コラム

公開日:2020年1月21日

/ 最終更新日:2022年11月12日

かんたん内窓のお見積り

関東地方でトリプルガラスへの窓のリフォームは必要?

北海道では、多くの住宅に使われているトリプルガラスですが、比較的温暖な東京や茨城、千葉、埼玉では、それほど普及していません。高額であることも普及率が低い原因の一つですが、トリプルガラスと複層ガラスの性能の差が周知されていないという現実もあります。

窓のリフォームの中で最も高い効果が得られるトリプルガラスは、関東圏での生活に、必要なのでしょうか?トリプルガラスと複層ガラスの違い、複層ガラスと単体ガラスの違い、そして、トリプルガラスへのリフォームでは必ず使われる樹脂サッシと、一般的なアルミサッシの違いについて、確認していきましょう。

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日本の住宅の窓

窓は、ガラスとサッシで構成されています。ガラスには、単体ガラス、複層ガラス、トリプルガラスの3種類があります。サッシには、アルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシがあります。そしてガラスのサッシの組み合わせ方で、機能が変わります。

日本は、世界の先進国に比べて、住宅の断熱性で後れを取っています。その住宅の断熱性に大きくかかわる部分が窓です。日本の住宅が、寒いといわれる理由にも、窓が大きくかかわっています。一つは、窓の機能性に対する関心が低いことです。

もう一つは、日本人の住宅に対する考え方です。欧米では、住宅は、外敵から身を守る要塞のような位置づけで発展してきました。日本では、家の中に自然の美しさを採り入れる、外と融合する空間という考え方で、家づくりが行われてきました。

したがって、住宅全体の外側の面積の中で、窓が占める割合が大きいという特徴があります。熱の出入りが多い機能の低い窓が、家の外側の多くの面積を占めているとすれば、必然的に、寒い家が出来上がってしまいます。

住宅の断熱性と窓の関係

なぜなら、住宅内に出入りする熱のうち、半分以上が、窓を通して移動しているからです。複層ガラスの窓でさえ、アルミサッシであれば、夏に家に流入する熱のうちの74%、冬に家から逃げていく熱のうち52%が、窓を通して出入りします。

多くの先進国では、トリプルガラスや複層ガラスと、樹脂や木材のサッシを組み合わせた窓を使っています。樹脂窓のイギリスでの普及率は76パーセント、フランスでは68パーセント、アメリカでは65パーセント、ドイツでは64パーセントです。

日本の住宅では、アルミサッシと単体ガラスの窓が使われている家が、いまだに多くあり、樹脂窓の普及率は20パーセントにとどまっています。日本では、まだまだ普及率が低い樹脂窓ですが、実は1982年には、YKKAPから樹脂窓が発売されていたのです。それから現在に至るまで、樹脂窓は、進化し続けていますが、樹脂窓の良さはそれほど広まっていないといえます。

反対に、省エネ住宅への関心は、高まっています。省エネ住宅の基本は、断熱性を高めることです。断熱性が高まれば、冷暖房の効率が良くなり、エネルギーを倹約できるからです。そして、多くの熱が出入りする経路が、窓であることを考えれば、住宅全体の断熱性を高めるためには、窓のリフォームが非常に効果的だということがわかります。

窓の性能を変えるガラスとサッシ

 width=窓の性能を高めれば、快適な室内環境+省エネが実現します。窓の種類別に、性能を見ていきましょう。

■ トリプルガラスと樹脂サッシ

最も優れた機能性を持つ窓です。世界最高水準の高い断熱性があります。アルミサッシと単体ガラスの断熱性能に比べると、7倍以上の断熱性です。

トリプルガラスの特徴…断熱

3枚のガラスのうち、日射遮蔽型のトリプルガラスには2枚、日射取得型のトリプルガラスには1枚のLow-Eガラスが使われています。

Low-Eガラスとは、Low-E金属膜がコーテイングされたガラスで、室内側のLow-Eガラスには、より断熱性を高める働き、室外側のLow-Eガラスには、太陽の直射熱や紫外線を遮る働きがあります。さらに3枚のガラスの中間には、空気よりもさらに熱を通さないアルゴンガスが注入されています。

その結果、室内から逃げていく熱の量を抑えるとともに、窓自体が冷えなくなるため、コールドドラフトも起こらなくなります。コールドドラフトとは、窓辺の冷えた空気が、床に降りて行って広がり、足元をひんやりさせる現象です。部屋自体が冷えにくくなるので、暖房を切ったとたんに、部屋が冷えるという現象もなくなり、朝や夜中の寒さが和らぎます。

トリプルガラスの特徴…結露

断熱性が高いということは、結露の発生量が相当抑えられるということにつながります。なぜなら、結露はガラスの内側と外側の温度差が、大きくなればなるほど、発生量が増えるからです。複層ガラスなのに結露が発生する理由は、サッシに断熱性がないからです。

外気温0℃、室内温度24℃という条件で、窓ガラスの温度を比較したYKKAPの実験の結果を見てみましょう。

表面温度 アルミサッシ+複層ガラス トリプルガラス+樹脂サッシ
ガラス 16℃ 23℃
サッシの下框 9℃ 21℃

 

