
最近、戸建住宅で在宅時を狙った強盗事件が増えているようですが、これを防ぐ方法はありますか?

そうですね、強盗のターゲットにされるのは高級住宅地だけではなくなってきましたね。強盗からご家族や財産を守るためには、物理的に侵入をブロックするための対策が欠かせません!
今回はこれまで4,000件以上の玄関ドアのリフォーム工事をしてきた”玄関ドアマイスター”が、強盗から家を守るための対策方法について詳しく解説します。
関連する補助金情報も紹介しますので、ご家族の安全と大切な財産を守りたい方はぜひ最後までご覧ください。
対策その1「窓下に室外機を置かない」
強盗の侵入を防ぐ1つ目の対策は、「窓の下に室外機など踏み台になるものを設置しない」という点です。
人の出入りしやすい玄関ドアや大きな掃き出し窓は日頃から施錠に気を付ける方も多いですが、少し高いところにある腰窓は防犯意識が低くなりがちです。
腰窓は地面から120〜140cmぐらいの高さになるので、外からは簡単に乗り超えられ ないと思い、開けたままにしている家も少なくありません。
しかし、窓の下にエアコンの室外機など踏み台になるものがあると簡単によじ登れてしまいます。

空き巣も強盗も脚立を持ち歩く事例はほとんどなく、腰窓や2階の窓からは室外機や植木に登って侵入します。そのため、まずは人が出入りできる窓の近くに足場となるものがないか確認して、早めに移動させましょう。
対策その2「窓に面格子・シャッターをつける」
強盗の侵入を防ぐ2つ目の対策は、「窓を面格子やシャッターでカバーする」方法です。
面格子は窓を開けたままの状態でも人が侵入するまでかなり時間がかかり、シャッターは窓ガラスを破られる心配がありません。
ただし、面格子は縦格子など簡単に切断できるものもあり、シャッターは閉めていないと防犯効果はありません。

面格子や窓シャッターは、あくまでも侵入するまでの時間を稼ぐ手段に過ぎません。また、シャッターは1日中閉めておくわけではありません。窓の鍵を2か所以上にしたりガラスを防犯合わせガラスにしたりするなどの防犯対策を講じて、初めて安心できる窓になります。
対策その3「窓ガラスを交換する」
強盗の侵入を防ぐ3つ目の対策は「窓ガラスを交換する」方法です。
警視庁の調べによると、戸建住宅における空き巣・泥棒・強盗が侵入場所は55%以上が窓で、そのうちの40%程度がガラス破りの被害に遭っています。(参考:警察庁|住まいる防犯110番)
そこでおすすめなのが防犯ガラス(防犯合わせガラス・安全合わせガラス)です。
防犯ガラスは2枚のガラスの間に特殊膜やカーポートの屋根にも使われるポリカーボネートの板を挟み込んだ合わせガラスで、バールのような鈍器でガラスを破ろうとしてもなかなか貫通しません。
防犯ガラスは中間膜の厚さによって打ち破りとこじ破りに抵抗できる時間が変わります。

よく強化ガラスや網入りガラスでも防犯対策になるのか質問をいただきますが、強化ガラスは割れた時には全部が一気に割れて破片が細かくなって怪我をしにくい点が特徴なので、防犯性はありません。網入りガラスに入っているワイヤーは火災の際に飛散しにくくさせるためのものなので、こちらも侵入を防ぐ機能はないので注意しましょう。
対策その4「玄関ドア・勝手口ドアの鍵を交換する」
強盗の侵入を防ぐ4つ目の対策は「玄関ドアや勝手口ドアの鍵を交換する」方法です。
シンプルなシリンダー錠から複雑な構造でピッキングしにくいディンプルキーに変えるケースが増えています。
最近は、そもそも鍵の差し込み口が表から見えない電気錠やスマートキーに交換する事例も少なくありません。

