網戸付き玄関ドアってどんなドア？夏は快適になる？ 価格はどのくらい？

網戸付きの玄関ドアとは採風機能・通風機能付きのドア

網戸付きの玄関ドアとはリクシルでは採風機能、YKKAPでは通風機構と呼ばれている風を採り込めるドアを指します。

春から夏にかけて気温が上昇してくると、玄関から風が入るといいのに…と思う時間帯が増えてくるのではないでしょうか？玄関に窓がない、又は窓はあるが間取り的に風が通らないというような住宅では、玄関に風が通らず梅雨はジメジメし、夏は蒸し暑くなってしまいます。

そこで春から秋にかけて大活躍するドアが網戸付き玄関ドアです。網戸付き玄関ドアは、YKKAPやリクシルが製造販売している「ロックしたまま風を採り入れられる」玄関ドアです。YKKAPとリクシルの風を採り入れる玄関ドアには、それぞれ独自の特徴もありますが、共通する特徴もあります。まず、共通する特徴を確認していきましょう。

風を採り入れる窓の種類は2タイプ

玄関ドアには断熱ドアとアルミドアがあり、それぞれの窓のタイプが異なります。

断熱ドア

幅が狭く縦長のおしゃれな内開きすべり出し窓です。

アルミドア

上下から風を採り入れる上げ下げ窓です。

風通しが良くなる

画像をご覧になると、「こんなに幅が狭くて、風が入ってくるのだろうか？」と思われる方もいらっしゃることと思いますが、その心配はありません。

風には狭い部分から入り、広い部分へと抜けていくほど、通り道が拡がるという性質があります。さらに玄関からの風が開放された2階の窓へと抜けていくと、通り道が立体的になるので、家中の換気が良くなります。

虫が入って来ない

気温の上昇と共に虫も活発に動き出すので、玄関を開放しておくと虫が入ってきてしまいますが、通風用の窓には、虫の侵入を防ぐ網目の細かい網戸が取り付けられています。

ロックしたまま風を通せる

風を取り入れる窓は、玄関ドアをロックしたまま開放出来ます。防犯という観点から、玄関は外部の侵入者から家族を守る場所なので、開放してはおけません。網戸付き玄関ドアなら安全に風を採り入れることができます。

玄関に風を採り入れる他の方法との違い

他の方法と比較して、風を採り入れる玄関ドアの優れた点は、防犯性の高さとプライバシー確保、そしておしゃれなデザインです。

後付けの玄関網戸との防犯性の比較

玄関ドアの内側に取り付ける玄関網戸は、虫の侵入を防ぐという効果がありますが、防犯性はありません。ロックはついているのですが、後付け網戸のロックは防犯用のロックではありません。強風で自然に網戸が空いてしまわないようにする為のロックです。

玄関が常に家族の視界に入る間取りであり、家族が揃っている時だけしか網戸にしないという場合であれば、それほど心配はありません。ただ、そのような間取りであったとしても、網戸にしている時に2階で昼寝をしたり、入浴や調理の準備で家族の視界に入らない時間帯が長くなったりすると、不審者が侵入して来るリスクが生まれてしまいます。

一戸建て住宅への侵入窃盗で最も多い手口は無締りです。後付け網戸は、玄関が家族の視界に入らない時間帯には無締りと同じ状態を生み出します。

侵入窃盗の侵入手口

出典：警察庁 住まいる防犯110番

一方、網戸付き玄関ドアのロックには十分な防犯対策が施されているので、侵入窃盗などの被害を防げます。

玄関のドアガードとの防犯性の比較

玄関ドアには来訪者を確認する為に、玄関ドアの解放角度を制限するドアガードがついています。このドアガードをかけて、開放の角度を狭くし風を通すという方法もありますが、これは絶対にしてはいけない方法です。

ドアガードを使ってドアを開ける場合は、必ずドアの前に人が立っていることが前提です。ドアガードをかけてあっても、ドアの前に人がいなければ、簡単に外から外されてしまうからです。加えてこの方法では虫が入ってきてしまいます。

