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窓の断熱リフォームが屋根や壁の断熱改修より効率が良い理由

家中の断熱をする方法には、屋根や壁全てを断熱する方法と、家中の窓と玄関ドアや勝手口ドアを断熱する方法があります。この2つの方法を比較すると、リフォームにかかる期間においても、費用においても、開口部の断熱化という方法が有利です。
窓を通る熱の量は住宅の中で最も多い
屋根や壁の方が窓や玄関ドアよりも面積が広いことから、開口部の断熱より、屋根や壁の断熱の方が高い効果が得られるという考えもあるでしょう。ただ、実際には窓の方が高い断熱効果を得られます。
開口部の断熱
住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は、熱の出入りが大きいので、断熱上の重要なポイントとなります。
冬の暖房時に、室内に逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からで、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。
冬の寒さと結露を解決する窓の断熱リフォーム
冬は窓や玄関ドアから58パーセントの暖房の熱が逃げていきます。一方、屋根からは5パーセント、外壁と換気扇からはそれぞれ15%、床からは7%です。
暖房をしているのに足元が冷えるのは、床の断熱性能が低いからだと思わるかもしれませんが、床を冷やすのは窓からの冷気です。
冷気には下に降りて行くという性質がある為、窓からの冷気は壁を伝って床に降り、床の上に拡がっていきます。その結果、上半身は暖かいのに足元がスースーするという現象が起きてしまいます。
窓を断熱リフォームすると、暖房の熱が逃げなくなると共に、気密性が向上して隙間風が入らなくなり、冷気が侵入してこなくなるので、暖房の効率が良くなります。
また、窓が断熱化されることによって、窓の外側の温度が室内側に伝わりにくくなる為、結露の発生も抑えられます。
夏の暑さを解決する窓の断熱リフォーム
夏は冷房をしているのに涼しくならないという状況の原因も窓にあります。夏の室温は、太陽の直射熱によって上昇します。遮熱の為、屋根に遮熱塗装をするリフォームもありますが、屋根から室内に入り込む熱の量は11%に過ぎません。
外壁からは7パーセント、換気から6パーセント、床からは3パーセント、そして窓などの開口部からは73%もの熱が入り込んできます。その為、窓からの熱の出入りを防ぐことが、家全体の断熱化に最も高い効果を上げ、冬の暖かさ、夏の涼しさを生み出します。
さらに日射熱が強く入る窓には遮熱機能のあるガラスを選ぶと、より室温上昇が抑えられるとともに、紫外線を遮るので家具や内装の褪色、室内にいるご家族の日焼けも抑えられます。
浴室だけの窓リフォームもできる
住宅の断熱改修を窓のリフォームで進める場合には段階的に進めていける良さがあります。浴室の窓だけのリフォームから、住宅の窓すべてのリフォームまでご予算とご自宅内の温熱環境に合わせて、窓リフォームを進められるのです。
外壁や屋根の場合、分けて工事をすると足場を組む費用が二重にかかってしまいますが、窓のリフォームは足場が必要ありません。その為、段階的にリフォームを進めても、費用が二重になる心配がありません。
窓リフォームは屋根や壁の断熱改修より工期と費用を抑えられる
屋根や壁の断熱改修は大工さんをはじめとして、クロスやタイルの職人、塗装屋さんなど、たくさんの職人が工事を進めていくのでスケジュール調整や天候次第で、1カ月より長くなることも稀ではありません。
一方、窓や玄関ドアの工事は、どんなに窓の数が多かったとしても、一般的な規模の住宅であれば、1日で完了します。
費用面では、屋根や壁の断熱改修には多くの職人さんがかかわることや、足場を組むことなどから、全ての断熱工事を併せると、数百万円の費用がかかります。一方、内窓設置での断熱リフォームであれば、100万円程度で家中の窓を断熱できます。
「今回は浴室だけ断熱したい」などのご希望があれば、ご予算と断熱リフォームの必要性の優先度に合わせて無理なく計画を進められます。
窓の断熱リフォームはどのくらい費用がかかるのかな?と思われたらお気軽にお問い合わせください。
こちらからご自宅の窓のサイズやご希望のガラスに合わせて、内窓と外窓の費用をご確認いただけます。
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窓リフォームの種類と得られるプラスα効果の違い

