ドアノブがスムーズに動かない、ガタガタする、ラッチが動かないなど、ドアノブに不具合が生じることがあります。玄関のドアノブの調子が悪いと、鍵がきちんと閉まらなくなってしまうので、防犯性が低下してしまいます。後で業者に修理を依頼するとしても、とりあえず何とかしたいと思われることと思います。ドアノブのタイプ、不具合の状態によっては、ご自身で修理することもできますが、業者に修理を依頼する必要がある場合もあります。
ご自身で修理することができるドアノブのタイプ・不具合の状態、業者に依頼するべきドアノブのタイプ・不具合の状態にはどのようなケースがあるでしょうか?ドアノブのタイプ・不具合の状態別 修理の方法について確認していきましょう。
ケース1 レバーハンドルが下がったままで戻らない
- ドアノブのタイプ レバーハンドル
- 不具合の状態 レバーハンドルが下がったままで戻らない
レバーを下げた後、通常であれば、水平に戻るレバーハンドルが下がったままになっていて、触るとぐらぐらしている場合には、レバーの側面、または下面にあるネジが緩んでいる可能性があります。緩みのあるネジを、プラスドライバーを使って締め直します。閉め直す前に、いったん左に回してネジを緩めます。この際にネジを外してしまわないように注意しましょう。次にドアノブを身体と手の間に挟み込んで固定し、ネジを押し上げるようにしながら、右に回して締め直します。
もし、本格的に壊れていなければ、この作業だけで不具合は解消します。ただ、ねじを締め直しても改善しない、または、締め直した直後は直るが、数回使うと、またレバーが下がったままになってしまうというような場合は、新しいレバーハンドルに交換することをお勧めします。
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ケース2 レバーハンドルを動かすと、座がグラグラする
- ドアノブのタイプ レバーハンドル
- 不具合の状態 レバーハンドルを動かずと、座がグラグラする
ハンドルとドアの間にある土台のような飾りが座です。この部分がグラグラする場合には、座のネジを締め直し、緩みを直します。座のネジは、前面につけられている見つけやすい製品もありますが、座の上にカバーがつけられていて、見つけにくい製品もあります。座の上にカバーがついている製品の場合は、マイナスドライバーも必要です。
座が緩んでしまう原因には、ネジが緩み、またはネジの取付け穴が大きくなってしまっているという2つが挙げられます。
まず初めに、プラスドライバーを使って、ネジのゆるみを直してみましょう。右に回して締め直して、座のぐらつきが直れば、ネジのゆるみが原因だったことがわかります。カバーがついているタイプの場合は、側面についているカバーを、マイナスドライバーを使って取り外してから、座のネジを締め直して、ゆるみを直します。もし、ねじを締め直しても直らなかった場合には、プラスドライバーを左に回して、ネジを取り外し、座とレバーハンドルを取り外します。
次に、ちょうど良いサイズに削った爪楊枝(穴が大きい場合は割りばし)を、ネジの取付け穴に詰めて、取付け穴を小さくします。取付け穴から飛び出てしまった爪楊枝は、切り取り、先端に木工ボンドを入れます。最後に、外しておいた座をドア面に当て、ねじを締めた後、レバーハンドルを取り付けます。
ケース3 ラッチが緩みぐらつく
玄関ドアのラッチ
- ドアノブのタイプ レバーハンドル
- 不具合の状態 ラッチがぐらつく
ラッチは、ドアの側面から飛び出ている三角形の金具のことです。ラッチが出たり引っ込んだりすることによって、扉が開くことを防いでいます。したがって、正常な状態であれば、レバーハンドルを下げると引っ込み、ドアを閉じると出っ張ります。出っ放しになったり、引っ込みっぱなしになったり、グラグラしたりするときには、ラッチに緩みが生じていることが考えられます。ラッチの上下に、ネジがついているので、プラスドライバーを使って締め直しましょう。ネジに締め直しだけで直らなかった場合は、レバーハンドルと座をいったん取り外し、ラッチも取り外します。ラッチは、レバーハンドルと座を取り外さないと、ラッチだけでは取り外せません。すべて取り外したのち、割りばしや爪楊枝を使って、ラッチの取付け穴の補修をしてから、ラッチを取り付けます。どの部分に、どのネジを使ったのか、わからなくならないように注意しましょう。ここまでの修理をしても、解決しなかった場合には、ドアノブの交換が必要です。
