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玄関のからの風が家中の換気を良くする
近年の新築住宅では高性能な換気システムが備えられているので、窓がなくても換気ができます。一方、築年数が長い家では、換気の悪さに悩むことがあります。新築当時は隣が空き地だったのに住宅が建ってしまった為に、日当たりと風通しが悪くなってしまったといった事情もあるかもしれません。
風通しを良くするためには対面の窓、さらに高低差のある窓が必要です。また、居室を区切る扉や引き戸の上部に風を通すランマが備えられていたり、建具に格子が使われていたりすると、風が通りやすくなります。
簡単なリフォームでそのような対策ができればよいのですが費用が嵩みます。窓の位置を変えたりサイズを大きくしたりするとなれば、かなり大掛かりなリノベーションをしなくてはなりません。耐震性を低下させる恐れもあります。
そこで考えたいことが玄関からの風を採り入れる方法です。玄関からの風は1階の居室の窓だけではなく、2階の窓へも通り抜けていきます。その結果、立体的な風の通り道が生まれ、家中の換気が良くなります。さらに、暖かい空気は上に移動する性質があるので、家の中の熱も排出でき、涼しい環境を調えやすくなります。
もちろん、玄関の環境も改善されます。玄関は傘や雨靴が持ち込まれるので、湿度が高まりやすい場所です。さらに靴の裏についた泥や、コートについた花粉や埃で汚れやすい場所でもあります。
換気の悪い玄関は湿度が高いため、汚れが持ち込まれると、カビが生えたり、汚れた靴からのニオイが充満してしまったりすることがあります。そうなってしまうと、清潔で快適な玄関ではなくなってしまいます。
玄関はリビングや寝室のように長くいる場所ではありませんが、家族が外出する時も、帰宅した時にも必ず毎日使う場所です。そうであるにもかかわらず、風通しが悪いと心地よく使えません。来客にとっても印象の良い玄関にはならないでしょう。玄関に風が通れば、そのような状況を改善できます。
玄関に風を採り入れる方法
玄関に風を入れたいとは思うけれど、外から丸見えになってしまうし、虫も入ってきてしまうから開けっ放しにはできない…確かにそうです。特に玄関周りには雰囲気を良くしたり、通りからの視線を遮ったり、日射遮蔽の目的で植栽のある家が多くありますが、余計に虫が入ってきそうです。では網戸を取り付けたらどうでしょう?
網戸には大手メーカーが製作販売している業者に取り付けをしてもらうようなしっかりした網戸から、ホームセンターで安価で購入でき、DIYで取り付けられるような網戸まで多数あります。
しっかりした網戸は毎年交換する必要がなく、数年は使えます。DIYで取り付けられるような簡素な網戸はワンシーズンごとに取り替えなくてはなりませんが、10年取り替え続けたとしてもしっかりした網戸よりはるかに費用を抑えられます。ただし、ペットが脱走したり、子どもが体当たりして壊れてしまったりする恐れは十分にあります。隙間から虫が入ってくる可能性もあります。しっかりした網戸にはそのような心配はありませんが、プライバシー確保と防犯性に不安があります。
どちらの網戸も日中は外部からの視線を遮れますが、夜間は家の中が明るくなるので外からの視線が入ってきます。間取りによっては、家族の食事の光景がまるごと通りから見えてしまいます。
また、最も深刻な問題点として防犯性は完璧ではないということが挙げられます。しっかりした網戸にはロックがついていますが、このロックは外部からの侵入者を防ぐ為のロックではありません。強風で網戸が自然に開いてしまうことを防止する程度の働きしかないのです。YKKAPのカタログにもロックは簡易タイプの為防犯性はありませんという旨が説明されています。
参考資料 YKKAP 網戸シリーズ 中折れ網戸NHM型[ドア用・玄関引戸用]23P
玄関が常に家族の視線に入る位置にある間取りであれば、問題はないかもしれません。しかし、網戸にしたまま昼寝をしてしまったり、玄関の見える部屋に家族が誰もいなかったりすると、侵入窃盗に被害にあう恐れがないとは限りません。それではプライバシーを確保しつつ、安全に風を採り入れるためにはどうしたら良いのでしょうか?