窓の断熱リフォームには窓交換と内窓設置があります。それぞれの特徴の違いを見ていきましょう。
カバー工法で行う窓交換のリフォーム
今ある窓枠に新しい窓枠を被せるカバー工法で行う窓交換です。窓の断熱化の他に、工事の際に窓の開き方タイプやサイズを小さくできるという特徴があります。
風通しを良くする開き方タイプに変更できる
対面の窓がない部屋や、壁に沿って風が逃げて行ってしまう窓の場合、縦すべり出し窓に交換すると、風を採り入れられる窓になります。縦すべり出し窓は外に向かってすべりだした窓ガラスに風があたって室内に入ってくる為、ウィンドキャッチ窓とも呼ばれます。
システムバス交換に備えて窓のサイズを小さくできる
システムバスへのリフォームを計画しているが、窓が邪魔で規格のシステムバスが選べないというような場合、窓のサイズを小さくすることで解決できる場合があります。
また、窓周辺の環境が変わり、外からの視線が気になる窓になってしまったというような場合にも、窓のサイズを小さくすることでプライバシーを確保できるようになります。
内窓を設けて二重窓にするリフォーム
二重窓にする為、今ある窓は残し、室内側に設ける窓が内窓です。窓交換より費用を抑えられるので、開き方タイプやサイズを変えたい窓以外は内窓にすると、全体の費用を抑えられます。加えて、内窓には窓交換にはない2つの特性があります。
防音効果が得られる
外窓と内窓の間の空気層が音の出入りを遮る為、防音効果が得られます。
防犯性が高まる
内窓には内部に侵入しようとすると、ガラスの破壊を2回しなくてはならないという手間があります。この手間が犯罪抑止効果を生み出します。
泥棒は犯罪を実行する前に下見をして、犯罪が発覚するリスクのない簡単に侵入できそうな住宅に目星をつけます。その際、侵入に時間がかかるとみなされる二重窓は標的にされにくいのです。
窓の断熱リフォームについてもっと詳しく知りたいと思われたらお気軽にご相談ください。
こちらからご自宅の窓のサイズやご希望のガラスに合わせて、内窓と外窓の費用をご確認いただけます。
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夏涼しく冬暖かい部屋にする窓リフォームのガラスの選び方

