ここ数年、あまり、空き巣被害の話を聞かなくなった気がするので、油断していましたが、まだまだ空き巣被害はあるようですね。
そうですね。確かに、平成8年から14年ぐらいまでの期間は、空き巣が急増したので、よく話題に上っていました。ただ、減ったとは言っても、平成30年には、3万2千件も空き巣があったという警察庁のデータがあります。
そんなに…?
1日に換算すると、毎日約86件が侵入強盗被害にあっているということですね。
あまり話題に上らなくなっているのに、毎日86件とは、防犯対策をしなくてはいけませんね。
窓の防犯対策
侵入強盗には、家族の留守を狙って侵入する空き巣の他に、家族が就寝中に侵入する忍び込み、家族がいない部屋に侵入する居空きがあります。このうちの3分の一が空き巣です。つまり、留守以外の時でも、侵入される恐れがあるということです。
また、侵入強盗被害が最も多い場所は、戸建て住宅です。全体の42.5%を占めています。その次が一般事務所12.7%、3階以下の共同住宅11.9%と続いています。この数字を見ると、戸建て住宅が、最も空き巣に狙われやすいということがわかります。
家は戸建て住宅です。しかも、それほど防犯対策をしていません。
それなら窓の防犯対策をした方が良いですよ。
窓ですか?
はい。皆さん玄関には、二重ロックなど、防犯性が高いドアを使われていますよね。
確かに家のドアも二重で、U字ロックもついています。
あ!余談ですが、U字ロックやチェーンロックは、防犯効果はありませんよ。窓に話を戻しますが、窓は簡単な鍵だけで、防犯に対してかなり手薄なお宅が多いのです。
戸建て住宅への侵入経路で、最も多い場所は、窓です。窓ガラスは、壁と違って薄いので簡単に、割れるからです。さらに、窓についている錠は、玄関ドアの錠とは違い、シンプルな構造です。錠の周辺のガラスを割り、その部分から腕を差し入れれば、簡単に解錠できます。
警察庁の調査では、戸建て住宅への侵入強盗犯犯罪の中で、最も多い侵入経路は、窓だとされています。平成30年の警察庁の調査では、全体の57,6パーセントが、窓から侵入したことが分かっているのです。次に多い玄関など、表出入り口からの侵入18,2パーセントに比べると、大きな開きがあり、窓からの侵入の多さがうかがえます。
戸建て住宅に侵入する場合、強盗侵入犯が良く使う手口は、ガラス破りです。最も多い手口は、鍵をかけ忘れたドアや窓からの侵入46,5パーセントです。そして、その次に多い手口が、ガラス破り37,7パーセントです。防犯対策の一番は、在宅時でも、ドアや窓を施錠することです。そして次にしなくてはならないことは窓の防犯です。
確かに、ちょっとしたゴミ出しだと、鍵をかけないことが多いです…。
それ以外にも、玄関は施錠しても、窓の施錠は忘れる人が多いようですね。
玄関も窓もしっかり鍵をかけることが大切ですね。
はい。それとともに、窓の防犯対策が重要です。
格子をつけたくない窓には、防犯ガラス
トイレはジャロジー窓、浴室には、格子をつけて防犯対策をしています。
待ってください!ジャロジー窓は、防犯には役立ちませんよ。
ジャロジー窓は、ガラスのブラインドのような形状の窓です。トイレや浴室のように、常時換気しておきたい場所には、開けっ放しにしておけます。閉めると目隠し効果もあり、その使い勝手の良さから、以前はよく使われていた窓です。また、一見すると、防犯効果が高そうな雰囲気もあります。
しかし、ジャロジー窓には、2つの大きな欠点があり、最近ではあまり使われなくなっています。
一つは、今話題に上っている防犯性の低さです。ジャロジー窓は、窓を開けっぱなしにしていても、とうてい人は、通れないので、一見防犯性が高そうに見えます。しかし、実は、ガラスの1枚1枚は、外側からも簡単に取り外せるのです。体が通る程度の枚数を取り外せば、侵入できてしまいます。
ガラスを割る必要がないので音がしない、浴室やトイレは、多くの場合、窓が道路に向いていないということを考えると、侵入中に発見されるリスクの少ない窓です。侵入犯にとっては、鍵をかけていない窓や玄関に次いで、手軽に侵入できる窓と言えるかもしれません。
もうひとつの欠点は、気密性と断熱性の低さです。しっかり閉じても、隙間があるので、冬の冷気が侵入してしまうのです。
浴室やトイレに、暖房をしていない住宅は少なくありません。それに加えて、窓の気密性、断熱性が低ければ、冬の間、リビング等、暖房をしている部屋との温度差は、かなり大きくなってしまいます。したがって、トイレや浴室の窓には、断熱窓+格子という組み合わせをおすすめします。
リビングの掃き出し窓に格子はつけられません。子供部屋やリビングの腰高窓も、格子をつけたら、閉じ込められている気分になりそうです。格子をつけないで、防犯対策をする方法はありますか?
