コラム

公開日:2019年2月21日

/ 最終更新日:2022年11月12日

かんたん内窓のお見積り

窓が寒い…我慢は禁物!対策を考えましょう

暖房をしている部屋でも、窓のそばに行くとヒヤッとすることがあります。そばに行くとヒヤッとする窓がある部屋は、暖房の効率が悪い部屋でもあります。その原因は何でしょうか?

窓が寒いのはなぜ?

窓のそばに行くと寒い理由は、コールドドラフトという現象が発生しているからです。空気には暖まると軽くなって昇っていき、冷えると重くなって降りて行く性質があります。その性質のせいで、上に昇った暖房で暖められた空気は、外の冷気で冷えている窓に上部にぶつかって冷やされ、窓に沿って下に降りて行きます。その結果、窓だけではなく、窓のそばに行くと寒い、そればかりか部屋の中央にいても足元が冷えるという状態になってしまうのです。

窓が寒い、暖房をつけても室内が充分に暖まらないといったことの原因は、窓の断熱性が低いからです。家の中に侵入してくる冬の冷気や、逃げて行ってしまう暖房で暖めた空気のうち、半分以上が窓から出入りしているからです。

もちろん換気扇や、屋根、壁、床からも冷気は入り込み、暖かい空気は逃げていきますが、その割合は窓に比べてそれほど多くはありません。特に屋根や壁、床には断熱材が組み込まれている上に、窓ガラスとは比べ物にならない厚さがあります。窓は薄い上に、サッシからの隙間風もあるので、家の中で最も冷気を取り込み、暖かさを逃がす場所になってしまうのです。具体的には屋根からは約5パーセント、床からは約9パーセント、換気扇からは約15パーセント、壁からは約19パーセント、そして窓からは52パーセントの暖かい空気が逃げ出しています。

窓が寒いということは、住宅全体の断熱性が窓のせいで低下しているということでもあります。せっかく屋根や壁、床に断熱材が組み込まれていても、効果が半減してしまいます。家全体の断熱性能が低下するということは、暖房をしている部屋と暖房をしていない部屋の温度差が大きい、暖房をしている時間帯と暖房止めている時間帯の温度差が大きいという状態を生みます。その結果、浴室やトイレ、玄関が極端に寒い、暖房のタイマーをかけておかないと起床した時に寒いというような悩みが生まれてしまいます。

窓のそばに行くとヒヤッとする、足元が寒いというような時には、窓の寒さ対策を考えましょう。

窓の寒さ対策

寒い窓、暖まりにくい部屋を快適な部屋にする為には、窓の寒さ対策が必要です。具体的にはどのような方法があるでしょうか?

カーテン
コールドドラフトを手っ取り早く解決する為には、カーテンが効果的です。

  • 厚手の生地のカーテンにする 生地が厚ければ熱いほど、遮熱、断熱効果が上がります。
  • 厚地のカーテンとレースカーテンを二重にする カーテンとカーテンの間にできる空気の層がカーテンの断熱効果を上げます。この時、レースカーテンの素材にコットンやリネンを選ぶと、結露対策にもなります。
  • 窓より大きいサイズのカーテンにする 窓とカーテンの隙間から冷気が入り込まないよう、窓の幅より広めのカーテンにします。
  • 床に届く長さにする 掃き出し窓はもちろんですが、腰高窓であっても床まで届く長さにすると、保温効果が高まります。掃き出し窓の場合、引きずるくらいの長さにすると保温性が増します。
  • カーテンボックスをつける カーテンレールのままより、カーテンレールを覆うカーテンボックスがついている方が、より冷気の侵入を阻むことができます。カーテンボックスは新築時にしか設置できないと思われるかもしれませんが、タイプによっては後付けでも設置できます。

シャッターや雨戸を閉める
昔は暗くなり始めると雨戸を閉める家が多かったのですが、最近は、天戸やシャッターを閉めるのは台風の時くらいという家も増えています。しかし、陽が落ち始めたら、天戸やシャッターを閉めることでコールドドラフト現象を抑えられます。

