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リフォーム用玄関ドアに人工的な色がないのはなぜ?
リクシルの玄関ドアのカラーバリエーションを見ると、新築用玄関ドアにはある色なのにリフォーム用玄関ドアにはない色があります。くっきりしたレッド系やネイビー系のアルミ色です。
新築、リフォームを問わず、近年玄関ドアの主流は、木目調カラーです。当然、リクシルのカラーバリエーションも、木目調が豊富にそろっています。ただ、中には、くっきりした人工的な濃い色の玄関ドアに交換して、個性を際立たせたいという希望もあるかもしれません。
LIXILリシェントのリフォーム用玄関ドアには、人気の高い新築用玄関ドアジエスタ2と同じ木目調カラー色が12色も用意されています。しかし、このような原色系の色はありません。その理由として考えられることは、リフォーム用玄関ドアには向かない色であるということではないでしょうか?
新築ドアの色は、屋根や壁、サッシの色や質感とのバランスを考えて決めていきます。最近は窓のサッシ色とはそろえずに、落ち着きのある木目調の色が選ばれることがほとんどです。玄関ドアが引き立つように、外壁に埋もれない、外壁の色とコントラストが強く出るカラーが好まれます。
リフォームの場合、外壁塗装とセットでする場合も多くあります。はじめは外壁のリフォームだけを予定していても、後から古いドアが気になり、ドアもリフォームしたいとなるケースはよくあります。
木目調カラーならどの色を選んでも大丈夫なの?
確かに木目調カラーは自然色なので、調和する外壁の色には幅があります。そして、木目調カラーには、傷や汚れが目立たないという機能的な特徴もあります。ただ、リクシルの木目調カラーには、淡い色から深い色まで、13色あるので、様々な要素に配慮して色を選んでいくことが大切です。
住宅の外観との調和
基本的には、屋根、外壁と調和する色、ポーチの軒天や柱に無垢材が使われている場合には、同じ質感の木目調カラーを選ぶと、玄関ドアが、住宅の外観デザインに馴染みます。調和する色とは、まったく同じ色ということではありません。例えば、外壁がアイヴォリー系で、屋根がブラウン系であれば、屋根と同系色のアンティークオークやクリエダークを選び、外観デザインを引き締めるという考え方もあれば、クリエペールを選んで、外壁色に自然に溶け込ませるという考え方もあります。
外壁と同系色で、少しトーンを違えると、馴染みやすく、大きく変える、または反対色を使うと、アクセントにできます。木目調カラーの中から選べば、調和する色であれば、反対色を選んでも、玄関ドアが浮き立ってしまう心配はありません。
玄関周り全体との調和
玄関は家の顔と言われる場所です。そして、玄関周りの印象は、玄関ドアだけで作られる訳ではありません。玄関ポーチ、門から玄関までのスペースに植えられた樹木や草花、門扉や門柱のデザインや質感など、通りから見て視線に入る場所の調和が、玄関周りの印象を生み出します。和風の住宅には、きちっと手入れされた植栽が調えられているでしょうし、ナチュラルな雰囲気の住宅では、ハーブ類が風になびいているかもしれません。
それらすべてとの調和を考えた上で、玄関ドアの色とデザインを選ぶことが大切です。アイアン調の門扉であれば、アイアン調の飾りがついたドアにする、シンプルモダンな外観デザインであれば、すっきりしたデザインを選ぶなど、デザインの調和も必要です。
人気の高いリクシルの玄関ドア デザインによるカラーバリエーションの違い
リクシルリシェントの玄関ドアには、様々なデザインがあり、デザインによって用意されているカラーバリエーションが異なります。
断熱・通風機能がついたシンプルモダンな玄関ドア
LIXILリシェント G82型
クリエダーク | トリノパイン | クリエモカ |
ポートマホガニー |
クリエペール |
クリエラスク |
LIXILリシェントM83型
ハンドダウンチェリー | エクリュアイボリー | アンティークオーク |
シンプルモダンな断熱ドア
LIXILリシェント G12型
クリエダーク | トリノパイン | クリエモカ |
ポートマホガニー |
クリエラスク |
アイアン調の飾りがついた断熱ドア
LIXILリシェントD41型
アンティークオーク | ハンドダウンチェリー | ポートマホガニー | エクリュアイボリー |
装飾ガラスが美しい断熱ドア
LIXILリシェントC15型
アンティークオーク | ハンドダウンチェリー | ポートマホガニー | エクリュアイボリー |
同じ色でもデザインによって、同じデザインでも色によって、印象が変わります。また、リフォームの目的が、玄関内の断熱性を高め、冬の寒さ対策をしたいという場合には断熱ドア、寒さ対策に加えて、風通しも良くしたいという場合には、断熱+通風ドアというように、まず機能を選んでから、色とデザインを選ぶ必要があります。
LIXILリシェントD41型や、C15型は、こだわりのある外観に、馴染みやすいデザイン性の高さがありますが、風通しを良くしたいという目的を果たすことができません。
断熱+風通しが目的のリフォームの場合は、LIXILリシェントG82型、M83型、M84型の中から選びましょう。G82型とM84型には6色、M83型には9色のカラーバリエーションがあります。
どれもシンプルモダンなデザインですが、クリエペールやクリエラスクなどの明るい色を選ぶと、ナチュラルな雰囲気に、クリエダークやトリノパインなど深い色を選ぶとクールな雰囲気に、ポートマホガニーやアンティークオークを選ぶとシックな雰囲気が演出されます。
まとめと玄関ドアマイスターからのおすすめサービス
玄関ドアの色選びを成功させるためには、2つの点に注意しましょう。
玄関ドアの色選びは、外観デザインや外壁、屋根、サッシの色、樹木なども含めて玄関周り全体との調和を考えること
玄関ドアリフォームの目的にあった機能を持つドアの中から色を選ぶこと
木目調カラーのドアは、どの色を選んでも、紫外線による経年褪色や、雨風埃による汚れが目立たないという特徴がありますが、白に近い色、黒に近い色は、中間色よりは汚れが目立ちます。そのことも踏まえた上で、上記2点に着目して色とデザインを選びましょう。
ただ、自然に馴染む色にする場合も、アクセントにする場合も、カタログ写真を見て、ご自宅の調和する最適な玄関ドアの色やデザインを選ぶのは、とても難しいことです。
「このドアは素敵だけれど、実際に自宅の玄関に着けたらどんな感じになるのかしら…?」と思われる方が多いのではないでしょうか?玄関ドアマイスターでは、実際のお客様の玄関に取り付けたイメージ画像を制作するサービスを行っています。
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また、現地調査にお伺いする際には、実物のカラーサンプルをご用意しておりますので、実際に壁や床のタイルとのバランスを確認していただけます。