コラム

公開日:2018年5月9日

/ 最終更新日:2019年12月21日

玄関ドアオートロック徹底解説!


袖付き片開き

玄関ドアから家の中に入ろうとする場合、皆さんはどのような手段で鍵を開錠しているでしょか。昔ながらのシリンダーキーを使用している人は、まだまだ多いかもしれません。既に多くの人の習慣になっているとは言え、シリンダーキーで開錠するには多少なりとも手間を要し、時に不便さを感じることもあるでしょう。近年玄関ドアの開錠方式として徐々に普及してきたオートロックは、従来のシリンダーキーに比べ多くの面で優位性があるため、玄関ドアリフォームを検討されている方は、是非この機会にオートロックの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

オートロックはどんなもの?

LIXILリシェントM77型

従来のシリンダーキーは、玄関ドアに付いているシリンダーに専用のキーを差し込み、回転させてから開錠するシステムでした。多くの人がこのシリンダーキーの使用には慣れているとは言え、重い荷物を持っている人や子どもを抱きかかえている人にとっては、カバンやポケットからわざわざキーを取り出し、開錠する手間が発生してしまいます。時にその動作をすることは不便さを感じることもあり、玄関ドアからスムーズな入退場を阻害する要因でもあったわけです。

そのような不便さを取り除いたのが、オートロックという全く新しいエントリーシステムです。専用のリモコンキーやカードを携帯しておけば、シリンダーキーほどの手間と時間を要さず、手軽に、そして素早く玄関ドアを開錠することが可能となりました。

また、もう一つ便利な機能が追加されている製品もあります。それは、一定条件下で玄関ドアを開錠してからある程度の時間が経過後、自動的に施錠してくれるというものです。例えば外出して電車に乗った直後などに「玄関のカギを閉めたかな・・・?」と不安になったご経験はありませんか?自動で施錠してくれるオートロックを導入することにより、施錠確認をするために外出後にわざわざ家に戻る必要もありませんし、一日中玄関ドアの施錠状況が気になって仕事が手につかない、などということもなくなります。

オートロックを導入した製品紹介

実際に各メーカーから、便利なオートロック機能を搭載した玄関ドアが数多く発売されています。それぞれに特色のある機能を備えており、選ぶ人の好みや、家に住む人のライフスタイルなどによって選ぶと良いでしょう。

YKK apドアリモ

かんたんドアリモ 玄関ドア 断熱タイプ ポケットKey

一日でリフォームが完了することで人気の高いYKK apのドアリモは、追加オプションにより2種類のオートロックを選択できます。それぞれの特長を解説します。

ピタットkey(カードキー)

ピタットkeyはカードキーとなります。ICチップの内蔵されたカードキーをドアに付いているセンサーにかざすだけで簡単に開錠・施錠が可能です。カードキーはクレジットカードや免許証などとほぼ同じサイズのため、財布に入れたりポケットに入れておいてもかさばらず、持ち運びの際の煩わしさがほとんどありません。

また、カードキーに加え、シールキーを使うこともできます。シールキーは、ICチップが内蔵された直径1cm、厚さ0.8mmの超小型仕様で、普段よく使うスマホや自動車の鍵などに貼っておけば、「鍵が見つからない」などと言って玄関前で立ち往生する心配もありません。

更に、おサイフケータイ、楽天Edyに対応しているスマホや携帯電話を持っていれば、スマホや携帯電話自体がカギになる機能も搭載しています。今や生活のありとあらゆる場面でなくてはならない存在となったスマホが玄関ドアのカギになれば、ますます便利な生活を送ることが可能になるでしょう。

ポケットkey(リモコンキー)

YKK

ポケットkeyは、近年の自動車のキーなどに採用されているようなリモコンキーで、キー自体をカバンやポケットに入れるなどしておけば、玄関ドアのボタンを押すだけで開錠・施錠が可能になるエントリーシステムです。重い荷物を持っている時はもちろん、両手がふさがっている時に鍵をカバンやポケットなどから取り出す手間なく開錠できるシステムで、これまでとは全く違う便利さを享受することが可能になるでしょう。

また、こちらも車のカギと同様、玄関ドアから少し離れた場所(室外側約3m程度)からリモコンを操作しても開錠することが可能です。お子さんと一緒に帰宅した時、親御さんは車で荷物を整理しているうちにお子さんは先に家の中に入れたいという場合などでは、玄関ドアの前まで行かずとも開錠ができます。

