家の中の換気が悪い、カビが生えてしまう場所がある、帰宅した際に家のニオイが気になる…など、風通しの悪い家にはデメリットしかありません。風通しの良い家にはたくさんのメリットがありますが、間取りや窓の位置を変えるようなリフォームには高額な費用がかかります。もっと手軽に風通しの良い家にする方法は玄関ドアの見直しです。
風通しの良い家は、空気がきれいになります。空気がきれいになると住宅の快適性と家族の健康を得られるというメリットが生まれます。
住宅の快適性
夏や冬には窓を閉めて冷房や暖房で快適な室温を維持しますが、風通しの良い家では、気候の良い季節には家の中を吹き抜けていく風が室内を快適にします。一方、風が通らず換気の悪い家では、空気が停滞して入れ替わらない為、生活していく上で発生する様々なニオイが混ざって、生活臭が生まれてしまいます。
調理の匂いや洗剤の匂いは良い匂いですが、生ゴミや洗濯物、ペットの排泄物などの臭いが混ざると、悪臭になってしまいます。また、風通しの悪い家では、湿度が高くなるため、カビの臭いがすることもあります。風通しの良い家では、それらの臭いが窓から外へ出ていくので、風の心地良さだけではなく、臭いが充満することがなく室内の快適さが維持されます。
家族の健康
風通しの悪い家は湿度が高くなってしまいます。その結果、結露やカビが発生しやすい環境が生まれます。結露は目につきやすい窓や玄関ドア以外にも、タンスの裏側など、気が付きにくい場所にも発生します。気が付かないうちに結露が発生し続けていると、カビが発生してしまいます。カビが発生すると、カビが大好きなダニも増殖します。その結果、空気中にカビの胞子やダニの糞、ダニの死骸が漂ってしまい、アレルギーの原因になることがあります。
参考サイト 東京都福祉保健局 室内環境対策(ダニ・カビ)
また、多くの人はホルムアルデヒドが、クロスの接着剤など住宅の内装から発生すると考えていますが、それだけではありません。例えば、無垢材と塗り壁の家であったとしても、家具にホルムアルデヒドを揮発させる素材が使われていることもあります。その為、空気中には家族の健康に悪影響を及ぼす化学物質が含まれていることがあります。換気の悪い状態ではそれらの物質も室内に留まってしまうので、めまいや頭痛を引き起こすことがあります。
風通しの良い家では家の中の空気が滞らないので、常に空気が入れ替わり家族の健康に悪影響を与えるカビやダニ、科学物質などが室内に充満しません。
風通しの良い家にする方法
新築であれば、対面に窓を設ける、窓に高低差をつける、建具を格子にする、居室を細かく区切らないなどの方法で、風通しの良い家にすることができます。一方、既に住んでいる住宅で窓の位置を変えるとなると、骨組みだけ残してその他全てを取り外すスケルトンリーフォームをすることになり、数千万円の費用がかかってしまいます。
居室を繋げる、吹き抜けを設けるなどのリフォームもありますが、耐震という面から考えると家の中を制限なく風通しの良い間取りに変えることはできません。室内の出入り口を格子戸に変える、間仕切壁を取り除くという以上に手を入れ大掛かりなリフォームになると費用が嵩みます。
そこで考えたいことが、家の中に立体的な風の通り道を創るということです。吹き抜けやスキップフロアの家ではないから無理…と思われるかもしれませんが、一般的な間取りの2階建ての家でも、立体的な風の通り道は創れます。それは玄関から風を採り入れるという方法です。
家の中では室温より温度の高い空気は上に昇っていきます。その為、玄関からの風は暖まった空気を2階の窓へと運んでいきます。その結果、室内の熱が排出されて涼しくなり、家の中の空気も入れ替わります。
では、玄関からの風を採り入れる為には具体的にはどうしたら良いのでしょうか?玄関には、家族が外出の支度をする、お客様をお迎えするという以外に、外部からの不法な侵入者を阻むという大事な役目があります。その為、玄関からの風を入れる為に始終開放してく訳には行きません。虫も入ってきてしまいますし、通りや隣家から家の内部が丸見えになってしまいます。
虫の侵入を防ぎつつ、玄関からの風を採り入れるには、玄関に網戸をつけるという方法があります。この方法は、ホームセンターで安価な玄関用網戸を購入してDIYで取り付けられるので、手軽に実行できます。その他に玄関の網戸には、目隠し効果や紫外線をカットするなどの機能のあるメーカー製の引き戸や折戸もあります。こちらは専門業者に取り付けを依頼するので、DIYの網戸よりは費用が嵩みます。ただ、メーカー製の網戸であっても、外部からの不法な侵入者を阻むという役目は果たせません。簡易的なロックがついている網戸もありますが、防犯には役立ちません。
虫も外部からの不法な侵入も防ぎ、玄関からの風を採り込む為には、風を通す玄関ドアへの交換が最も理想的な方法です。玄関ドアをロックしたまま風を通せるので、安全な風通しの良い家が生まれます。
コラム 玄関の匂いが気になったらどんな対策をする?アロマディフューザー?換気?
