内窓の取り付けは数多くの工務店でおすすめされている窓のリフォームです。内窓を取り付けて窓を二重構造にすることで「断熱」「結露防止」「防音」「防犯」などの様々な効果を得ることが出来ます。工事に関しても内窓は取り外しの作業が無く、ただ単に設置するだけなので手間がかからず短時間かつ低コストに工事を仕上げることも出来ます。
そんな内窓のリフォームも注意点があります。内窓の取り付けに失敗すると場合によっては取り返しのつかない事にもなりかねません。そこで今回は内窓取り付け時の注意点と失敗しない為の注意点をご紹介します。
内窓の弱点を把握する
様々な効果を得ることの出来る内窓ですが内窓ならではの致命的な弱点があります。それは「窓の開閉が面倒になること」です。内窓を取り付けると窓が同じ場所に2枚取り付けられることになるので窓を開ける動作を2回繰り返さなくてはなりません。
普段あまり開閉する事のない窓ならばそれでも問題無いですがリビングなどのよく開閉する窓に内窓を取り付けてしまった場合、窓を開けるだけでもかなりの手間になってしまいます。そのため場合によっては内窓の設置ではなく既存の窓を特殊加工された商品に取り換える方が良い場合もあります。
付属品に注意
内窓を取り付ける際の材料費は基本的に窓ガラスとサッシの2点です。それだけで構わないのであれば問題無いですが、カーテンレールや鍵などの付属品を取り付ける際は場合によっては別料金を取られてしまう可能性もあります。逆に付属品をつけて欲しかったのに業者に話が伝わっておらず付けてもらえなかったという事例もあります。また鍵を付けてもらったものの鍵の位置が高すぎて窓が開けずらくなってしまったという事もあります。
こういった内窓の付属品に関しては依頼人も業者も疎かになってしまう事が多々ありますので、どの付属品を付けるか?いくらかかるのか?どのように取り付けるか?などを事前にしっかり決めておく必要があります。
商品をしっかり選ぶ
いざ内窓を取り付けようと思っても窓のリフォームに関する知識が無い方はどのような商品を選べばいいのか分からないのではないでしょうか?特に希望が無ければ従来の単板ガラスとアルミ製のサッシで問題無いですが、断熱や防音などの目的があってリフォームする場合従来の商品では満足の行くリフォームにならない可能性があります。
現在は内窓として取り付ける窓ガラスもサッシも特殊加工された商品がたくさんあります。それらの商品は断熱性能の高い複層ガラスや防音機能の付いたサッシなどそれぞれに優れた機能がありますので自分の希望に合った機能を持った商品を選ぶ必要があります。
特殊加工された窓ガラスやサッシはたくさんの種類があってそれぞれの工務店や業者によって取り扱っている商品も異なりますので自分の納得のいく商品を取り扱っている業者を選ぶ必要もあります。
リフォームで失敗しない為に
複数の業者に相談する
リフォームで失敗しない為にはまず複数の業者に相談する事です。窓のリフォームを取り扱っている工務店はたくさんあるのでそれぞれの店によって「良い店・悪い店」「取り扱っている商品」などが様々です。特に悪い店に相談してしまった場合、ロクに打ち合わせもせずにミスの多い施工をされたり思った以上に効果の低い商品を取り付けられたり何の相談も無しに別料金が発生したりすることもあります。
そのため複数の業者に相談して一番親切で納得のいく商品を提供してくれる業者に依頼すれば失敗せずに済みます。
しっかり相談する
業者との連絡は密に取ることが大事です。どんな効果のあるどの商品をどのように取り付けるのかをしっかり把握しておかないと後で後悔する事になります。もし施工に納得がいかなくてもアフターサービスを利用すれば無料で対応してくれる業者もありますが、それも面倒なことなのでリフォームの内容を見積もりの段階でしっかりと把握しておきましょう。
仮に業者がこちらの問いかけにちゃんと対応してくれないのであれば、納得のいくリフォームにならない可能性が高いのであきらめて別の業者に相談した方が良いでしょう。
本当に内窓で良いの?
内窓を取り付ける際はそもそも内窓の設置で良いのかどうかも考える必要があります。確かに内窓を設置すれば断熱や防音効果などが得られますが、窓の開閉が手間になるという弱点もあります。断熱や防音効果を上げたいのであれば複層ガラスを取り付けるという選択肢もあります。内窓ならではの弱点を避けるためにも本当に内窓の設置で良いのかどうかとよく考えてみましょう。