マンションの玄関ドア交換の注意点
マンションには分譲マンションと賃貸マンションがあります。共用部である玄関ドアの交換は分譲マンションでは管理組合が、賃貸マンションでは所有者だけに、実行する権利があります。
分譲マンションの場合、共用部分の修繕は管理組合が行います。修繕の費用は分譲マンションの所有者が毎月積み立てている修繕積立金で賄われます。12~15年の周期で行われる大規模修繕では、建物の構造部の劣化を防ぐ為、外壁塗装や屋上防水などの工事が行われます。
その機会に玄関ドアの交換をすることもあれば、大規模修繕の合間の期間に理事会の賛成を得た上で、工事を行うこともあります。
賃貸マンションでは、所有者が玄関ドアの状態から交換の時期を見極め、必要と感じたらいつでもすることができます。そしてどちらの場合でも、玄関ドア交換工事によって住民に負担をかけない為には、注意しなくてはならない点があります。
工事期間の日程調整と費用の負担を軽くするカバー工法
外壁塗装や屋根の防水工事などは、工事期間中の不便はありますが、必ず在宅していなくてはならないということはありません。マンションの規模にもよりますが、50戸以下の小規模マンションでは3~4カ月、50戸以上の大規模マンションでは4カ月以上もの長い期間がかかるからです。
一方、玄関ドアを交換する場合、留守宅の玄関ドアを交換するという訳にはいきません。住民が在宅している時間帯に工事をしなくてはなりません。工事に時間がかかると、住民への負担が大きくなる為、分譲マンションでは全員の賛成を得られない可能性も出てきます。
賃貸マンションの場合は、住民への金銭的な負担がないので、所有者の一存で玄関ドア交換の工事を実行できます。ただ、同じように工事期間が長いと、工事の日程の調整に手間取ることになってしまいます。
このような日程上の負担を軽くする方法が、カバー工法による玄関ドアの交換です。マンションのドア交換には、主にカバー工法・持ち出し工法・扉交換工法という3種類があります。この3種類の仕上がりと費用を比較すると、カバー工法が最も優れています。1ドアに対して3~4時間で工事が完了するので、住民への負担を最小限に抑えられます。
カバー工法
玄関ドアを取り外し、今ある玄関ドアの枠に新しい枠を被せ、新しい玄関ドアを取り付けて完了します。標準仕様では20mm、耐震防犯仕様では30mm程度間口が狭くなります。施工時間は3~4時間です。費用はおよそ20~50万円です。費用は同時に工事するドアの数が多いほど安価にできます。
持ち出し工法
玄関ドアを取り外し、新しい枠を外部側に持ち出して取り付け、新しい玄関ドアを取り付けて完了します。間口の幅は変わりませんが、施工時間がカバー工法より長く、費用も嵩みます。
扉交換工法
今ある枠はそのまま、扉だけを交換する方法です。カバー工法より時間も費用も抑えられますが、ドアの枠の劣化は改善されません。ドア枠の古さがきれいになった新しい扉で強調され、チグハグな見た目になってしまう恐れもあります。
その為、ドア枠の塗装などを合わせて行うと、別に工事日を取らなくてはならなくなる上に、結果的にはカバー工法より費用が嵩んでしまいます。
マンション玄関ドア交換のメリット
玄関ドアを新しくすることによって、賃貸マンションの所有者・分譲マンションの所有者(住民)・賃貸マンションの住民にはそれぞれメリットが生まれます。
集客力・入居率が向上する
マンションの玄関ドアはほとんどの場合、通りに面している為、外観のイメージに大きく影響します。きれいなドアが並んでいるマンションには清潔感があり、好印象に繋がります。築年数が長くなっているマンションでも、古びた雰囲気が払しょくされます。その為、賃貸マンションの所有者にとっては、集客力アップに繋がります。
資産価値が向上する
最新の玄関ドアは、地震の際の変形による閉じ込めを防ぐ為の対策や、高い防犯性を備えています。、震度6弱の地震が発生した時に、枠に圧迫されて玄関ドアが開かなくなった結果、地震による閉じ込めが起こる恐れがあります。
同時に火災などが発生した場合、1階であれば窓から逃げられるかもしれませんが、2階以上の場合は逃げ場を失います。日本は地震の多い国なので、大地震への備えは家族の命を守るために重要です。
震度6弱
- 立っていることが困難になる
- 固定していない家具の大半が移動し、倒れる物もある
- ドアが開かなくなることがある
- 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある
- 耐震性の低い木造建築物は、瓦が落下したり建物が傾いたりすることがある
- 倒れるものもある
また、断熱や風通しなど室内環境を良くする機能がついているタイプもあります。見た目の良さが一新されることに加え、安全性や快適性が高くなるので、資産価値も向上します。
暖房の効率が良くなる
戸建て住宅であっても玄関ドアは、室温や風通しに影響しますが、マンションではさらに玄関ドアの機能性が室内環境に大きく影響します。玄関からの冷気が廊下はもちろん、リビングにまで届き、暖房の効率が悪いと悩んでいるケースも聞かれます。
扉を二重にしたり、ドアの前にビニールカーテンを張ったりしてする対策もあるようですが、どちらも不便そうです。
交換の際に断熱タイプの玄関ドアを選ぶと、玄関からの冷気の侵入と暖房の熱の流出を抑えられ、廊下の寒さや玄関ドアの結露、リビングの熱の流出が改善され、暖房の効率が良くなります。
風通しが良くなる
換気機能付きの玄関ドアを選ぶと、玄関ドアを閉じたままで、玄関からの風が室内の窓まで通り、室内全体の換気が良くなります。
防犯性が高くなる
築年数にもよりますが、古いマンションでは鍵の防犯性が低くなっている可能性が高いです。
住人の施錠忘れなどの不注意による侵入窃盗ではなく、鍵の防犯性の低さによる被害が出た場合、住人の間に不安が拡がると共に、賃貸マンションでは集客力が低下する可能性もあります。最新の玄関ドアにはあらゆる侵入窃盗の手口に対する対策が施されているので、防犯性が向上します。
スマートキーが使えるようになる
近年、新築戸建て住宅の玄関ドアの鍵はスマートキーが主流です。そして新しい玄関ドアに交換する際には、スマートキー付きの玄関ドアにすることができます。
スマートキーはリモコンやスマホで施解錠できるので、利便性が良くなると共に、施錠忘れを防げるので防犯性も向上します。
マンションの玄関ドア交換の費用相場
ドアの機能やスマートキーなどのオプションの有無にもよりますが、玄関ドアのカバー工法での費用相場は20万円から50万円と大きな幅があります。この理由は、工事の依頼先による費用の差です。
マンションの玄関ドア交換を請け負う業者には自社で工事をする会社と下請けに出す会社があります。下請けに出す会社の場合、マージンが発生する為、どうしても高額になってしまいます。
有名だという安心感はありますが、1ドアにつき20万円以上の差が出るので、ドアの数が増えれば増えるほど、全体の費用の差は広がっていきます。
また、施工する会社が大手有名会社であっても、街の工務店であっても、扱う玄関ドア製品に変わりはありません。大規模修繕であっても、その周期の合間にする改修であっても、玄関ドアの交換を計画される際には、お気軽にご相談ください。
マンションの玄関ドア・窓リフォームは玄関ドアマイスターにお任せください
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換を承っています。マンションの玄関ドア交換も承っております。玄関ドアのことなら何でもご相談ください。マンションの状況に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。