子ども食堂に来ていたある小学生の男の子K君、
サッカーにとても興味を持っていました。
近所のおじさんが少年サッカーのコーチをしていることを知ったので、
意を決して、自分も入れてほしいと自分で頼みに行きました。
結果は、月謝が払えないことを理由に断られました。
もちろん、他の子は月謝を払っているのですから、払わなければいけないのは当然です。
ですが、その子は、月謝が必要なことを知らなかったかもしれません。
お前のうちには払えないだろう、のようなひどい言葉で断られたそうです。
不登校だったK君。
頼みに行くのに、どんなに勇気が必要だったろうか。
ワクワクしながら、ドキドキしながら、なんども迷った末に勇気を振り絞って頼みに行ったに違いありません。
結果的にK君はサッカーはしなくなりました。
知らない大人はほとんど信用しないでコミュニケーションを拒否し、中学校卒業まで不登校でした。
子ども食堂には、たまに来て、顔見知りのスタッフとは話をしましたが、
14歳頃はやはり反抗期で、ちょっとしたことで腹を立てて、僕に殴りかかってきたこともありました。
でも、とっても細身のK君。中学2年生がこんなに力がないのかと思いました。
その後もかかわりがありましたが、中学卒業後は子ども食堂に顔を見せなくなってしまい、
子ども食堂の代表が世話した仕事もやめてしまったようです。
サッカーをやりたいというあの時の気持ちを、勇気を出してチームに入ろうとした気持ちを、誰かが気付いてサポートしてあげられたら、もしかしたら彼の未来を変える体験になっていたかもしれません。
なにより、あの時に、K君の行動に気付いてサポートできなかった自分を悔やんでいます。
今回、困窮を理由にサッカーを諦めることがないように子どもたちをサポートしている特定非営利活動法人love futbol Japanさんの活動を知りました。
わずかながら寄付をさせて頂き、写真のポスター掲示に協力をさせて頂きました。
次回の募集は、2023年1月中旬からだそうです。
この活動を知って、経済的な理由でサッカーを諦める子がいなくなるように、さらにこの活動をサポートする気持ちが広がるように願っています。
https://www.lovefutbol-japan.org/posts/38571829/