
断熱防火戸は窓といっしょにリフォームをすると国の補助金を受けられます。東京都にお住まいでしたら、防火戸だけで都の助成金を利用できます。
国の補助金 先進的窓リノベ2025事業
内窓設置や窓交換など断熱窓へのリフォームといっしょにする場合には、国が断熱改修を支援する先進的窓リノベ2025事業の補助金を受けられます。
先進的窓リノベ2025事業についてはこちらから詳しくご覧いただけます。
＞＞＞スタッフブログ 2025年に窓とドアのリフォームで使える補助金！先進的窓リノベ2025事業の詳細を公開
東京都の助成金
東京都にお住まいであれば、防火戸への交換には都の助成金が利用できます。工事費の3分の1、最大16万円という高額な助成金です。
都の助成金についてはこちらから詳しくご覧いただけます。
＞＞＞スタッフブログ 都内の方へ！玄関ドア交換に都の補助金使ってますか？
自宅がどの地域にあたるのかわからないが玄関ドアの交換を検討している、またはすでに防火戸はついているが老朽化したので交換したいという場合には、お気軽にご相談ください。
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東京・埼玉・千葉・茨城・神奈川・栃木・群馬にお住まいで、窓のリフォームや玄関ドアの交換を検討されている方は、是非お気軽にお問い合わせください。必ず納得できる玄関ドアリフォームをいたします。
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玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。
