コラム

公開日:2018年8月11日

/ 最終更新日:2019年12月21日

玄関ドアの幅の測り方。最近は広いドアが人気!


玄関ドアの正しい測り方をご存知でしょうか?リフォームや修理の際に見積もりを依頼するために自分で玄関ドアの幅を測りますが、どこからどこまで測るか知っていますか?

知らない人のために今回は正しい玄関ドアの測り方をご紹介します。後半では一般的な玄関ドアの幅や、玄関ドアの幅に関する最近の流れなどについても触れていますので是非最後までご覧ください。

玄関ドアの幅の測り方

玄関ドアのリフォームや交換工事で見積もりを依頼する際に、玄関ドアのサイズを自分で測って提出する必要があります。しかし玄関ドアにランマや子扉が付いている場合どこまで測ればいいのか分からない人もいるでしょう。でも玄関ドアの幅を測る際に間違った箇所を測ってしまうと、サイズの合ってないドアを注文することになってしまうので注意して下さい。

玄関ドアの正しい測り方

玄関ドアの幅を測る際はランマや子扉などもすべて含めたサイズを測ります。開口部だけを測ればいいと勘違いしている方もいますが必ず全てを含めた幅を測って下さい。

玄関ドアをリフォームするとなったらランマや子扉なども全て一気にリフォームします。開口部だけをリフォームすることはありません。そのため玄関ドアの幅は全てを含んだ距離を測る必要があります。

一般的な玄関ドアの幅はいくつ?

玄関ドアの幅は住宅によってそれぞれ異なりますが一般的な玄関ドアの幅は「高さ200㎝以上、横幅80㎝以上」が主流となっています。玄関ドアの高さに関しては身長プラス30㎝が快適な高さと言われています。

男性の平均身長が170㎝なのでドアの高さは約200㎝が理想的となります。横幅は人間が快適に通過するためには最低60㎝は必要なのでこれ以上は欲しい所です。ただしギリギリだとストレスを感じてしまうので80㎝以上あると快適に過ごせるでしょう。

玄関ドアは大きめの幅がトレンド

玄関ドアの幅は高さ200㎝以上、横幅80㎝以上が理想的な幅ですが、最近は縦にも横にもなるべく幅が広い玄関ドアが人気となっています。

広い方がデザイン・利便性が上昇

玄関ドアはなるべく高さがある方が高級感が増します。そのためリフォームや新築の際は高さ230㎝以上がトレンドとなっています。横幅に関してはバリアフリーを考慮すると広い方がいいとされています。車椅子の方が通過する場合、手動式で65㎝・電動式で70㎝の横幅は必要になります。スムーズに通るためには最低でも横幅80㎝は必要で、それに加えて段差を無くしたり引き戸にするなどの工夫を施す必要があります。

もし玄関ドアの幅を狭く設計してしまい、後で広くするとなると大変な作業になりますし工事費もかさんでしまいます。日常生活において玄関ドアが広すぎて困ることはあまり無いので、ドアはなるべく広く設計することがポイントです。

玄関ドアは毎日必ず通る場所ですし来客も必ず目にする場所なので家全体の第一印象になりやすく、玄関ドアのクオリティこそが家全体の印象に繋がります。玄関ドアの利便性とクオリティは追及しても損は無いでしょう。

玄関ドアの種類

一般的な住宅で使用されている玄関ドアの一覧をご紹介します。

片開き

開口部だけしかないシンプルな作りで最も一般的な玄関ドアです。現在出回っている玄関ドアの中で幅が一番狭いタイプです。

親子扉

片開きドアに子扉を付けたタイプです。普段の使い方は片開きと同じですが、引越しなどで大きな荷物を出し入れする際は子扉を開けることで開口部を広く取れます。

片袖FIX

子扉の部分が固定されているがガラス張りになっているため採光に優れていて玄関を明るくできる仕様になっています。開口部の幅は片開きと同じです。

両袖FIX

開口部の両側にガラスが張られています。ガラス面は片面が子扉の半分の幅なので、全体の幅と開口部の幅は片袖FIXと同じです。両側にガラスがあるため広範囲で採光できます。

両開き

片開きドアが2枚付いていてどちら側からでも開放できます。一般的な玄関ドアの中で最も開口部の幅が広いタイプとなっています。扉の全景が大きいため高級感も感じさせてくれます。

中村建硝で取り扱いのある玄関ドアの幅

中村建硝ではLIXILの「リシェント」YKKAPの「かんたんドアリモ」を取り扱っています。

LIXIL・リシェント

リシェントは高断熱の素材を使用しているため冬でも快適に過ごせる玄関を実現できます。ワンタッチでロック解放できる採風窓や電子ロックで管理している便利なキーも特徴となっています。