虫も不審者も外部からの視線も防ぐと共に換気を良くする玄関ドア
プライバシーを確保しつつ、安全に風を採り入れる為に最も有効な方法は、風を通す玄関ドアへの交換です。YKKAPにもLIXILにも虫も不審者も外部からの視線も防ぐと共に換気を良くするリフォーム用玄関ドアがあります。
共通する特徴
- 網戸より耐用年数が長い
- 断熱ドアにもアルミドアにも風を通す玄関ドアがある
- 断熱ドアでは幅の狭い縦すべり出し窓から風を採り入れる
- アルミドアでは上下に上げ下げする窓から風を採りいれる
- 網戸がついているので虫が侵入する心配がない
- 玄関ドアの鍵をロックしたまま風が入るので防犯への不安がない
- 玄関ドアの鍵にはセキュリティキーとも呼ばれる非常に防犯性の高い鍵ディンプルキーが使われている
- 幅が狭く格子があしらわれているので、外部から視線が入らないと同時にガラス破りのリスクが低い
- 万が一ガラスを破られても着脱式サムターンなのでサムターン回しは防げる
- こじ破り対策としてデッドボルトに鎌錠がつけられている
- 豊富なデザインが揃っている
- ドアリモの場合には、風を通すデザインのドア以外のデザインを希望する場合、親子ドアの子扉に通風機構のついたタイプを選び、風を通す玄関ドアにできる
- カバー工法で玄関ドアを交換する為、多数の専門業者に依頼する必要がなく、1日で工事が完了する
- 断熱ドア+通風+スマートキーの組み合わせをしても工事費と既存ドアの処分料込みで40万円以内に収まるケースが多い
参考サイト LIXIL 風の入口と出口を設けて、しっかり換気対策を。
参考サイト 玄関からエコ・快適「通風ドア」
スタッフブログ 風が取り込める通風タイプのドア
スタッフブログ 流行の採風玄関ドアの仕組みとメリットデメリットを教えます
スマートキーをオプションで選ぶとさらに防犯性と利便性が向上する
風を通す玄関ドアに交換する際、スマートキーをつけると、さらに玄関ドアの防犯性と利便性が向上します。オートロックに設定できるので、帰宅時の鍵のかけ忘れを防げます。また、鍵を取り出さなくても施解錠できるので数分家を離れる時でも施錠する習慣がつきます。
YKKAPのスマートキーはスマートコントロールキー、LIXILのスマートキーはカザスプラス、カザス、タッチキーです。利便性や防犯性の高さは共通していますが、使い勝手にいくつかの違いがあります。
YKKAPスマートコントロールキー
スマートコントロールキーにはリモコンで施解錠する、又はリモコンを携帯しドアのボタンを押して施解錠するポケットキー、タグキーで施解錠するピタットキーがあります。カードキーはありません。非常用の鍵が内蔵されたタグキーを使います。
スマートコントロールキーと手動キーは併用できません。
専用のアプリが入ったスマートフォンを鍵の代わりに使えます。
タグキーとポケットキーを併用するご家族には、YKKAPスマートキーが便利です。
リクシルエントリーシステム
カードで施解錠するカザス、ケータイで施解錠するカザスプラス、リモコンを携帯しドアのボタンを押して施解錠するタッチキーがあります。
手動キーとの併用ができますが、カザスやカザスプラス、タッチキーと手動キーとの併用はできません。
手動キーとスマートキーを併用するご家族には、リクシルのスマートキーが便利です。
玄関ドアの疑問解決 カードキーには、どんなメリットとデメリットがありますか?
玄関からの風は家の中の環境を向上させ快適な家に生まれ変わらせます。玄関はもちろんのこと、家の中に換気が良くない…と感じたら、風を通す玄関ドアへの交換を検討されませんか?必ず快適な玄関になり、換気の良い家に生まれ変わります。
玄関ドアは玄関の使い勝手や、住宅全体の風通しや室温に影響があります。玄関ドアのことなら何でもご相談ください。玄関の向きや玄関周りの環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。