YKKドアリモの他社にはない特徴は、リモコンキーとカードキーを併用できる点です。

LIXILリシェント

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YKK apのドアリモと同様、一日で施工が完了し、断熱性能も申し分ないLIXILのリシェントは、YKK apのドアリモと並んで人気の高いシリーズです。当然オプションによりオートロックシステムを導入することができ、高性能な玄関ドアを便利に、快適に使用することができます。

タッチキー(リモコンキー)

LIXILエントリーシステム

YKK apのポケットkeyと同様に、タッチキーをカバンやポケットに入れておけば、玄関ドアに付いたボタンを押すだけで開錠・施錠が可能になります。もちろん玄関ドアからある程度の距離を取っていても、リモコンのボタンを押せば開錠・施錠が可能になります。

また、設定によりオートロックの機能を追加することもできます。外出時にタッチキーで玄関ドアを開錠した後、一定時間経過後に自動的に施錠されるシステムです。このシステムを採用することによって、施錠忘れを未然に防ぐことができますし、外出後に玄関ドアの鍵を閉めたかどうかで不安になるようなこともありません。

タッチキーは、非常開錠キーがリモコンに内蔵されているキー付きリモコンと、内蔵されていないタイプがあります。キー付きリモコンは、リモコンキーの電池が切れてしまった場合など、緊急の時にもシリンダーキーで開錠できる安心感があります。キー無しのタイプは標準で2台、キー付きのタイプは標準で3台リモコンが付いてきます。

CAZAS+(カードキー)

カザスプラス

専用のICチップが内蔵されたカードキーを玄関ドアのセンサーにかざすだけで開錠・施錠が可能になります。こちらもYKK apのピタットkeyと同様に、カードキーは免許証やクレジットカードサイズ。持ち運びに大変便利で、荷物がかさばるという心配がありません。

また、普段使っているスマホもおサイフケータイ楽天Edyが入っていれば、鍵として設定することにより、CAZAS+の役割を果たしてくれます。もはや仕事やレジャーはもちろん、日用生活でも四六時中手放すことができなくなったスマホをキーにすることにより、ストレスなく玄関から出入りすることができます。

玄関ドアをオートロックにするメリット

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オートロック機能が付いた玄関ドアの特長を解説してきました。ここでは、実際に玄関ドアをオートロックにすることで得られるメリットを具体的に説明していきたいと思います。

帰宅時に鍵をカバンの中から探し出す必要がない

YKK

各メーカーのオートロック付きの玄関ドアの説明でも述べましたが、例えばリモコンキーなどを導入した場合、帰宅時にカバンから鍵を取り出してシリンダーに差し込み、開錠するという手間が生じません。また、カードキーを採用した場合でも、使用頻度の高いパスケースなどに入れておけば、「どこに鍵を入れたっけ?」と言った状況になり難いと言えるでしょう。帰宅時に玄関先で鍵を探して戸惑うのは意外とイライラしてしまうもの。オートロックを採用すれば、こうした煩わしさから解放されます。

施錠忘れを回避できる

「外出時に玄関ドアを閉めて、鍵を閉める」行為は、毎日複数回にわたって行う行動で、すでに多くの人にとっては無意識に自然と行っている行動と言えます。ですが、無意識であるが故に「鍵を閉めたかどうか」確信が持てない時がたまにあったりしませんか?心配になってわざわざ家に戻って施錠を確認したり、心配で仕事が手につかなかったりする方もいらっしゃるかもしれません。

オートロック付きの玄関ドアなら、玄関から出入りして一定時間経過後に自動でロックがかかるように設定できるため、万が一施錠を忘れて外出してしまっても安心です。また、施錠状況を帰宅するまで心配し続けるという煩わしさもありません。

鍵を紛失してもシリンダー交換の必要がない

シリンダーキーを紛失したり盗難されたりした場合、悪用を防ぐためにシリンダーを交換する必要があります。オートロックにした場合、リモコンキーなど(シリンダーキー付きを除く)を紛失しても玄関ドア側の設定を変更するだけで、シリンダー交換の必要まではありません。これは大きなメリットと言えます。シリンダー交換には専門業者により高額な費用がかかりますし、家族が持っている鍵を全て廃棄して新しい物に交換しなければならないからです。
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まとめ

玄関ドアをオートロックに変更することのメリットをお伝え出来たのではないでしょうか。オートロックに変更することで、従来のシリンダーキーに比べ、生活が非常に便利になっていくことは間違いありません。玄関ドアリフォームをご検討の方は、併せてオートロックシステムの導入を是非ご検討ください。

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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