家の中に入ってくる騒音、家の中から出ていく生活音はどちらも気になります。家の中への騒音はストレスになり、家の中からの生活音は大きさによってはご近所迷惑になってしまいます。

間取りや周辺環境との位置関係によって音が出入りする場所は異なりますが、主に窓と玄関を通過します。

特に玄関ドアは通りに面していることが多いので、交通量の多い通りであれば、常に車の走行音に悩まされる住宅もあるのではないでしょうか？

車の交通量がそれほど多くなくても、深夜の足音で睡眠を妨害される、玄関が隣家の庭に面していて、外飼いをしている犬が始終吠えている、近隣の商業施設からの騒音が流れてくるなどの状況は、落ち着いた暮らしを圧迫します。

一方、子どもが楽器の練習を毎日何時間もしている、犬は家の中で飼っている、ただ、玄関土間で過ごすのが好きでいつもはおとなしくしているが、来客があると吠えてしまうなど、家の中から出ていく音が気になっているご家庭もあると思います。

このような玄関を通過する音の問題は玄関ドアを交換することで解決できます。
あらゆる方向からの騒音対策には、玄関ドアだけではなく内窓設置を同時に行うと効果的です。

玄関ドアの交換が防音に役立つ理由

現在、玄関ドアからの騒音に悩まされる状況を創り出している原因には、玄関ドアの厚みが少ないことと、気密性が低いことが考えられます。
新しい玄関ドアに交換すると、この2つ原因が解決されます。

玄関ドアの厚み

玄関ドアにはアルミの玄関ドアと断熱玄関ドアがあります。
断熱玄関ドアは内部に断熱材が組み込まれているので、アルミの玄関ドアより厚みがあります。
壁の厚みには到底かないませんが、この厚みがアルミのドアに比べると音の出入りを抑えます。

気密性

築年数が長くなってくると、家の重みや地震からの影響などによって、住宅に歪みが生じます。
家の中の出入り口や窓にその影響が出ることもありますが、玄関ドアにも影響することがあり、ドアの開閉がし難い、鍵のかかりが悪い、隙間風が増えたというような現象が起こります。

この中で音の出入りに関係する現象は隙間風です。
隙間風が増える理由は、目視では確認し難い住宅の歪みが、玄関ドアと玄関ドアの枠の間に隙間が作り出してしまうからです。

この隙間からは冷気が侵入し家の中の暖かさが逃げるなど断熱性の低下にも繋がりますが、外部からの騒音が侵入し、家の中からの生活音が流出していく状況も生みます。
この隙間がなくなれば、玄関の防音性が向上します。隙間をなくす為には気密性の高い玄関ドアと交換することと、交換工事の際に建付けの悪さを解決することが求められます。

気密性の高い玄関ドアは、玄関枠が気密性の高い構造になっていて、袖やドア本体のガラス部分の継ぎ目が密着しています。
単純に考えると、断熱性の高い玄関は気密性も高いということです。熱を出入りさせない為の工夫が同時に音の出入りを防ぐことにも役立つからです。

ここで大切なことは施工の優劣です。玄関ドアの交換はカバー工法で行われます。
カバー工法は、既存ドアを取り外した後、既存の玄関枠の上に新しい枠を取り付けた上で、新しい玄関ドアを取り付けるという工事です。

この工事では建付けの悪さが解消され、玄関ドアと玄関枠の間の気密性が向上します。施工技術によってはより気密性が高まるので、施工技術の優劣も防音の程度に影響します。

玄関ドアの疑問解決　建て付けの悪い玄関でも、リフォーム専用ドアは付きますか？

隙間の解消には隙間テープを貼る、玄関ドアの内側にフェルトボードを貼る、玄関ドアの前にツッパリ棒などを利用して防音用カーテンをつけるなどの方法がありますが、どれも建付けの悪さの解決には役立ちません。

一時しのぎの方法と考えた方が良いでしょう。また、見た目の良さも損なわれてしまいます。
玄関は家の顔とも言われる場所です。隙間テープなどの対策は、家に足を踏みいれた来客に対して、素敵な雰囲気の玄関という印象を損なうことになってしまいます。

新し玄関ドアに交換すると、好印象が損なわれるどころか、玄関の外も中も良い雰囲気に変わります。
玄関ドアの交換が防音に役立つ理由は、玄関ドア自体の気密性が高く厚みのあることと、玄関ドアの枠と玄関ドアの間の隙間がなくなることです。

玄関ドアマイスターからおすすめの防音できる玄関ドア

玄関ドアマイスターで人気の高い玄関ドアをご紹介します。
木目調でおしゃれな雰囲気の玄関ドアで、防音だけではなく断熱・通風機能もあるドアです。

夏は涼しく冬は暖かい、外部の騒音に脅かされず、家の中からの生活音にも気を遣わないという玄関の環境が調います。