窓交換、内窓のどちらの窓の断熱リフォームも、ガラスの種類とサッシの素材によって効果の高さが変わります。
窓の断熱リフォームに使われるサッシの種類
- トリプルガラス 3枚のガラスで熱の出入りを防ぐ最も断熱効果の高いガラスです。窓交換に使われます。
- 真空ガラス トリプルガラスと同じく高い断熱効果のあるガラスです。内窓に使われます。
- Low-E複層ガラス 2枚のガラスのうち1枚にLow-E金属膜がコーティングされているガラスです。
- 複層ガラス 基本の複層ガラスです。
- 遮熱タイプ トリプルガラスにもLow-E複層ガラスにも遮熱タイプがあり、太陽の熱を跳ね返して夏の室温上昇を抑え、紫外線をカットします。
リクシルインプラスとリプラスのガラスの種類
上記5種類のガラスのうち、リクシルの内窓インプラスと外窓リプラスのLow-E複層ガラスはさらに細かく機能分けされています。
リクシルインプラスとリプラスのガラスの色や透明度は、地域の気候、周辺の環境や窓の向いている方角による日射量の違いに合わせて選ぶことで、より良い温熱環境を調えられます。
インプラスとインプラス for Renovation、インプラス浴室仕様のガラスには、クリアや乳白色の他に高遮熱タイプグリーンもあります。
Low-Eグリーン
日射量が少なく冷え込む部屋の窓にも、夏の日差しが強く入り室温が上がる部屋にも、高い断熱効果と遮熱効果を発揮するガラスです。
Low-Eクリア
比較的暖かい地域で日射量が少ない部屋に向いているガラスです。
窓の断熱リフォームに使われるサッシの種類
窓リフォームではおもに、内窓には樹脂サッシ、外窓にはアルミ樹脂複合サッシが使われます。
樹脂サッシ
熱を通しにくい性質を持つ樹脂を使ったサッシです。高い断熱性を持ち、結露を発生させません。リクシルの内窓インプラスには樹脂サッシが使われています。
アルミ樹脂複合サッシ
室内側に樹脂、室外側にアルミが使われた複合サッシです。樹脂サッシより価格を抑えられます。北海道などの極寒の地域では樹脂サッシがほとんどですが、関東地方では、こちらのアルミ樹脂複合サッシでも十分な断熱効果が得られます。リクシルリプラスにはアルミ樹脂複合サッシが使われています。
ガラスもサッシも、断熱性能が高くなるにしたがって製品価格も上がっていきます。家中の窓を断熱リフォームする場合、全てをトリプルガラス+樹脂サッシで窓交換すると、非常に高額になってしまいます。
陽当たりが悪く寒い、陽射しが強すぎて夏の室温が上昇するなど、周辺の環境や窓の向いている方向によって、室内の環境は変わります。
同時に出入りの多い窓、ほとんど開閉しない窓など使い方によって必要な使い勝手が変わります。例えば頻繁に出入りする掃き出し窓に内窓を設置して二重窓にすると、洗濯物を干すときなどに手間がかかり、ストレスになってしまいます。
その為、それぞれの窓の事情に合わせて、窓交換と内窓のリフォームの方法、ガラスやサッシの種類を選ぶことが大切です。
内窓の使い勝手についてはこちらのブログから詳しくご覧いただけます。
>>>出入りが多い窓に内窓は向かない理由を公開
窓の断熱リフォームにかかる費用

リクシルの内窓には窓枠タイプが豊富なインプラスとインテリア性を向上させるおしゃれなインプラスforRenovation、浴室仕様の3種類があります。外窓のリプラスも含めてリフォーム費用の例をご紹介します。
インプラス引き違い窓の工事費込み取り付け費用(幅1650mm×高さ1800mm)
製品名 | 選べるガラスの種類 | 単価(税別) |
真空ガラススペーシアクール | 透明、型 | 27万円 |
アルゴンガス入りLowE複層 | 透明、型 | 15万3,000円 |
フロスト | 24万6,500円 | |
和紙調格子あり | 40万1,200円 | |
和紙調格子なし | 25万9,250円 | |
アルゴンガス入りLowE安全合わせ | 透明 グリーン | 20万6,400円 |
透明 クリア | 20万6,400円 | |
乳白 グリーン | 26万800円 | |
乳白 クリア | 26万800円 | |
LowE複層 | 透明 クリア・グリーン | 14万250円 |
型 グリーン | 14万250円 | |
型 クリア | 14万250円 |
インプラス内開き窓の工事費込み取り付け費用 (幅640mm×高さ570mm)
製品名 | 選べるガラスの種類 | 製品価格 |
アルゴンガス入りLowE複層 | 透明 型 | 4万8,450円 |
フロスト | 5万9,500円 | |
透明 グリーン | 5万3,600円 | |
透明 クリア | 5万3,600円 | |
乳白 グリーン | 5万9,200円 | |
乳白 クリア | 5万9,200円 | |
和紙調格子なし | 5万8,650円 | |
LowE複層 | 透明クリア・グリーン | 4万6,750円 |
型クリア・グリーン | 4万6,750円 |
インプラス浴室仕様引き違い窓の工事費込み取り付け費用 (幅600mm×高さ800mm)
製品名 | 選べるガラスの種類 | 単価(税別) |
アルゴンガス入りLowE複層
ユニットバス納まり |
透明、型 | 6万1,200円 |
フロスト | 7万6,500円 | |
アルゴンガス入りLowE複層
タイル納まり |
透明、型 | 5万5,250円 |
フロスト | 7万550円 | |
アルゴンガス入りLowE安全合わせ | 透明 グリーン | 7万6,000円 |
透明 クリア | 7万6,000円 | |
乳白 グリーン | 7万7,600円 | |
乳白 クリア | 7万7,600円 | |
LowE複層 | 透明 クリア・グリーン | 5万8,650円 |
型 グリーン | 5万8,650円 | |
型 クリア | 5万8,650円 |
インプラスforRenovation 引き違い窓 (幅1650mm×高さ1800mm)
製品名 | 選べるガラスの種類 | 単価(税別) |
アルゴンガス入りLowE複層 | 透明 型 | 20万5,700円 |
フロスト | 29万9,200円 |
外窓交換LIXILリプラス 幅2,560mm 高さ2,200mmにかかる工事費込み費用
製品名 | 単価(税別) | 補助額 |
居室仕様TW トリプルガラスLowEガス入 網戸標準ネット | 79万6,400円 | 14万9,000円 |
居室仕様 複層ガラスLowEガス入 網戸標準ネット | 48万4,480円 | 11万7,000円 |
上記は一例です。こちらからご自宅の窓のサイズやご希望のガラスに合わせて、内窓と外窓の費用をご確認いただけます。
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玄関ドアもリフォームして住宅全体を断熱化

