コラム
公開日：2023年10月30日
「二重窓でも寒い…どうして？」
暖かな室内環境を求めて二重窓を設置したにも関わらず、寒さを感じることがあるようです。
二重窓の設置で寒さに対するストレスから開放されるはずが、どうして寒いと感じてしまうことがあるのでしょうか。
本記事では、その5つの原因と対策を紹介します。
二重窓の設置には一定の費用がかかります。
リフォームしたのに、寒さに震え続けることのないように、原因を把握しておきましょう。
二重窓を設置して寒さを防ぐためには、適切な仕様の二重窓を選択すること、適切な施工を行うことが大切です。
どのように仕様を決めればよいのか分からない方は、二重窓・内窓の豊富な施工実績を持つ窓リフォームマイスターへ、お気軽にご相談ください。
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新たに二重窓にしたにも関わらず、窓からの寒さを感じる場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。
主な原因としては、以下の5つが挙げられます。
二重窓にしても寒さを感じる原因のひとつは、二重窓のガラスが単板ガラスであることです。
単板ガラスは1枚のガラスで構成されているため、複数のガラスで構成される複層ガラスと比較して冷気を遮断する能力が劣っています。
室内へと冷気が伝わる速度が早いことから、寒さを感じる可能性があります。
（引用）YKK AP「プラマードU」
二重窓を設けた部屋に複数の窓がある場合、1箇所にしか二重窓を設けていないことが寒さの原因かもしれません。
たとえば3つ窓があるうち、1つにしか二重窓を施工してしない場合は、残る2つの窓から冷気を感じる可能性があります。
外とつながる窓が原因と考えがちですが、室内側の他の部屋や廊下につながるドアから冷気が侵入している可能性もあります。
廊下や隣室が冷えている場合、ドアと枠のすき間から冷気が侵入します。
玄関ドアや廊下の窓の断熱性能が低いと外の冷気が侵入しやすく、リビングやダイニング空間にも伝わりやすくなるでしょう。
施工不良があると、二重窓と窓枠にすき間が生じていると冷気が侵入します。
リフォームで二重窓を取り付ける場合は、既存の窓枠が地震等の影響でゆがんでいる可能性もあります。二重窓の設置の際にすき間を埋める施工が必要です。
二重窓は、外窓と内窓の間の「空気層」が断熱性や防音効果を高めます。
この空気の層の厚みが狭すぎたり広すぎたりすると、期待する効果が得られません。
外窓と内窓の間隔が狭い場合、外窓の温度が内窓に伝わりやすくなってしまいます。
外窓と内窓の間隔が広いと、空気層の中で「コールドドラフト（冷気が下にたまり暖気が上に移動する）」が起きやすくなり、断熱効果が低下してしまいます。
二重窓を設置しても寒い。この原因は、紹介した5つのケースが該当する可能性があります。
では、こうした後悔を避けるためには、具体的にどのような方法を取ればよいのでしょうか。
主な方法は、以下の5つです。
（引用）LIXIL「インプラス」
1つ目の方法は、二重窓に利用される窓ガラスの種類と特徴を把握することです。
ひとくちに二重窓といっても、使用されるガラスには複数の種類があります。
それぞれの特徴を把握することで、設置場所に適した二重窓を選択できるでしょう。
なお、利用されることの多い窓ガラスの名称と特徴は以下のとおりです。
単板ガラスは、1枚のガラスでできています。
ガラスが1枚であることから比較的価格が安価である点がメリットです。
一方で断熱性や遮音性が低く、冬場の寒さ対策として導入する場合、思ったほどの設置効果が得られない場合があります。
ペアガラスは2枚のガラスと、ガラス間の空気層、3つの層からなる構造をしています。
ガラスが2枚になることから、単板ガラスよりは高価です。
空気層があることで断熱性や遮音性が高く、冬場の冷たい外の空気を遮断してくれるでしょう。
遮熱ガラスは、赤外線を遮断する特殊な透明の金属膜コーティングが施されているガラスです。
夏場は太陽からの熱を反射して室内の温度上昇を防ぎ、冬場は室内の暖かい空気を反射して熱が逃げ出すことを防ぎます。
真空ガラスはペアガラスと同様に2枚のガラスで構成されますが、ガラス間には空気層ではなく真空層が設けられています。
真空層は断熱性・遮音性が高いことから、複層ガラスより高い効果を期待できます。
設置費用は4種類のガラスの中で最も費用がかかります。
ガラスには多様な種類があり、最適なガラスの選定は難しいものです。
どのガラスを利用するべきか分からない方は、窓リフォームマイスターまで、お気軽にご相談ください。
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特定の部屋の中に複数の窓がある場合、二重窓を導入するなら全ての窓に内窓を設けることをおすすめします。
部屋全体の温度を高められるとともに、窓辺における温度のムラもなくなることから、快適な室内環境を実現できるでしょう。
隣室や廊下に向かうドアから冷気を感じる場合は、すき間用のテープやクッションを取り付けるなど、すき間がなくなるようにする対策が必要です。
健康のため室内の温度差を小さくするために、廊下やお風呂などの窓、玄関ドアを断熱化するのが大切です。
二重窓を設置する際に、適切な施工を行う業者を選定することも大切です。
既存の窓枠に歪みが生じていたりして、二重窓設置後にすき間ができることが予想される場合、シーリングやテープなどすき間を埋める対策が考えられます。
こうした提案を自発的に行ってくれる良心的な業者を選択しましょう。
窓を全て二重窓にしても寒さが続く場合は、床下や天井に断熱材が入っていないなど、壁・床・天井の断熱施工に問題があるケースが考えられます。
断熱材の追加・交換を行うリフォームで、住まいの基本性能を高めることを検討しましょう。
（施工事例）内窓7か所で36万円の工事が14万円でできた事例【LIXILインプラス】先進的窓リノベ事業の利用例
二重窓を設置する場合、寒さを防ぐこと以外にも様々な特徴があります。
事前に知っておくことで、さらに快適な室内環境を実現できるかもしれません。
二重窓の導入で得られるメリットは、以下の5つです。
なお、窓リフォームを行うことで室内環境の改善を期待できる場合でも、予算を超えて施工することはできません。
どの程度の費用で二重窓を設置できるか知りたい方は、最短1分で見積もりを行える「窓リフォームマイスター」まで、お気軽にご相談ください。
続いて、二重窓の導入で感じることのあるデメリットも把握しておきましょう。
二重窓を設置することで、以下の3つのデメリットを感じる可能性があります。
こうした特徴も知っておくことで、二重窓を設置したあとに後悔を感じないようにしましょう。これらのデメリットを避けるには、今の窓を断熱性能が高い窓に交換する方法もございます。
（施工事例）玄関ドアと内窓7本、補助金利用で見積りの6割負担でできました【LIXILリシェント71N型】【LIXILインプラス】川口市の事例
「暖かい家にしたいから二重窓を導入したのに寒い」
こうした不満に対して、どうすれば対処できるのか解説しました。
二重窓を導入する場合は、ガラスの種類や設置箇所など、様々な対策を検討する必要があります。
中でも重要になるのはリフォーム業者の選択です。
適切な業者を選ぶことで、ご自宅の状況に応じた最適な設置方法のアドバイスが受けられ、すき間の少ない適切な施工も実現します。
さらに二重窓の製品選びのアドバイスや、費用対効果の高い設置計画の提案もしてくれるでしょう。
適切な業者を選択し、ご自宅にあった製品を丁寧な施工で設置して「二重窓でも寒い！」といった事態を避けましょう。
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著者情報
中村 貴
玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝（昭和5年創立）の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。
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