マンションの玄関ドアの歪みは避けられない
建物は、どんなに丈夫に建てられていても、年月とともに、何かしら不具合が生じるものです。
だからこそ、定期点検のように、不具合が生じていないか、確認する制度が整えられています。
さて、マンションは一般的な戸建住宅よりも耐用年数から考えても頑丈に建てられていることが分かりますが、玄関のドアが歪んでしまうことは避けられないのです。
原因は劣化
玄関ドアが歪む原因は、室内側と外側の温度差が大きいことによって熱反りという現象によってドアが反ってしまっていることが考えられます。
他にも地震や強い力で開閉することによって、丁番部分が歪んでしまうこともあります。
どちらにせよ、長い時間が経過することで、劣化が生じていることがうかがえます。
マンションの耐用年数から考える
上記で耐用年数についてお伝えしましたが、その建物がどのくらいの期間、資産として利用できるのか、税法上定められたものです。
一般的な戸建の木造住宅の場合は、22年
鉄筋コンクリート造のマンションの場合は、47年です。
参考:国税庁 主な減価償却資産の耐用年数(建物・建物附属設備)
玄関ドアは、建物の付属設備のため、耐用年数は建物と同様とみなされていますが、玄関ドアに付属する細かなパーツ(例:丁番など)は、10年から15年とされており、先にパーツから劣化が起こることが分かります。
マンションの玄関ドアの歪みを修理する方法
玄関ドアに歪みが生じ、鍵がかけにくくなった、ガタガタと音がすることもあるでしょう。
セキュリティ上不安になりますし、すぐにでも歪みを修理したいですよね。
賃貸の場合は、管理会社や大家さんにまず対応をお願いするかと思います。
分譲マンションの場合は、事情が異なります。
個人では修理ができない
分譲マンションの場合、購入した物件であるため、玄関ドアも個人資産の一部(専有部分)と考える方がいます。
しかし、建物の区分所有等に関する法律および国土省マンション管理標準規約(単棟型)で、玄関ドアは共有部分とみなされます。
出典:建物の区分所有等に関する法律、国土省マンション管理標準規約
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多くのマンションで管理規約がつくられる際は、国土省マンション管理規約標準モデルが参考にされることがほとんどのため、玄関ドア=共有部分と認識してよいでしょう。
まれに独自の判断で管理規約を変えていることも予想されますので、念のために、一度管理規約を読み直すことをおすすめします。
もし、室内ドアが歪んで修理・交換の希望がある場合は、専有部分ですので、個人の判断で修理・交換をしてもらいます。
管理組合に問い合わせが入る
個人では玄関ドアの修理・交換ができるかどうか、また個人でできないとわかった上で住居者から管理組合に、問い合わせの連絡が入るでしょう。
総会で承認を得る
管理組合に問い合わせが入ったとしても、歪みを修理するため工事を行なっていいのか、総会で承認をえなければいけません。
またマンションの難しいところは、1戸単位で工事ができないところです。修繕費として管理されているお金を使って1棟全体で修理を行うことが大前提となっているためです。
ただし、玄関ドアが歪んでいることは、セキュリティが損なわれていると判断できるので、何らかの対応は必要です。
細かな部分は管理規約に明記されているか、総会にて決められると思います。
リフォーム会社に相談
総会にて玄関ドアの修繕の許可がおりて、やっとリフォーム会社に正式に相談することになります。
総会までに見積書を出してもらうと、費用が分かり、話が進めやすいため、予めリフォーム会社に相談していることになると思いますが、総会の承認をえて、初めてスタートできると考えるべきでしょう。
改修のタイミングを知っておく
マンションの改修は、修繕費とあわせて、計画的に管理を行なっておかなければいけません。
その目安の一つが耐用年数と考えておけばよいでしょう。
多くのものが耐用年数より長持ちしますが、修繕の必要がないか、より急を要するものがないか、チェックリストをつくり管理しておきましょう。
耐用年数を含め、適したタイミングを考えてみましょう。
耐用年数
上記でお伝えした通り、玄関ドアの耐用年数は47年とされていますが、パーツは10年〜15年です。
少なくとも、10年目には、1棟全体で玄関ドアに不具合はないか、きちんと閉じることができるか、歪みはないか、ギーギーいっていないかなど確認してみましょう。
時の流れも読み取る
昨今は、カーボンニュートラルな社会を目指す一環として、省エネ化が推進されています。
玄関ドアを断熱性能があるものにリフォームすることで、省エネ化することになります。もちろん省エネだけでなく、セキュリティ面でも玄関の防犯機能によって、効果が期待できます。
省エネ化推進のため、補助金制度も利用できる場合があり、修繕費の積立金の使用金額を減らすこともできるでしょう。
参考:マンションリフォーム推進協議会 省エネ・環境 玄関扉改修
同時改修
玄関ドアと同様に、共有部分と専有部分があるモノがあります。
それは窓です。窓の改修も一個人ではできませんので、1棟全体で行う必要があります。
玄関ドアと窓を同時タイミングで改修を行うことで、リフォームにかかる時間・日数を小さくすることも可能になったり、費用面でも割引にしてくれたりする場合もあります。
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