樹脂窓枠と樹脂窓、断熱窓の違いは何ですか?
樹脂窓枠は、樹脂で作られた窓の周囲の枠、樹脂窓は、樹脂サッシと複層ガラスが組み合わされた窓、断熱窓は断熱機能のある窓です。
樹脂窓枠?樹脂サッシ?
???…窓枠?サッシ?
サッシはどの部分を指すのかわかりにくいので、窓の名称を説明しましょう。
窓全体の周囲にあり、壁に組み込まれている枠が窓枠です。
ガラスの周囲にある枠がサッシです。
サッシの上部は上框、下部は下框、左右の窓が合わさる場所は合わせ框です。
樹脂窓枠とは樹脂サッシのことです。樹脂枠は窓枠だけではなく、浴室や玄関ドアなど、水に濡れやすい場所にも使われていますが、樹脂窓枠は樹脂サッシを指します。窓枠自体には、木材や集成材が使われます。
なぜ、断熱窓に樹脂サッシを使うのですか?
樹脂には、熱をほとんど伝えない、熱を遮る、隙間なく密着するという3つの性質があるからです。優れた耐久性を持っていることも、窓サッシには大切な条件なのです。
窓のサッシに使われる樹脂は、塩ビ樹脂という素材です。窓の性能を上げる性質があることに加えて、非常に耐久性の高い素材です。その為、窓やサイディングなどの建築材料、工業用部品、車両部品などに使われています。
- 樹脂の断熱性 樹脂の熱伝導率(熱を伝える割合)は、アルミの1000分の1しかありません。その為、室内の暖かい空気を外に逃がしません。
- 樹脂サッシの気密性 アルミサッシとガラスは、組み立て式ですが、樹脂サッシと複層ガラスは、溶着式です。その為、隙間風がなく、高い気密性を持っています。
- 樹脂の遮熱性 樹脂には、熱を遮る性質があります。その為、太陽の直射熱を室内に採りこませないという働きをします。
樹脂枠の窓の断熱性
樹脂サッシの窓と断熱窓の違いは何ですか?
断熱機能の高さです。結露、室内の温度に影響があります。
結露
複層ガラスにしたのに、結露がなくならないというケースがあります。このようなケースは、サッシが、アルミだとおこる問題です。
複層ガラスは断熱性が高いので、熱を伝えず、結露も発生しません。しかし、アルミ部分は、外気温が低ければ冷え、外気温が高ければ、温まります。そして、冬の室内では、暖房をしているので、アルミサッシの外側は冷え、室内側は、温まっています。その結果、サッシの両面の温度差が極端に大きくなり、結露が発生してしまうのです。樹脂サッシの場合 サッシ部分も断熱するので、結露の発生は起こりません。
- アルミサッシと単体ガラスの窓 サッシにもガラスにも結露が発生
- アルミサッシと複層ガラスの窓 ガラスには結露が発生しないが、サッシ部分に結露が発生し、窓枠を劣化させる
- 樹脂サッシと複層ガラスの窓 サッシにもガラスにも結露が発生しない
結露は、家の劣化を進行させるだけではなく、カビやダニの原因となり、家族の健康にも悪影響を及ぼします。結露しない家は、長持ちし、家族の健康を守れる家です。
暑さへの影響
夏の暑さのうち、74%は窓から流入してくる熱です。複層ガラスには、断熱の働きがあるので、ガラスの温度上昇は抑えられます。しかし、アルミサッシの温度上昇までは抑えられません。外の温度が35℃、室内温度が25℃という条件下で、複層ガラスとアルミサッシの窓の温度は、一方、遮熱タイプのトリプルガラスと、樹脂サッシの窓の温度は、ガラスの中央部の表面温度28℃、アルミサッシの下框の表面温度は29℃です。
窓からの熱の流入が抑えられるので、家全体が暖まる温度も低下します。その結果、冷房の効率が良くなり、最小限のエアコン仕様で室内が涼しくなります。また、エアコンを切った後に、急激に室内の温度が上がるというようなこともなくなり、快適な夏を過ごせます。
寒さへ影響
