既存の窓の内側にもう一枚窓枠を取り付けるリフォームを「二重サッシ」と言います。窓を二重サッシにする事で防音、結露防止、断熱効果、防犯対策など様々な効果が期待できます。そこで今回は二重サッシによる断熱効果についてご紹介します。
室温は窓から逃げる
冬の寒い時期になるとエアコンで室内を暖めてもスグに寒くなってしまいます。その理由は天井、床、排気口などの外に面している様々な部分から熱が外に逃げてしまっていることが原因となります。その中でも窓から逃げる熱の割合は37%と言われています。しかも冬になると窓から逃げる熱の割合は58%もあります。つまり室内の断熱性能を上げるためには窓のリフォームが必要不可欠となります。
二重サッシの断熱効果
二重サッシを取り付けることで既存の窓と新たな窓枠の間に空気層が生まれます。これによって室内の暖かい空気が外の冷たい空気に振れなくなるので室温の低下を防ぐことが出来ます。従来の窓ガラスとサッシを二重サッシとして取り付けても十分な効果を発揮しますが、断熱性能に優れた複層ガラスと気密性の高い樹脂製のサッシを二重サッシとして取り付けることで更なる断熱効果を期待できます。また断熱性能が上がることで結露の発生も防ぐことが出来ます。
電気代を削減できる
二重サッシによって断熱性能が上がることで冬場のエアコンの消費量を抑えることも出来ます。実際に既存の窓枠に二重サッシを取り付けた東京都内の住宅では、二重サッシを取り付ける前と比較して年間の暖房費を2万円もカットする事に成功しています。また石油ストーブを使用している家庭では、二重サッシを取り付けた後の灯油の消費量が3分の1にまで削減出来ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。二重サッシは様々な効果を同時に取り入れることが出来ますが、中でも一番大きい効果は断熱効果であると言われています。寒さが厳しくなる時期には重宝すると思われますので興味のある方は取り付けを検討してみて下さい。