リシェントの幅・詳細はコチラ

ランマなし 高さ=1841~2356 横幅=片開き764~943、親子1040~1361、両開き1470~1828

ランマ付 高さ=2076~2600 横幅=片開き764~943、親子1040~1361、両開き1470~1828

数字は全てmm(ミリメートル)表記です。

YKKAP・かんたんドアリモ

ドアリモは形を問わない自由な形式の鍵「スマートコントロールキー」と、効率良く明かりと新鮮な空気を取り入れる通風窓などが特徴となっています。

かんたんドアリモの幅・詳細はコチラ

ランマなし 高さ=1823~2453 横幅=片開き568~982、親子781~1496、片袖FIX892~1466、両袖FIX1216~1950、両開き1088~1900

ランマ付 高さ=2023~2600 横幅=片開き568~982、親子781~1496、片袖FIX892~1466、両袖FIX1216~1950、両開き1088~1900 

数字は全てmm(ミリメートル)表記です。FIXドアは片側あるいは両側に固定の窓ガラスがついています。

引き戸タイプの玄関は幅が広い

現在の住宅は前後に押すあるいは引くことでドアを開閉するドア(開き戸)アイプの玄関ドアが主流となっています。しかし古くから伝わる日本家屋では横にスライドさせる引き戸タイプの玄関ドアが普及していました。

洋風でも引き戸タイプ

現在でも和風建築において引き戸タイプが使用されていますが、最近では洋風建築でも引き戸タイプを使用する事があります。実は引き戸タイプの玄関ドアにはたくさんのメリットがあり、逆にドアタイプの玄関ドアが持つデメリットを解消させることが出来ます。

ドアの面倒を解消できる

玄関ドアは鍵を開けてドアノブを捻って扉を開けるため通過する際の動作が多くなりがちです。これは普段ならまだしも両手に荷物を持っている際はとても面倒になります。むしろ車椅子に乗っている人やベビーカーを押している人にとっては毎回面倒な動作を必要とします。またドアを押して開けた場合、向こう側に誰かがいると接触事故を引き起こしてしまう恐れがもあります。

引き戸タイプは横にスライドさせるだけなので開閉がとても楽です。玄関を通って車に乗る際もギリギリの距離まで車を近づけられます。引き戸は基本的にドアタイプに比べて開口部の幅が広いので、ベビーカーや車椅子でも簡単に出入りできます。そのため子供や年寄りがいる家では引き戸タイプの方がなにかと便利です。また玄関を換気する際もドアを完全開放するだけでなく半開きにすることもできます。

引き戸タイプのドアは和風建築用だったため洋風建築に合ったデザインは中々見つけずらかったですが、最近は引き戸タイプのドアもデザイン性に優れているので洋風建築の住宅にも無理なく合わせられます。

防犯効果も上昇中

引き戸タイプには防犯性能が弱いというデメリットがありました。引き戸タイプはドア同士の密着部分が少ないので強度に難があることと、鍵がドアタイプに比べてキーが短く単純な構造になりがちだったためピッキングされやすい性質にありました。

現在は引き戸タイプのドアでもディンプルキー(平らな差し込み部に複数の凹凸が刻まれているタイプ)が使用されています。そのため以前のキーよりも明らかにピッキングされにくくなっています。また内側のサムターン(ロックのつまみ部分)を取り外せるタイプもあり、ガラス破りによるサムターン回しも防げます。引き戸タイプのドアも日々進化しているので、かつてデメリットだった防犯機能も今では充実しています。

ちなみにかんたんドアリモならドアタイプから引き戸タイプへのチェンジが可能です。カバー工法により1日で施工が完了するので興味がある方はチェックしてみて下さい。

ドアリモ・ドアから引き戸へ

玄関ドアの幅を変える

既存の玄関ドアの幅が狭くて悩んでいる方はサイズ変更のリフォームを検討してみて下さい。親子ドア、片袖あるいは両袖ドアなら今よりも幅を更に広く出来ます。

昔の住宅は玄関ドアの幅が今よりも狭く設計されているので、出入りする際にストレスを感じやすくなっています。しかし最近の流行やバリアフリーの基準を考慮すると最低でも横幅75cm以上は欲しいところです。

玄関に窓ガラス(小窓、ランマなど)がある場合そこを削って開口部を広げられます。玄関ドアは広い方が見栄えが良くて出入りもスムーズになるのでおすすめです。また、ランマが付いたドアなら高さも変更可能です。

まとめ

玄関ドアの幅は広めに取る方が見栄えが良く何かと便利なのでおすすめです。子扉や窓ガラスが付いた玄関ドアならリフォームで広く出来ますし、引き戸タイプに変更することも可能です。もしリフォームをご検討の際は正しい測り方で玄関ドアの幅を測ったうえでお問い合わせ下さい。

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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