確かに子供部屋やリビングに格子をつけると、室内の雰囲気が変わってしまいますね。でもご安心ください。格子をつけなくても、防犯対策はできます。
複層ガラスの防犯ガラスに替えれば断熱もできる
窓の防犯対策には、2つの方法があります。カバー工法でする窓交換と、内窓の設置です。どちらの方法も、防犯と同時に、断熱性を高められます。
カバー工法でする窓交換
カバー工法とは、今ある窓に新しい窓を取り付け、断熱窓に交換する方法です。断熱窓に使われるガラスは、基本的には複層ガラスが使われます。複層ガラスとは、2枚のガラスの間にある空気の層が、熱の伝わりを抑える断熱ガラスです。このガラスの間に、強度と柔軟性の高い、樹脂中間膜を挟み込んだ防犯タイプのガラスがあります。
樹脂中間膜によって、衝撃を受けても、ガラスが割れにくいというという特徴があります。その為、強盗侵入犯が、ガラスを割ろうとして、硬いものをぶつけても、ひびが入るだけで、腕を入れるほどの割れ目が作れません。
その性能から、YKK 防犯合せ複層ガラスは、官民合同会議の定める“防犯性能の高い建物部品”として認定されています。また、地震や、強風などの自然災害の際にも、破片が飛び散りにくいので、被害の広がりを抑えます。
内窓の設置
今ある窓の内側に、新しい窓をつけて二重窓にする方法です。強盗侵入犯は、侵入に時間がかかることを嫌います。誰かに発見されるリスクが高まってしまうからです。侵入強盗を成功させる為、多くの強盗犯は、事前に下見をします。通りや隣家から、視線の届きにくい場所、2階の窓であれば、適当な足場のある家、番犬のいない家などをチェックします。
そして、その中で重要なポイントの一つは、開けやすい窓かどうかです。二重窓は、窓の鍵を2回開けなくてはなりません。鍵を2回開けるとなると、通常の窓の2倍時間がかかり、ガラスを割る音も2回立ててしまいます。その結果を考えれば、事前の下見で、多くの犯罪者は、二重窓を避けます。
警察庁のプロファイリングでは、約70パーセントの侵入犯は、5分以上時間がかかると、侵入をあきらめることが分かっています。それを考えると、二重窓は、侵入犯にとって、好ましくない窓と言えます。
どちらの方法をとっても、防犯と断熱が同時にできる窓のリフォームですね。
はい。お話を伺うと、まずトイレのジャロジー窓だけでも、急いでリフォームした方が良いですね。
家中の窓に防犯対策をすることが理想ですが、予算との兼ね合いを考えて、最も危険の高い場所から、順にリフォームしていくという方法もあります。
防犯リフォームには、補助金などがありませんが、断熱機能のある窓へのリフォームは、補助金や次世代ポイントに対象になります。家の中の窓を再点検して、窓の防犯対策を進めましょう。
リフォームで解決したいことと、予算を考え併せて、上手に補助金やポイントを利用してくださいね。
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