開口部で住宅の断熱化をする場合、忘れてはならないのは玄関ドアや勝手口ドアの断熱化です。せっかく家中の窓を断熱化しても、玄関や勝手口から暖房の熱が逃げたり、冷気が侵入してきたりすると、家の中を魔法瓶のような状態にできません。
玄関からの熱の出入りはリビング、勝手口からの熱の出入りはキッチンとダイニングの冷暖房の効率を低下させてしまいます。その為、窓と外部との出入口を併せて断熱化することが理想的な温熱環境を実現させます。
また、断熱効果に加えて防犯性が向上し、さらに採風や採光ができるデザインのドアを選ぶと、明るく風通しの良い玄関に生まれ変わります。
採光デザインや採風玄関ドアについてはこちらのコラムから詳しくご覧いただけます。
- >>>玄関ドアをスリット採光デザインに交換|明るさ・プライバシー・防犯を確保
- >>>玄関ドアの採光窓には防犯へのデメリットがないおしゃれなデザインが最適
- >>>通風玄関ドアは換気と採光ができて防犯性も高いのに後悔する?価格と補助金情報も知りたい!
窓リフォームと玄関ドアの断熱リフォームに使える補助金
断熱リフォームで使える補助金には、東京都の補助金と国の補助金があります。国の補助金は「先進的窓リノベ2025事業」都の補助金は「既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア)」です。
東京都の補助金
東京都民に向けた高断熱窓・ドアリフォームへの補助金です。国の補助金と併用できます。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
公式サイトはこちらからご覧いただけます。
>>>東京都環境公社クールネット東京 (令和7年度) 既存住宅における省エネ改修促進事業
先進的窓リノベ2025事業
先進的窓リノベ2025事業では、窓の断熱リフォームと組み合わせた玄関ドア交換には補助金を申請できます。
詳しくはこちらのコラムからご覧いただけます。

窓の断熱リフォームを検討される際にはお気軽にご相談ください。補助金申請のお手伝いもお任せください。
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玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換と併せて行う窓のリフォーム(内窓・窓交換)を承っています。玄関ドアや窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。

インターネットでのお見積りやお問い合わせを不安に思う方も多いと思いますが、玄関ドアマイスターでは、お見積りやお問い合わせをいただいたお客様に、勧誘や営業は決していたしません。お気軽にご利用ください。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
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新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。