目次
- 窓の断熱ガラスの種類と特徴
- 窓の断熱ガラスのメリットとデメリット
- 断熱ガラスの導入を検討する際の注意点
- 窓の断熱効果を高める方法5選
- 窓の断熱ガラスの費用と補助金
- 快適な住環境のための窓の断熱ガラス選び
窓の断熱ガラスの種類と特徴
窓の断熱ガラスには、主に4つの種類があります。
- 複層ガラス
- Low-E複層ガラス
- トリプルガラス
- 真空ガラス
順番にみていきましょう。
複層ガラス
複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気や不活性ガスを封入した構造で、ペアガラスとも呼ばれます。
ガラス間の空気層が断熱効果を発揮して外気温の影響を受けにくくなり、一般的な断熱ガラスとして新築住宅では広く普及しています。
既存のアルミサッシでも、アタッチメントを使えば複層ガラスを取付可能です。
Low-E複層ガラス
Low-E複層ガラスは、複層ガラスの内面に特殊な金属膜をコーティングしたものです。
「Low-E」は「ロウイー」と読み「Low Emissivity」の頭文字を取ったものです。
金属膜が太陽光の熱を反射し、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を保ちます。
通常の複層ガラスよりも断熱性能が高く、金属膜を貼る位置によって遮熱タイプと断熱タイプの2種類があります。
遮熱タイプは、夏の強い日差しもしっかりと反射します。主に西向きの部屋に使用されることが多いです。
一方で断熱タイプ日差しをある程度取り入れるので、西向き以外の窓に適しています。
トリプルガラス
トリプルガラスは、3枚のガラスを組み合わせた構造で、3枚のガラスの間に2つの中空層があります。
複層ガラスよりさらに高い断熱性能を発揮し、寒冷地の住宅に適しています。
中空層にアルゴンガスを封入した高断熱仕様が主流です。
また、窓が冷たくならないので結露も発生しにくいです。
一方で、ガラスが増えた分、室内への日差しが遮られて部屋が少し暗く感じます。
真空ガラス
真空ガラスは、2枚のガラスの間を真空状態にすることで、トリプルガラスよりもさらに高い断熱性能を実現します。
また、真空層の遮音性が高く、防音効果もあります。
非常に高性能ですが、他のサッシと比較して高価なのがデメリットです。
断熱ガラスの性能比較
一般的に断熱性能は以下の順番に高くなります。
複層ガラス<Low-E複層ガラス<トリプルガラス<真空ガラス
※ガラスや中空層の仕様により異なります。
ただし、コストも高くなる傾向にあります。
お住まいの地域の気候や予算に合わせて、適切な断熱ガラスを選びましょう。
なお弊社では、窓(サッシ)交換や内窓(二重窓)の設置のリフォーム工事を承っております。
真空ガラスは取り扱いがございませんのでご了承ください。
窓リフォームは「どのくらい費用がかかるのか」ご希望の窓の大きさに合わせて簡単にシミュレーションできます。
補助金の額もご案内しますので、以下からチェックしてみてください。
窓の断熱ガラスのメリットとデメリット
断熱ガラスは、優れた断熱性能や結露防止効果などがある一方で、コストや重量増などのデメリットもあります。
それぞれ確認しましょう。
断熱ガラスのメリット
断熱ガラスのメリットは、主に以下の3つです。
断熱ガラスに変えるメリット
- 外気温の影響を受けにくいため、快適な室内環境を保てる
- 結露の発生を抑えられる
- 光熱費を削減できる
外気の熱や冷気の60〜70%が窓から室内に伝わります。
一年中快適な室内環境を保つには、窓や玄関の断熱対策が重要です。
断熱ガラスのデメリット
断熱ガラスには、主に2つのデメリットがあります。
- 通常のガラスより重い
- 通常のガラスより高価格
断熱ガラスは複数のガラスの組み合わせにより、通常のガラスよりも重量が増えます。
通常のガラス戸よりも、窓を開閉する際に重さを感じることがあります。
そして、通常のガラスと比べて断熱ガラスの価格は高いです。
とはいえ、冷暖房の光熱費が削減できるので長期的にはコストメリットがあり、補助金を活用すれば出費も軽減できます。
なお、弊社では、補助額をご契約の段階で「直接値引き」いたします。
利用できる補助金事業に応じてお得なプランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
断熱ガラスを導入する際の注意点
断熱ガラスを検討する際には以下4つの注意点があります。
- 遮音性能は向上しない
- 既存サッシのまま断熱ガラスに交換しても十分な効果は得られない
- アタッチメント部分に結露が発生しやすい
- 業者選び
順番に解説します。
遮音性能は向上しない
断熱ガラスでは、遮音性能の向上は期待できません。
複層ガラスはガラス間の空気層が薄く、音を遮断するには不十分です。
騒音対策が必要な場合は、内窓であるインプラスや防音カーテン・防音扉などを検討しましょう。
既存サッシのまま断熱ガラスに交換しても十分な効果は得られない
既存サッシがアルミだと熱の出入りが大きく、断熱ガラスに交換しても十分に断熱性能を活かせません。
最大限の効果を得るには、ガラスのみの交換ではなく、手軽に交換できる窓のリプラスを検討してみてください。
リプラスは、室外側にアルミを使用して強度を持たせ、室内側に樹脂を採用して結露を防止する、メリットを持ち合わせた窓です。
アタッチメント部分に結露が発生しやすい
断熱ガラスを既存の窓枠に後付けすると、サッシ部分に結露が発生しやすくなります。
これは、アタッチメントによりサッシの面積が増えるためです。
断熱ガラスに交換すると、ガラス面の結露は付きにくくなりますが、サッシは結露するので注意しましょう。
断熱ガラスは快適な住環境づくりに必要ですが、ご自宅の条件に合わせた選択が大切です。
弊社に相談いただければ、最適な断熱ガラスをご提案いたします。