コラム

公開日:2018年11月26日

/ 最終更新日:2022年11月12日

かんたん内窓のお見積り

住宅の断熱性能を上げる窓のリフォーム

毎日の暮らしの快適さに大きな影響を与えるのは住宅の性能です。季節に変化による温度差を少なくする断熱性は、暮らしやすさを向上させる大きなポイントです。

窓のリフォームが快適な家の中の環境を作る理由を考えてみましょう。

家の中の温度差が大きくなるのはなぜ?

冬になると、暖房をしている部屋と、廊下、浴室、玄関、トイレなど暖房をしていない部屋の温度差が大きくなってしまいます。

セキスイハイムがおこなったアンケート調査の結果を見ると、多くの人が家の中にいるのに寒いと感じていることがわかります。

家の中にいるのに寒いと感じることが良くあると答えた人は、38パーセント、たまにあると答えた人は43パーセント、ほとんどないと答えた人は14パーセント、まったくないと答えた人は5パーセントです。

良くある、たまにあると答えた人の中で、寒いと感じやすい場所はトイレが最も多く、55パーセント、脱衣所(洗面所)と玄関は53パーセント、廊下は47パーセントでした。

その次がリビングの34パーセントなので、多くの人は、居室以外の場所を寒いと感じているようです。この現象は、暖房をしている部屋としていないスペースとの温度差が大きいためにおこっています。

居室以外の場所は暖房がされていないので、寒く感じても仕方がありませんが、この結果を見ると、リビングでさえ、寒さを感じる人が3人に一人もいることになります。

リビングで寒さを感じる時間帯は、朝で4時から7時までの時間帯に寒いと感じる人が34パーセントでした。次に多かったのが午前7時から10時までの22パーセントと、午後7時から10時までの17パーセントです。この現象は、暖房をつけている時とつけていない時の温度差が大きいためにおこっています。

そして家族の中で最も寒い思いをしていると思いますか?という質問に対しては、7割以上のお母さんが、そう思うと答えています。

主婦は早朝方起床して、家族の朝食の支度やお弁当作りをします。また、生まれたばかりの赤ちゃんがいる家庭では、夜中に授乳もしなくてはなりません。

さらに、他の家族がリビングにいない時には、暖房代を倹約する為に暖房をつけないと答えた人は67パーセントにも上りました。この現象は、温度差に加えて、暖房にかかる費用が経済に負担をかけているためにおこっています。

  • 時間帯による温度差が大きい
  • 暖房をしている部屋と暖房をしていない部屋の温度差が大きい
  • 暖房にかかる費用が嵩む
  • 暖房をしているのに寒い

この4つの問題は、断熱性と気密性が十分ではないためにおこる現象です。

家の断熱性や気密性ってどんなこと?

断熱性能とは、家の中の熱が家の外に伝わる率を表すもので、外壁や屋根、窓など、家の外側を囲んでいる部分から熱が失われる率を床面積で割って算出した数値です。外皮平均熱貫流率(UA値)として表され、数値が低ければ低いほど断熱性能の高い家、冬暖かく、夏涼しい家ということです。

気密性能とは、換気扇、窓ガラスとサッシの隙間などから入ってくる隙間風を少なくする性能です。隙間風は暖房の熱を家の外に流出させ、家の外の冷気を取り込んでしまうからです。その為、気密性の高さは隙間をすべて合わせた面積である相当隙間面積(C値)で表されます。

日本には四季があり、夏には外からの日射熱が強くなり、冬には空気が冷たくなります。そのような外気温の変化を家の中に伝えにくくするのが断熱性能と気密性能です。

冬には、暖房で温めた室内の熱が外に逃げて行かない、外の冷たい空気が室内に流入しないという効果があり、夏には、エアコンで冷気が外に流出しない、強い日射熱を遮られるという効果があります。

断熱性をと気密性を維持する為、家を建てる際には、床、壁、屋根などに断熱材が使われています。しかし、それだけでは十分ではない為、多くの人が上記アンケートのように、家の中を寒いと感じることが多いのです。

断熱性と気密性の高さが解決する問題

  • 時間帯による温度差が大きい

時間帯による温度差が大きい理由は、暖房で温めた熱が失われていく時間が短い為におこります。就寝前までつけていた暖房の熱が、朝起きた時にはなくなってしまう為、朝寒さを感じるのです。断熱性が高ければ、暖房の熱が失われる速度を抑えることができ、起床時の寒さが抑えられます。朝早く起きて家事をする主婦への肉体的な負担が軽減されます。

  • 暖房をしている部屋と暖房をしていないスペースの温度差が大きい

暖房をしている部屋と暖房をしていない部屋の温度差が大きい理由は、家自体が冷えている為、暖房をしていない浴室やトイレが極めて寒い場所になってしまうからです。浴室やトイレが断熱されていれば、暖房をしていなくても、極端な寒さを感じることはありません。