後付けの玄関網戸とのプライバシー確保の比較

後付けの玄関網戸は、夜間に家の中の灯りがついていると、外部から中の様子が見えてしまいます。常に家族の視界に入る場所に玄関があるという間取りを考えると、おそらくリビングと玄関が直結しているのではないでしょうか？

その場合には、夕食や食後の団欒の様子が、通りや隣家から見えてしまうので、ゆったり寛げなくなってしまう恐れがあります。

風を通す玄関ドアであれば、通風採風用の窓を開放していても、幅が狭いので家の中の明るさに関わりなく、外部からの視線が気になることがありません。

おしゃれなデザイン

玄関用網戸は玄関ドアを開放したままにしておくので、どうしても後付け感のある雰囲気になることを否めません。風を通す網戸付き玄関ドアには、何種類ものデザインが揃っていますが、どれもおしゃれで玄関周りの雰囲気を向上させます。

YKKAPとリクシルの風を通す網戸付き玄関ドアの特徴と価格

どちらのメーカーの玄関ドアも風を通すドアの利便性を備えていますが、それぞれのメーカーには独自の特徴もあります。メーカーごとの特徴を確認していきましょう。

YKKAP通風ドア

YKKAP独自の特徴は、子扉にも通風機構をつけられるということです。気に入った親扉のデザインが、通風機構ではなかった場合、気に入ったデザインの親扉＋通風子扉の組み合わせにできます。

YKKAP通風ドアの価格（2023年6月時点）

最も人気のある断熱＋木目カラー＋ランマ無し（防火無し）の価格を開き方タイプ別に見てみましょう。

製品代・工事費・施工費・処分費すべてが含まれた価格です。

リクシル採風ドア

リクシルの採風ドアは、採風する窓の部分の幅がYKKAPより広めです。その分、格子があしらわれているので、防犯性やプライバシーが低下する心配はありません。

リクシル採風ドアの価格（2023年6月時点）

最も人気のある断熱＋木目カラー＋ランマ無し（防火無し）の価格を開き方タイプ別に見てみましょう。

製品代・工事費・施工費・処分費すべてが含まれた価格です。

網戸付き玄関ドアで快適になる玄関

風が入らない玄関には、春から秋にかけていろいろな問題が発生してしまいます。玄関ドアからの風で玄関内の悩みを解決しましょう。

蒸暑い

玄関ドアの向きにもよりますが、外気温が上がってくる季節には風が通らない玄関は蒸し暑くなってしまいます。ひんやりした玄関土間で寛ぎたいワンちゃん、猫ちゃんと暮らしているご家庭では、寛ぎの場所がなくなってしまうことにもなりかねません。

カビが生える

玄関は傘や靴についた水滴が持ち込まれる場所なので、どうしても湿度が高くなってしまいます。風が通らない玄関では、水滴によって増えてしまった空気中の水蒸気を逃がすことができません。

その結果、シューズクロークの中の革靴にカビが生えてしまったりすることがあります。カビが生えると、その胞子が空気中に舞い散ってしまいますが、その胞子を排出することもできません。

嫌な臭いがする

風が通らない玄関は空気が滞ってしまうので、靴から嫌なニオイが発生することもあります。玄関とリビングが近い間取りでは、リビングにまで嫌なニオイが漂ってくるような事態になることさえあります。

また、帰宅して玄関に入ると、ニオイがすると家族が感じるようであれば、来客に嫌な嫌な印象を与えることにもなりかねません。このような問題は玄関内の換気ができるようになれば、発生しなくなります。

カビやニオイ、換気の問題は、網戸付き玄関ドアからの風ですべて解決します。爽やかな玄関にしたい！とお考えの際にはお気軽にご相談ください。

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玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。

玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。

家族にとっては、必ず毎日通る場所です。

きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。

新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。