外観デザイン、玄関周りとの調和を考える
外観デザインに調和する玄関ドアにするためには、外壁やサッシの色と調和させることが必要です。では何を基準に、調和する玄関ドアを選べばよいのでしょうか?
外観デザインに調和する色とは?
調和する色には、2つのタイプがあります。類似の調和と対比の調和です。
類似の調和 同系色を使って調和させる考え方です。色の明るさ、濃さを緩めに違えて、調和させます。
対比の調和 同系色を色の明るさ、濃さを強く違える、色の明るさ、濃さは同じにし、対照的な色を使うという2つの方法で、アクセントにするという考え方です。
外観デザインによっては、アクセントを強調する色を使うことによって、デザイン性が高まることもありますが、一般的な住宅には、色の明るさ、濃さを緩めに違えて、調和させる方が、しっくり馴染みます。玄関ドアは、度々交換するものではないので、長年飽きの来ない色、自然に馴染む色であることが求められるからです。ただ、店舗などでは、対比の調和を用いて、個性を出すという方法を採り入れるのも良いのではないでしょうか?
外観デザインに調和する質感とは?
同じような色であっても、質感によっても外観デザインに影響を与えます。築年数の長い家では、一時期人気の高かった木製ドアがついていることが多くあります。木の質感が、家全体の印象にも、家全体の印象に合わせて調えられた玄関周りにも馴染んでいるはずです。このような場合、木の質感を持つ玄関ドアへの交換が、外観デザインに調和します。
カバー工法でのリフォーム用の玄関ドアの場合、すべてアルミで造られていますが、その中には、木目調カラーがあります。木目調カラーは、木製ドアのような質感があり、木製玄関ドアに合わせて調えられた外観デザインや、玄関周りの雰囲気に馴染みます。
玄関周りとの調和とは?
上の画像は、YKKAPのイノベストという玄関ドアを採用した新築住宅の施工例です。アイボリー調の外壁に、きれいで個性的なドアの色が映えています。これは、庭やバルコニーのグリーン、アイアン調のエクステリアと玄関ドアのアイアン飾りや玄関灯との調和などから、素敵な仕上がりになっています。
もし、アクセントにしたい場合には、この事例のように、外観デザインと色の調和だけではなく、ドアのデザイン、エクステリアとのバランスも十分に考える必要があります。
玄関ドアは、多くの場合、門や門扉、植栽などのエクステリアとセットで視界に入ります。門や門扉など人工的に作られた部分と、樹木や草花など自然の美しさを備えた部分と、玄関ドアとの調和を考えることで、洗練された玄関周りを演出できます。
玄関ドアの汚れにくさを考える
玄関ドアは、常に紫外線や雨風にさらされています。紫外線によって経年退色し、雨風によって、埃や汚れが付きます。そこで考えたいことは、汚れが目立たない色、経年劣化しにくい色を選ぶということです。
グレー系や木目調のカラーは、汚れが目立ちにくく、濃い色のドア、白に近い色のドアは汚れが目立ちます。白いドアは、吹き降りの雨の日には、埃が雨と一緒に表面に張り付きます。ドアのそばに、鉢植えが置いてあると、泥はねが目立つこともあります。
黒いドアは、経年褪色に加えて、経年で表面に白い錆が浮いてきます。そのように劣化してしまうと、お手入れをしてもきれいにはなりません。特に、西日が強く当たる向きにドアがある場合には、褪色による劣化の速度も早まります。
簡単なお手入れで、いつまでもきれいな状態を維持するためには、木目調カラーがです最適です。
人気の高い玄関ドアの色
屋根や外壁の色、外観デザイン、玄関周りの雰囲気と調和し、汚れと経年褪色が目立たない色として人気があるドアにはどんな色や質感があるでしょうか?
木目調カラー
汚れが目立たない玄関ドアの色です。木目調カラーには、深い色合いから淡い色合いまでの色があり、どんな外壁色にも調和しやすいという良さがあります。特に人気が高い色はウォールナット系です。高級感と暖かみが多くの人に好まれています。ホワイト系の外壁には、自然な風合いが演出できるアイボリー系も人気があります。ブルー系は、個性的で、アイアン調の装飾がついたデザインのドアにも馴染む色です。
ドアリモD30 断熱ドア施工例 | ||
ドアリモの木目調カラー |
高級アルミカラー
カームブラック | プラチナステン |
高級アルミカラーは、昔の勝手口ドアのような安っぽいアルミ色ではなく、クールなテイストです。どんな外観デザインにも調和するとう訳ではありませんが、スタイリッシュな外観デザインの家の個性をより際立たせます。
まとめ
玄関ドアの色を選ぶ時に、外してはならないポイントは2つです。
■ 屋根、外壁、サッシの色と質感、玄関周りの雰囲気、エクステリアの色と質感に調和する色を選ぶ
■ 汚れにくい色を選ぶ
木目調カラーは、玄関周りの雰囲気に馴染みやすく、汚れが目立たない良さがあるので、木目調カラーの中から、外壁やサッシの色に調和する色を選ぶことがおすすめです。
自然に馴染ませたい場合には、同系色で、色の明るさ、濃さに大きな差がない色を選ぶ、アクセントにしたい場合には、色の明るさ、濃さに強い差をつける、または反対色を使います。
ただ、リフォームの場合、アクセントをつける方法には、注意が必要です。新築の場合は、家全体のバランスを見ながら玄関ドアの色を決めていきます。その為、玄関ドアやサッシにアクセントをつけることで、個性的な家の外観が生まれます。しかし、リフォームの場合は、玄関ドアだけを交換するので、家全体の外観に対して、最適なアクセントにならず、玄関ドアだけが浮き立ってしまう結果になりかねません。十分なシミュレーションをしてから、最適な玄関ドアを選びましょう。
玄関ドアマイスターからのおすすめ
自然に馴染む色にする場合も、アクセントにする場合も、カタログ写真を見て、ご自宅の調和する最適な玄関ドアの色やデザインを選ぶのは、とても難しいことです。
「このドアは素敵だけれど、実際に自宅の玄関に着けたらどんな感じになるのかしら…?」と思われる方が多いのではないでしょうか?玄関ドアマイスターでは、実際のお客様の玄関に取り付けたイメージ画像を制作するサービスを行っています。
現在のドアを正面から撮影して画像をお送り下さい。ご希望の製品の画像を合成いたします。ご自身の玄関でシミュレーションすると、とてもわかりやすいと好評をいただいております。このサービスはもちろん無料です!ぜひご利用ください。