コラム

公開日:2017年5月28日

/ 最終更新日:2022年11月12日

かんたん内窓のお見積り

窓のリフォームをする際の注意点

窓のリフォームをすることで室内環境の悩みを改善することが出来ます。窓をリフォームすることで改善できることは明るさの調整・風通しの良さ・断熱・騒音防止など多岐に渡ります。勿論窓は新築として設計される際も施工主によってある程度は室内環境を考えて設計されていますが、住む人が違えば求められる室内環境も変わってきます。

現在は様々なタイプの窓がありますので自分の好みの窓をリフォームで取り付けることが出来ます。しかし何でもかんでもリフォームできるわけでもなく、リフォームする際の注意点も存在します。そこで今回は窓をリフォームする際の気を付けるべき点についてご紹介します。これから窓のリフォームを検討している方は参考にしてみて下さい。

窓の数・大きさには限界がある

部屋に自然の明かりを取り入れたい場合はリフォームによって窓の数あるいは大きさを増やすことで調整することが出来ます。しかし家の構造次第でリフォームできる範囲は限られてきてしまいます。窓を増やす際には当然壁に穴を開けることになります。しかし壁には「筋交い(すじかい)」と呼ばれる建物の耐久性を保つための補強資材が埋め込まれています。筋交いに穴を開ける、もしくは取り除いてしまうと建物の耐久性が著しく低下してしまいます。

また洋室の壁には筋交いだけでなく柱が埋め込まれている事もあります。この柱は外から見ても壁のどこに埋め込まれているのか分かりませんが柱を取り除くことは筋交いを取り除く事よりも危険です。そのため窓を増やすリフォームをする際は建物の図面で筋交いと柱の位置を確認する必要があります。

窓枠にも気を配る

窓のリフォームとはつまり窓ガラスを改装する事だと思っている方もいるのではないでしょうか?確かに窓ガラスだけをリフォームすることも出来ます。しかしもしリフォームの目的が断熱や結露防止だとするならばガラスだけでなく窓枠のリフォームも検討するべきです。

窓は温度差の影響を受けやすいので雨や冬の季節には結露が溜まりやすいですし、外気を通してしまうのでエアコンの効果を減少させてしまいます。そこで窓を二重構造にしたり断熱効果の高い材質の窓ガラスにリフォームすれば改善することが出来ます。しかし同じように窓枠部分のサッシも外気の影響を受けやすいので、せっかくリフォームしてガラスに結露が付着してなくてもサッシから発生してしまうという事にもなりかねません。そのため断熱や結露防止の為のリフォームを検討している方は窓ガラスだけでなくサッシや窓枠のリフォームも注意して下さい。

業者選びを慎重に

窓のリフォームを行っている業者はたくさんありますが、それぞれの業者によってリフォームの質や経費などが変わってきます。窓は住宅リフォームの中でも難しい部類だと言われているので慎重に選ぶ必要があります。

業者を選ぶ際の注意点は費用ばかりに注目しないことです。確かに費用は安く済むことに越したことは無いのですが、中には安さを売りにして適当な材料や手法を取り入れている業者もいます。そのような業者に大規模なリフォームを依頼したら元に戻すことも難しいですし、最悪の場合お金も無駄になりかねません。そのため窓のリフォームを依頼する業者は経験や実績が豊富な業者を選ぶことが重要だと言えます。

法律で定められた窓の制限

上記にて壁の設計上リフォームで増やせる窓の数は限られているとご紹介しましたが、窓を減らすことも法律によって制限されています。これは「採光」と呼ばれる室内に差し込む日光の広さが関係しています。建築基準法にて居室にはその部屋の床面積の1/7以上の広さの採光がなければいけないとされています。居室とは居間や寝室などの常時生活する部屋を意味するのでトイレや浴室や洗面所や納戸などは除外されます。

この採光の面積は1か所だけでなく合計の面積で考慮されますので室内に窓が複数設置されても、日光の入りずらい北側に設置されていても法律的には問題無いとされています。しかし大きな部屋で窓を小さくリフォームしたり、窓の数を減らしたりすると法律に触れてしまう事があるので注意して下さい。

窓の増設は慎重に

窓の増設リフォームをする際は前述の通り筋交いや柱とぶつからないようにすることも大事ですがそれ以外にも注意するべき点がたくさんあります。例えば明るさを取り入れる為に大きな窓を設置すると明るさと同時に熱も入れてしまうので夏場は暑苦しくなってしまいます。また外から見える位置に大きな窓を設置すると室内が見えてしまいプライバシーが保てなくなります。

これらの問題はリフォームを検討している時点で気付けば対策を練ることが出来ます。もし明るさを取り入れたいのであればなるべく縦長な窓を設置することをおすすめします。縦長の窓は横長と同じ面積であっても日光がよく入るようになりますし、外から室内が覗ける範囲は狭くなります。

そして窓の増設時の最大の注意点は一度増設した窓は再び潰すことができないということです。せっかく高い費用を払ってもその窓が私生活において邪魔になってしまったら後悔しか残りません。窓の増設リフォームの際は慎重に検討して下さい。

窓は生活環境を大きく左右します

いかがでしたでしょうか。窓は室温や景観などの生活環境を大きく左右しますのでリフォームする際も慎重に考えなければなりません。ちょっとした部品の取り付けなどでしたら元に戻すことも出来るでしょうが、窓そのもののサイズや数を変える様な大きなリフォームであれば元に戻すことはほぼ不可能だと言えます。

もし窓のリフォームで困っているのであればリフォーム以外の方法も考えてみて下さい。断熱効果を上げたいのであれば市販の断熱シートを貼れば良いですし、風通しのを良くしたいのであれば網戸を取り付ければ安く済ませることが出来ます。それでも窓のリフォームをしたいのであれば窓のリフォームに特化した業者とよく相談しながら話を進めて行って下さい。

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。