風を通す玄関ドアの特徴
風を通す玄関ドアにはYKKAPドアリモと、リクシルの玄関ドアがあります。どちらにも共通する特徴と、独自の特徴があります。
YKKAPドアリモの風を通す玄関ドアの特徴
他のメーカーとの違いは、親子ドアであれば親ドアのデザインに関わらず、子扉から風を採り入れられるということです。YKKAPドアリモの風を通すドアとは、通風機構という内開きのすべり出し窓がついているドアのことです。本体のデザインの中には、通風機構がついていないタイプもあるのですが、その場合には通風機構のついた子扉と組み合わせて風を通す玄関ドアにできます。
玄関ドアの疑問解決 親子ドアは便利なの?一年に一回も使わないのでは?
参考サイト YKKAP 玄関からエコ・快適「通風ドア」
リクシルリシェントの風を通す玄関ドアの特徴
採風部分には外から手を差し込めないよう格子があしらわれています。
参考サイト リクシルリシェント玄関ドア3:採風
YKKAPドアリモとリクシルリシェントの風を通す玄関ドアに共通する特徴
どちらの玄関ドアにも風を採り入れつつ、家族を守るという役割も確実に果たす性能を備えています。また断熱ドアと非断熱ドアでは開閉方法が異なります。
防犯対策
玄関ドアの鍵をロックしたまま風を採り入れられます。外部からの不法な侵入者を防げることに加えて、ペットの脱走も防げます。
虫対策
網戸がついているので虫の侵入を防げます。YKKAPドアリモの通風機構には、クリアネットという非常に細かい網目の網戸がついているので子虫に侵入も防げます。
参考サイト YKKAPクリアネットの特徴
断熱ドアと非断熱ドアの開閉方法違い
断熱ドアには縦に細長く幅の狭い内開きのすべり出し窓がついています。一方非断熱ドアには上下に動かすタイプの窓がついています。どちらのタイプも十分な風を採り込み、家中の換気を良くします。
風を通す玄関ドアにする際に他の機能もつけられる
風を通すすべり出し窓がついている玄関ドアには断熱タイプがあることに加えて、スマートキーも導入できます。
断熱ドアにする
冬は玄関が寒い…という状態であれば、風を通す玄関ドアに交換する際に、断熱ドアも選べます。リフォームの際に建付けの悪さも解消されるので隙間からの冷気もなくなり、冬暖かな玄関に生まれ変わります。
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玄関ドアの疑問解決 建て付けの悪い玄関でも、リフォーム専用ドアは付きますか?
スマートキーを導入する
玄関の鍵の施解錠の面倒さがなくなって使い勝手の良い玄関になると共に、防犯性能が高まります。
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玄関からの風は家の中の環境を向上させ快適な家に生まれ変わらせます。玄関はもちろんのこと、家の中に換気が良くない…と感じたら、風を通す玄関ドアへの交換を検討されませんか?必ず快適な玄関になり、換気の良い家に生まれ変わります。
玄関ドアは玄関の使い勝手や、住宅全体の風通しや室温に影響があります。玄関ドアのことなら何でもご相談ください。玄関の向きや玄関周りの環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。