この差によって、アルミサッシ+複層ガラスの窓には、サッシに結露が発生しますが、トリプルガラス+樹脂サッシには、ガラス部分はもちろん、サッシ部分にも、結露は発生しません。結露は発生しても仕方がない、冬は結露が発生するものとあきらめることはありません。結露の発生を放置していれば、カビやダニの発生につながり、そうなれば、健康に悪影響が及びます。

トリプルガラスの特徴…遮熱

さらにトリプルガラスは、夏の暑さも抑えます。冷房を切っている夜間や、留守にしている時の室内の暑さが、抑えられるのです。夜中に、暑さで目が覚めたり、帰宅時に家の中が蒸し暑くなったりしなくなります。

外気温35℃、室内温度25℃という条件で、窓ガラスの温度を比較したYKKAPの実験の結果を見てみましょう。

表面温度 アルミサッシ+複層ガラス トリプルガラス+樹脂サッシ
ガラス 34℃ 28℃
サッシの下框 44℃ 29℃

 

窓の機能に加えて、窓の外にすだれやアウターシェードを設置すれば、より遮熱効果が高まります。

トリプルガラスの特徴…省エネ

断熱と遮熱によって、少ない冷暖房費で、快適な室温が維持できます。

東京での窓の違いによる年間冷暖房費の違い(エアコン設定温度冬24℃、夏25℃の場合)

アルミサッシ+複層ガラス 66,563円
樹脂サッシ+トリプルガラス 47,191円 29%削減

 

■ 複層ガラスと樹脂サッシ

 width=国内最高基準の断熱性を持つ窓です。夏場の冷房効果を高める遮熱タイプと冬場の暖房効果を高める断熱タイプがあります。

複層ガラスと樹脂サッシの特徴…断熱

アルミサッシと単体ガラスの部屋と比べると、4度程度の体感温度の差があります。冬窓の近くに行くと、ヒヤッとする理由は、体感温度が下がるからです。同じ室温の部屋でも、アルミサッシと単体ガラスの部屋では、15度の体感温度、複層ガラスと樹脂サッシの部屋では、19度の体感温度という差が生まれます。

複層ガラスと樹脂サッシの特徴…結露

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複層ガラスと樹脂サッシの特徴…省エネ

アルミサッシ+複層ガラス 66,563円
アルミ樹脂複合サッシ+複層ガラス 59,396円 11%削減

 

トリプルガラスへのリフォームの方法

窓のリフォーム カバー工法

窓のリフォームには、ガラスだけ交換するリフォーム、内窓を設置して二重窓にするリフォーム、窓を交換するリフォームの三種類があります。それぞれのリフォームには、異なった特徴がありますが、この中でトリプルガラスに窓にするリフォームは、窓を交換するリフォームです。

窓を交換するリフォームは、カバー工法という工法で工事をします。カバー工法とは、今ある窓枠をそのまま残し、その上に新しい窓枠をつけるという工法です。壁を壊す必要がないので、壁を壊すリフォームに比べて、粉塵や騒音、費用、工事時間がすべて抑えられます。2階の窓をリフォームする場合であっても、家の中から工事をするので、足場を組む必要もありません。1窓役2時間から半日で、工事が完了します。また、窓の開閉方法を変えたり、窓のサイズを小さくしたりもできます。

関東地方なのだから、複層ガラスでも十分と考える人も多いと思います。ただ、トリプルガラスと樹脂サッシの組み合わせは、より高い断熱性を求める人、完璧に結露を抑えたい人にとっては、理想の室内環境を実現します。窓は、度々、交換する場所ではありません。少なくとも10年以上は、交換しないお宅がほとんどだと思います。窓のリフォームで、快適さを手に入れるためには、住宅の室内の状況や、周辺の環境、家族の暮らし方に合わせて、窓の種類を選ぶことが大切です。

マイスター社長
マイスター社長

お客様の住宅の状況や、暮らし方に合わせて、最も快適に過ごせる窓をお選びいただけるよう、アドバイスします!

「東京」「茨城」「千葉」「埼玉」で、窓のリフォームを検討中の方は、ぜひご相談ください。

断熱窓への交換リフォームは、毎日の暮らしを快適にするとともに、健康にも大きく貢献します。ご予算、ご要望に応じて様々な窓交換の方法があります。ぜひ断熱窓へのリフォームをご検討ください。

窓リフォームマイスターは、「東京」「茨城」「千葉」「埼玉」での窓交換のリフォームを、すべて自社グループで行う工事で請け負っています。

直接仕入れ、直接工事の為の適正価格でのリフォーム工事です。断熱リフォームを検討中であれば、ぜひお見積りをなさってみてください。

窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。

窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。

昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。

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マイスター社長
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お見積は無料です。お気軽にご利用ください。

ネットの見積もりは不安という方も多いと思います。窓リフォームマイスターでは、お見積を頂いた方に、営業メールや、営業電話をすることは、一切ありません。

また、見積もり後、現地調査に伺った際には、お客様のご要望、窓の状況、周辺の環境などを丁寧に調査します。安心してお見積をご利用ください。

 

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マイスター社長
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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。