夜中にトイレに行くと寒い、おじいちゃんおばあちゃんがお風呂に入るたびにヒートショックの不安を感じる、玄関が寒く、来客の応対が苦痛などの問題が解決できます。

  • 暖房や冷房にかかる費用が嵩む

暖房や冷房の効率が悪いと、暖房や冷房にかかる費用が嵩みます。多くの主婦が他の家族がいない時には暖房を我慢する理由は、暖房費が安くはないからでしょう。断熱性と気密性を高め、暖かい家にすれば暖房の効率が良くなり、冷暖房にかかる家計の節約ができます。

  • 暖房をしているのに部屋が寒い

暖房をしているのに寒さを感じる理由は、窓ガラスにあります。暖房で温められた空気が窓ガラスにあたって冷たくなってしまうからです。空気には暖まると上昇し、冷えると下降するという性質があります。エアコンで暖房すると顔ばかり熱くなるというのはこのような空気の性質によるものです。

窓ガラスが冷たければ冷たいほど、暖房で暖めた空気が暖かければ暖かいほど、その温度差は大きくなり、このような現象が起こりやすくなってしまいます。

手軽に断熱性と気密性を高くする為には窓のリフォームが最適

家の中の寒さは断熱性と気密性の問題だとわかっていても、屋根や壁、床の断熱リフォームをするとなると、非常に大掛かりな工事をしなくてはなりません。工事費用も高額になり、工事中は住み替えをしなくてはならないかもしれません。

しかし窓なら手軽に交換リフォームができます。しかも、最も大切なポイントは、熱の出入りのほとんどが窓からだということです。

YKK APが冬:外気温0.5℃/室温20℃の場合で算出した割合を見ると、室内から流出していく熱のうち、最も多くの熱を流出させてしまうのは窓でした。屋根からの5パーセント、床からの9-パーセント、換気からの15パーセント、外壁からの19パーセントをすべて合わせたよりも多い52%もの熱が窓から出て行ってしまうのです。

その理由の一つは窓ガラスの薄さです。屋根や壁に比べて、窓ガラスは極めて薄い為、熱を通してしまうのです。

もう一つの理由は、サッシにあります。サッシの隙間から冷たい風が流入し、暖かい空気が出て行ってしまうからです。さらに、窓ガラスが冷えていることによって、窓のそばに行くと体感温度も下がってしまい、より寒く感じるということもあります。

なぜ窓のリフォームで断熱性と気密性が上がるの?

窓のリフォームで断熱性を上げられる理由は、窓を二重、又は窓ガラスを複層ガラスにすることでガラスとガラスの間に空気の層を作れるからです。ガラスとガラスの間の空気層が熱を伝わりにくくする為、暖房で暖められた空気は流出しにくくなり、外も冷たい空気は流入しにくくなります。

窓のリフォームで気密性を上げられる理由は、サッシにあります。現在一般的に使われているアルミサッシは、熱を伝えやすい性質を持っているだけではなく、窓枠とサッシの間、レール部分とサッシの間に隙間ができやすいという問題点があります。その隙間から熱が失われ、冷気が侵入してきます。しかし、樹脂サッシはアルミととがって熱を通さないことに加えて、サッシの内部が気密性を高める構造になっている為、隙間風を防ぎ、気密性を高めます。

具体的にはどんな窓?

  • 二重窓

外窓と内窓の間の空気の層が熱を伝わりにくくし、熱の出入りを抑えます。

二重窓にするリフォームは、今ある窓の内側に樹脂フレームの内窓をつける方法で行われます。二重窓には、防音性と防犯性を高める効果もあります。

  • アタッチメント付き複層ガラス

複層ガラスとは、2枚のガラスの間に空気が入っているガラスのことです。空気の代わりにアルゴンガスが使われているタイプはさらに断熱性が向上します。また、Low-E金属膜でコーティングされたタイプの複層ガラスには、遮熱性を高めるタイプと高断熱タイプがあります。

ガラスにアタッチメントがついているので、今ある窓のまま、ガラスだけ交換できます。

窓のリフォームにはどんな方法があるの?

断熱性を高める窓のリフォームにはいくつかの方法があります。

  • カバー工法で窓の交換する方法

今までの窓枠の上に新しい窓枠をかぶせ、新しい窓ガラスに交換します。

施工時間は約2時間から半日で済みます。

  • 内窓をつけて二重窓にする方法

窓の内側に新しい窓をつけて二重窓にします。

施工時間は約60分です。

  • ガラスを交換する方法

サッシは変えず、アタッチメント付きのリフォーム用ガラスに交換します。

施工時間は30分から1時間です。

家の中が寒いとまず考えるのは暖房器具の買い替えだと思います。でも、どんなに優秀な暖房器具を使っても、暖房で暖めた空気が逃げてしまっては、部屋の中は暖かくなりません。また、家の中の温度差もなくなりません。浴室やトイレ用の暖房器具を設置するよりも、断熱窓に交換する方が、冬の寒さ対策としてははるかに効果的であり、燃料費の節約にも繋がります。

暖かい家にするなら断熱窓へのリフォームをおすすめします。

窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。

窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。

昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。