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ケース4 握り玉がネジの緩みでグラグラする
- ドアノブのタイプ 玉座
- 不具合の状態 握り玉がグラグラする
玉座は、丸く握るタイプのドアノブです。玄関ドアには使われていませんが、勝手口ドアには使われていることがあります。
握り玉がグラグラする原因には、握り玉とドアの間にある台座のネジが緩みが挙げられます。この場合は、台座のネジを締め直します。台座のネジが見当たらない場合は、台座にカバーがついいているタイプなので、始めにマイナスドライバーを使って、カバーを取りはずしてから、プラスドライバーで台座のネジを締め直します。
台座のネジを締め直しても、グラグラする場合は、ネジ穴が大きくなっていることが考えられます。ドアノブ、台座カバー、台座のネジを取り外し、穴を小さくする作業を始めます。ネジ穴の大きさに合わせて削った爪楊枝や割りばしを詰め、ネジ穴から飛び出ている部分を切り取り、穴を小さくします。その上で、ネジを締め直しましょう。
ケース5 親指で操作する部分が固くなる
- ドアノブのタイプ サムラッチ錠
- 不具合の状態 親指で操作する部分が固くなる
サムラッチ錠は、親指で鍵穴の下の出っ張った部分を押し下げてラッチボルトを引っ込めるタイプのドアノブです。この親指で押し下げる出っ張りの部分が、経年劣化によって固くなり、操作しにくくなってしまうことがあります。交換したくても、サムラッチ錠は廃盤になっている製品が多く、交換できないこともあります。
修理には、サムラッチ錠の分解掃除をして、固くなった油を除去し、新しい油を塗るという方法が考えられます。ただ、サムラッチ錠は、複雑な構造なので、ご自身での修理は難しいです。業者に依頼することをお勧めします。
ケース6 ドアノブがスムーズに動かない
- ドアノブのタイプ プッシュプルハンドル
- 不具合の状態 ドアノブがスムーズに動かない
近年主流になっている縦長タイプのドアノブです。正常な状態であれば、外からは軽く引くだけ、中からは軽く押すだけでドアの開閉ができますが、不具合が起き、引いたり押したりできなくなることがあります。このような不具合が起きた際に、プッシュプルハンドルは、構造が複雑なので、業者に依頼することをお勧めします。
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まとめ
玄関ドアや勝手口ドアの状態によってはドア交換という選択肢もあります。
お使いの玄関ドアや勝手口ドアが、十年以上前のドアの場合、ドアノブの不具合をきっかけに、玄関ドアの交換を検討されてはいかがでしょうか?玄関ドアは、住宅を侵入強盗の被害から守るという大切な役割を担っています。ドアノブの不具合は、放置しておけば、鍵の故障に繋がることもあり、住宅の防犯性能を著しく低下させます。
また、ドアノブや鍵に不具合がなくても、古い玄関ドアや勝手口ドアは、最新の防犯性能を備えていません。侵入強盗の被害は、一時期よりは減少傾向にあるとはいえ、まだまだ多くの戸建て住宅が被害にあっています。しかも、侵入強盗の手口は年々進化しています。その進化に合わせ、新しい玄関ドアや勝手口ドアには、最新の防犯対策が施されています。
参考サイト 住まいる防犯110番
玄関や勝手口の防犯性を向上させることは、家族の命と財産を守ることに繋がります。ドアノブに不具合が生じたら、玄関ドアの替え時のサインかもしれません。
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