コラム

公開日:2017年5月19日

/ 最終更新日:2022年11月12日

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窓下ヒーターは結露防止に有効?

窓下ヒーターの性能とは?

冬場は外気と室内の気温差が生じるせいで窓に大量の結露が発生します。この結露をそのまま放置しておくと窓が冷え切ってしまいますのでエアコンをつけていてもいつまでも部屋が温まらなくなってしまいます。最近では新たな暖房器具として窓を暖めることに特化した「窓下ヒーター」という商品が販売されています。窓下ヒーターは窓を温めることで部屋全体を温めて結露防止にも役立つと言われていますが果たして本当なのでしょうか?

窓下ヒーターは従来の暖房器具とは用途が違う

窓下ヒーターは部屋を温める効果がありますが、普段私達が使っているエアコンやファンヒーターとは部屋を温める手段が違います。エアコンやファンヒーターは部屋の中心部に暖かい空気を送り込むのですぐに部屋を暖めてくれます。しかしこれらの暖房器具は窓から入って来る冷たい空気を防いでいるわけではないので、部屋が寒くなる直接の原因を防止しているわけではありません。そのためいつまでたっても部屋が温まりきらずに電気代ばかりかさんでしまうという弱点があります。

一方で窓下ヒーターは部屋の中心ではなく、文字通り窓を温めることを目的としています。そのためエアコンやファンヒーターの様に即効性は期待できません。しかし窓下ヒーターは窓を温めることによって寒さの原因である冷たい空気の侵入を防いでくれるので部屋の温度が下がるのを防いでくれます。また窓下ヒーターは従来の暖房器具に比べて電気代もかからないと言われています。

窓下ヒーターの効率的な使い方

窓下ヒーターは日本でよく使用される部屋の中心を温める暖房器具とは違って、海外で使用されているオイルヒーターの様に窓を温めて寒さの原因を取り除くことを目的としています。そのため窓下ヒーターは「部屋を温める」というよりも「気温の低下を防ぐ」という表現が正しいです。

窓下ヒーターの弱点はあくまでも窓だけを温めるだけなので部屋を直接温める性能は無いという事です。つまり最も効率的な使用方法はまず最初にエアコンと窓下ヒーターを同時に使用して部屋が温まりきったら窓下ヒーターのみを使用するといった形になります。これなら部屋を温める即効性と気温の低下を防ぐ持続力の2つを得ることが出来ます。そのため窓下ヒーターはメインで使える暖房器具ではなくエアコンを補助するための器具というイメージが正しいでしょう。また窓下ヒーターは空気を部屋の中心に流し込むわけではないのでエアコンの風が苦手な人にもおすすめできます。

窓下ヒーターは経済的

窓下ヒーターは従来の暖房器具よりも電気代が安いと言われています。エアコンが1時間で4~53円かかると言われているのに対して窓下ヒーターは1時間で1~3円程度しかかかりません。窓下ヒータと同じ効果を得られる暖房器具としてオイルヒーターが海外では有名ですが、こちらは1時間に14円~35円も電気代がかかり窓下ヒーター同様にスグに部屋が温まらないため日本ではあまり人気は出ていません。しかし窓下ヒーターは低コストで気温の低下を防ぐことが出来るのでエアコンとの併用で日本でもこれから活用されると言われています。

窓下ヒーターは結露防止に有効か?

冬場になると窓に大量の結露が発生しますが、この結露は窓下ヒーターによって防ぐことが出来ると言われています。

結露の原因は?

そもそも結露が発生する原因は空気中の水蒸気が原因しています。この水蒸気は温度が高いほど空気中に含まれます。逆に温度が下がると空気中に水蒸気が含みきれなくなり水分として放出されます。冬場は気温が下がりますが、暖房器具により室内が温められますので窓付近の水蒸気が水分となり窓に付着します。この水分が結露と呼ばれています。

窓を温めれば結露が出ない

結露が発生する原因は部屋が暖かくて窓が冷たいという状況にあります。つまり窓が冷たい原因を直接無くすことの出来る窓下ヒーターは結露を防止することに大いに役立ちます。窓下ヒーターは文字通り窓の下に設置するヒーターなので下から電熱を送り込んで上昇気流で窓の表面を温める効果があります。また窓下ヒーターと同じ仕組みで窓を温めるオイルヒーターにも結露防止効果が期待できると言われています。

湿度に注意すれば結露は防げる

結露が発生する原因は室内の湿気にもあります。冬場に加湿器や洗濯物の部屋干しをすると部屋の湿度が上昇し空気中の水蒸気量が増えるのでその分結露が出やすくなってしまいます。また石油・ガスストーブも空気中に水分を多く放出すると言われています。加湿器や燃料を燃やすタイプのストーブは冬の必需品なのでどうしても手放すことは出来ませんが、結露を防ぐためには室内の湿度調整も注意して下さい。

窓下ヒーターと結露防止について:まとめ

いかがでしたでしょうか。窓下ヒーターは直接部屋を温める効果はありませんが気温の低下を防ぐのでエアコンと併用すれば経済的に快適な室温を持続させることが出来ます。また窓を温めるという特性を活かせば結露の発生を防ぐことも出来るので冬場には大変便利な暖房器具であると言えるでしょう。

著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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