冬に、家の中から逃げてしまう暖房の熱のうち、52%は窓からの熱の流出です。アルミサッシと単体ガラスの部屋では、暖房をしてもなかなか暖まらず、暖房機の設定温度より室内の温度の方が低い、というような現象が起こります。
外気温が0℃、室内温度が20℃になっている場合、アルミサッシと単体ガラスの窓が付いた部屋の体感温度は15℃です。床の温度は12℃、天井12℃、壁10℃、そして窓は4℃です。
同じ温度設定で、樹脂サッシと、高断熱タイプの複層ガラスの窓が付いた部屋の体感温度は、19℃です。床の温度は18℃、天井18℃、壁18℃、そして窓は16℃です。
また、アルミサッシと単体ガラスの窓が付いた部屋では、顔は暑いのに足元がヒヤッとするという現象も起きます。この原因は、冷え切った窓からの冷気が、壁を伝って床に広がり、床を冷やすからです、
樹脂サッシの窓は、サッシの温度が下がらないことに加えて、隙間風が入らないので、足元がヒヤッとするというような現象を起こしません。
寒い家は、暮らしが快適にならないだけではなく、血圧を上昇させるので、高齢者の健康に悪影響を及ぼします。
光熱費への影響
樹脂サッシの窓は、冷房も暖房も最小限で快適な室内温度を維持させます。
東京での一般的な家庭の年間冷暖房費を比較してみると、アルミサッシと単体ガラスの家より、アルミサッシと複層ガラスの家の方が、66,563円節約できます。アルミサッシと複層ガラスより、アルミ樹脂複層サッシと複層ガラスの家の方が、さらに59,396円節約できます。アルミ樹脂複層サッシと複層ガラスの家より、樹脂サッシとトリプルガラスの家の方が、さらに52,383円、アルミサッシと単体ガラスの家と比べれば、14,200円節約できます。
樹脂枠の窓にする方法
どんなリフォームで樹脂枠の窓にできるのですか?
今ある窓枠のまま、サッシごと窓を交換する方法と、今ある窓はそのままにして、内側に窓を取り付ける方法があります。
かんたんマドリモ 窓交換
いまある窓枠に新しい樹脂サッシと複層ガラスの窓をかぶせて取付けるリフォームです。約2時間~半日で施工が完了します。窓の性能が良くなることに加えて、内側の樹脂サッシの色や材質を選べるので、インテリア性が向上し、室内の雰囲気がより良くなります。
かんたんマドリモ 内窓 プラマードU
いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。一窓約60分で施工が完了します。窓交換に比べると、開け閉めを二重にしなくてはならないというデメリットがあります。でも、反対に考えれば、窓が二重になるので、防犯性が上がるというメリットもあります。さらに、窓交換に比べると費用が抑えられます。また、窓の性能が良くなることに加えて、内側の樹脂サッシの色や材質を選べるので、インテリア性が向上し、室内の雰囲気がより良くなります。
樹脂サッシと組み合わせる複層ガラスの種類でさらに断熱効果が上がります。
- Low-E複層ガラスに替える 複層ガラスの中でも、Low-E金属膜が、室外側に張られているLow-E複層ガラスには、日差しと紫外線を防ぐ効果があります。Low-E金属膜が、室内側に張られているLow-E複層ガラスにすると、より断熱効果が高まります。
- 開閉方法を変える 一般的に最も多く使われている開閉方法の窓は、使い勝手の良い引き違い窓ですが、隙間風が入りやすい窓でもあります。その為、縦すべり出し窓、横すべり出し窓などの気密性の高い窓に交換すると、より断熱効果が高まります。窓交換リフォームでは、窓のサイズ、窓の開閉方法、ガラスの種類などが自由に選べます。
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