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大きな窓を二重窓化(内窓・二重サッシ)にする効果
大きな窓は、光を多く取り込み室内を明るくしてくれますが、熱を伝えやすいデメリットがあります。
そこで、大きな窓を二重窓化(内窓・二重サッシ)することで得られる効果は非常に高く、以下の点で特に有効です。
断熱性能の向上
冬場の冷気や夏場の熱気が入りやすいですが、二重窓(内窓・二重サッシ)にすることで、室内温度を快適に保つことができます。
さらにエアコンの効きがよくなるため、省エネにも繋がります。
防音効果の向上
外からの騒音を遮断する能力が高まるため、静かな住環境を実現できます。
特に大きな窓は音が伝わりやすいので、二重窓(内窓・二重サッシ)にする効果は顕著です。
結露の防止
熱の伝わりが小さくなるため、温度差によって発生する窓の結露を防ぎやすくなり、カビの発生を抑えることができます。
環境保護への貢献
DIYで二重窓を作ることは、環境省が推奨する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」の一環としても位置づけられています。
デコ活は、日常生活の中で環境に配慮した行動を増やす活動であり、エネルギー消費の削減やCO2排出量の削減に貢献します。
参考:環境省デコ活
DIYでの二重窓取り付け手順
DIYで二重窓(内窓・二重サッシ)を取り付けることは、コストが抑えられ、材料さえ揃えればすぐに設置できるため、メリットがあります。
材料は、一から材料を揃える場合と、簡易キットで揃える場合の2つのパターンがありますので、必要な材料と手順をご紹介します。
ただし、材料をカットしたり怪我をしないように細心の注意を払って作業を進めてください。
STEP1:材料の揃える
材料を揃え方は、一から材料を揃える場合と簡易キットを利用する場合がありますので、それぞれご紹介します。
どちらの場合も、『窓枠の計測』が重要です。片側の縦・横だけでなく左右両方および、対角線もきちんと正確に計測するようにしましょう。
またメジャー、カッターナイフ、セロハンテープ、両面テープ、軍手などもご用意ください。
<一から材料を揃える場合>
- 窓枠
- プラダンもしくはポリカーボネート(ガラス部分として2枚)
- かぶせ
- レール
(※環境省デコ活サイトで紹介されているDIYの材料を参考にしています。サイトによって使う材料が異なりますので、必要に応じて材料を変えてください。)
<キットを利用する場合>
市販の二重窓キットを購入します。
キットには、必要な材料や工具が一式揃っているため、初めての方でも取り組みやすいです。
STEP2.窓枠の製作と取り付け
材料が準備できたら、いよいよ製作に進みます。
一気に取り付けるのではなく、仮置き・仮止めをし調整できるように進めることが失敗しにくくなるコツです。
<一から材料を揃える場合>
窓枠を組み立て、四隅をしっかりと固定します。
窓枠にレールを取り付け、プラダンやポリカーボネートがスムーズにスライドできるようにします。
<キットを利用する場合>
キットに含まれる窓枠を適切な大きさにカット、組み立て、説明書に従ってレールを取り付けます。
どちらの場合もレールを取り付ける際は上下を間違わないようにしましょう。(一般的には溝が深い方が上側に取り付けます。)
これ以降の作業は、ほぼ材料を一から揃える場合とキットを使う場合と共通です。
ガラス部分の プラダンまたはポリカーボネートを加工する(2枚分)
プラダンやポリカーボネートを窓枠のサイズにカットします。カッターナイフやハサミを使うと簡単に切ることができます。
窓枠の設置
既存の窓枠の内側に新しい窓枠、レールを取り付け、ガラス部分となるプラダンまたはポリカーボネートをレールにはめます。
仕上げと調整
仮止めから本留めし完成させます。
どんなに綺麗にカットができた場合でも左右の窓枠などに、すき間テープで補強することもおすすめです。
全体の仕上がりを確認し、隙間やガタつきがないかチェックします。
DIYによる不具合と対策
DIYで二重窓を取り付けた際、以下のような不具合が生じることがあります。その対策法をご紹介します。
隙間ができる
窓枠のサイズを再確認し、隙間がある部分にすき間テープをはり、補強します。
プラダンまたはポリカーボネートがたわむ
窓枠に近い部分で、中空になっているところに、支柱を入れます。
劣化やスライドさせることによる負荷が原因であるため、新しいものに取り替えましょう。
断熱効果が実感できない
原因はいくつかありますので、原因に応じて対処します。
- 同じ部屋に他の窓がある場合:その窓も二重窓(内窓・二重サッシ)を取り付けましょう。
- すき間がある場合:すき間テープをはる、作り直します。
DIYはコストを抑え手軽にできる一方で、耐久性が短く、その他の不具合が生じる可能性が高いです。
DIYが趣味であれば、作る楽しみがありますが、長期的に、かつ高い効果を実感したい場合には、DIYによる二重窓(内窓・二重サッシ)はおすすめできません。
二重窓(内窓・二重サッシ)の高い効果と持続性、窓本体の耐久性には、確かな製品を高い技術力で設置することが欠かせません。
ご自宅にぴったりの窓選びと確実な施工をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
二重窓(内窓・二重サッシ)のデメリットと対策
二重窓(内窓・二重サッシ)にすると、断熱性や防音性が向上する反面、開閉や掃除の手間が増えることがあります。
デメリットについても考慮しておくことが重要です。
開閉の手間
二重窓は外窓と内窓の両方を開閉する必要があり、特に頻繁に開閉する場合は手間がかかり面倒だと感じることがあります。
掃除の手間
レールの数が増えますので、細かな部分の掃除が増えますし、二重窓のレールが簡易レールのため、接着状態によっては掃除の際にずれたり、外れてしまう可能性があります。
開閉の手間も掃除の手間も二重窓(内窓・二重サッシ)を取り付けると、避けられません。
そこでこの2点の手間をなくし、断熱効果・結露減少の効果をえるなら、DIYでは対応できませんが、業者による『外窓交換』がおすすめです!
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二重窓(内窓・二重サッシ)、外窓交換の費用が一度に分かります。
二重窓(内窓・二重サッシ)は効果と快適性の両方を考えて
DIYで二重窓を取り付けることは、自分で作業する楽しさやコスト削減の魅力がありますが、特に大きい窓の場合は専門的な技術と知識が求められます。
プラダンなどを使ったDIYも一つの方法ですが、高い断熱性や防音性を実現し、長期的な満足を得るためには、業者の利用がおすすめです。
どちらの方法を選んでも、快適な住環境を手に入れるための一歩として、この情報がお役に立てば幸いです。
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