窓用ヒーター
専用のヒーターを窓の下に置いておくと、ヒーターの熱が窓の冷気で降りてくる冷気を押し上げて、コールドドラフトが抑えます。ただ、ヒーターに直接触れると、低温火傷を起こす恐れがあるので、子供のいる家庭では注意が必要です。

空気を動かす
扇風機やサーキュレーターで空気動かし、暖かい空気を循環させると、暖房の効率が上がります。

ベッドの位置
就寝前に暖房を消すのでベッドの中で寒いという場合には、ベッドの位置を見直しましょう。窓に面した位置にベッドを置くと、窓からの冷気に直撃されてしまいます。

窓ガラスに断熱シートを貼る
ホームセンターなどで購入できる断熱シートを窓ガラスに貼り、窓ガラスからの冷気の侵入を抑えます。簡単に貼れますが、毎冬貼らなくてはなりません。断熱シートを貼る他に、窓用の断熱パネルを窓の下部に置く方法もあります。

サッシに隙間テープを貼る
サッシに隙間テープを貼って、隙間風を防ぎます。結露の発生も抑えられます。

根本的に解決したければ窓のリフォーム

寒さを我慢して生活していると、健康に悪影響が出ます。イギリスでは室温は21℃が健康を維持できる温度、18度以下は健康に悪影響が出る温度とされているそうです。16℃以下は呼吸器疾患、9~12℃は血圧上昇や心臓血管疾患、6度以下は低体温賞を引き起こすリスクがあるそうです。

海外の先進国に比べて、冬の室内の温度が低い日本でも、さすがに16度以下の室温で過ごすことはないと思いますが、浴室やトイレはどうでしょうか?リビングが20~21℃程度に暖められていても、浴室やトイレが16℃以下であれば、急激な温度の変化で健康被害が出る恐れが出てきます。

また、お弁当や食事の用意で、朝早くから忙しく立ち働く主婦に取って、早朝の冷え込みはつらいものです。もし、窓がしっかり断熱されていれば、朝の冷え込みはかなり抑えられ、朝の家事負担が軽減されます。

窓の寒さを根本的に解決する為には、カーテンや窓用ヒーターだけではなく、窓の断熱リフォームが最も効果的な方法です。窓が断熱されれば、冷暖房の効率が上がるので、家の中が暖かくなるばかりではなく、電気代や灯油代が節約できます。

窓ガラスにプチプチを貼る、サッシに隙間テープを貼るというような方法は、何度も繰り返さなくてはなりませんが、窓のリフォームは1度すれば、何十年もその効果は持続します。窓が寒い、部屋が暖まらないと感じたら、窓の断熱リフォームを検討してみませんか?

断熱性を上げて寒い窓を解決する窓のリフォーム方法

窓の断熱リフォームには3つの方法があります。

内窓をつける

【かんたんマドリモ 内窓 プラマードU】

いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。今ある窓のサッシがアルミサッシでも、新しくつける内窓は断熱性が高く、気密性を高める構造の樹脂サッシです。したがってガラス部分だけではなく、サッシ部分の断熱性と気密性も高まります。また、サッシの色を内装に合わせて選べるので、お部屋の印象が明るくなります。二重窓には防音、遮音性能があるので、外からの騒音が聞こえにくくなります。また、

【かんたんマドリモ 内窓 Life U】

いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。プラマードUに比べて、奥行きが40mmと狭いので、いつ内への出っ張りが抑えられます。その為、浴室やキッチンにも取り付けられます。断熱効果はプラマードUと同じ高さがあります。

かんたんマドリモ 窓交換

複層ガラスと樹脂サッシが組み合わされた窓と、今ある窓を交換するリフォームです。大きい窓を小さい窓に変えることもできます。

ガラスだけ交換

今使っているサッシのまま、ガラスだけアタッチメント付複層ガラス、又は薄い複層ガラスに交換する方法です。断熱効果がより高くなるLow-E複層ガラスも選べます。

断熱窓にリフォームすると、健康リスクを抑えるだけではなく、日々の暮らしが快適になり、冷暖房の効率が良くなるので電気代も節約できます。

寒い窓にお悩みなら断熱窓へのリフォームをおすすめします。

窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。

窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。

昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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