鍵を追加してツーロックにする方法も防犯対策として効果的ですが、在宅している時も2カ所とも施錠する癖をつけないと強盗への対策にならないので注意してください。鍵を交換するとピッキングの対策になりますが、ドアが古いとドアごと壊されるリスクがあり、あまり防犯効果はありません。
対策その5「玄関ドア・勝手口ドア・窓ごと交換する」
強盗の侵入を防ぐ5つ目の対策は「玄関ドアや勝手口ドア、あと窓を丸ごと交換する」方法です。
最新のドアや窓は防犯性能が格段に向上しており、明かり取り窓のガラスを防犯ガラス(防犯合わせガラス・安全合わせガラス)のタイプにするとCPマークが付いてきます。
CPマークは、5分以上のピッキングや破壊に耐えられる「防犯性能の高い建物部品」として認定されている製品にだけつけられるマークです。
窃盗犯は侵入できるまでに5分以上かかると70%以上の犯罪者が諦めるというデータがあるので、CPマーク付きの製品へ取り替えるとかなりの確率で強盗をブロックできます。
(引用:警察庁|住まいる防犯110番)

CPマークができたのは2004年なので、20年以上窓ガラスや窓サッシ、あと、玄関ドアや勝手口を取り替えていない人は、早めに交換を検討しましょう。CPマーク付きの窓やドアが設置されている家は、空き巣のターゲットにされる確率が下がります!
要注意な防犯対策
最近は戸建て住宅を狙った強盗事件が増えていることから、様々なメディアで家の防犯対策についての特集が組まれています。
その中には「それだけではあんまり効果ないかも」という方法もありますので注意しましょう。
防犯フィルム
1つ目は「窓ガラスに貼る防犯フィルム」です。
最近はホームセンターでDIYできるタイプも売っているので、試してみようと思っている人も多いかもしれません。
たまに鍵の周りにだけフィルムを貼っているケースも見かけますが、フィルムの貼ってない場所を破られれば全く意味がないので注意しましょう。
プロが施工する防犯性の高いフィルムもありますが、窓サッシが古くて枠を壊される可能性もありますし、外からフィルムが貼ってあるか分かりにくいので、侵入されなくてもガラス破りの被害に遭うケースもあります。
窓の補助錠
2つ目は「窓に補助錠をつける」方法です。
確かに窓に鍵を追加すると侵入まで時間稼ぎできますが、ホームセンターで安く手に入る補助錠はほとんど意味がありません。
ガラスを破られれば鍵が1カ所でも2カ所でも侵入にかかる時間はほとんど変わらず、バールで窓をこじ開ければ簡単に外れてしまうためです。
また、補助錠を追加したものの、よく開け閉めする窓は面倒できちんと施錠していないお宅も珍しくありません。
センサーライト
3つ目は「玄関や窓の近くにセンサーライトを設置する」方法です。
人の動きに反応して点灯するセンサーライトは夜間の侵入には効果がありますが、明るい昼間はあまり意味がありません。
警察庁の調べによると、空き巣も強盗も日中に多く発生していることが分かっています。
(「警察庁|令和5年の犯罪」データを基に弊社にて作成)
そのため、センサーライトはあくまでも夜間の侵入にだけ“抑止効果”のある設備だということを認識しておきましょう。
防犯カメラ
4つ目は「防犯カメラを設置する」方法です。
防犯カメラがあると空き巣犯に狙われにくいとよく言われますが、設置する場所によっては全く意味がない可能性もあります。
実際に、長い棒などでカメラの死角になる場所から角度を変えられて侵入の瞬間を撮影できないようにされたり、カメラの下に置いてあった自転車に登ってレンズにスプレーを吹きかけられたりする事件も決して珍しくありません。
また、泥棒が下見しているところも防犯カメラで抑えても、それだけでは犯罪行為にならないので、警察は民事不介入の原則で捜査してくれないケースもあります。
ニュース映像を見ればわかる通り、そもそも泥棒は顔を隠して犯行に及ぶので防犯カメラを恐れていません。
そのため、「防犯カメラをつければ絶対安心」と過信しすぎないで、あくまでも補助的な防犯設備として導入しましょう。
警備会社の防犯サービス
5つ目は「警備会社の防犯サービスを利用する」方法です。
警備会社と契約すると、防犯カメラやセンサーの異変を察知して緊急対処員と呼ばれるスタッフがご自宅まで駆けつけてくれます。
ご高齢の方や一人暮らしの方、あと、長期で家を空ける方にとっては心強い味方ですよね。
ただし、警備のスタッフが駆けつけるまでの時間は警備業法で「異常を検知してから25分以内」、地域によっては30分以内を努力義務としています。
強盗の場合はある一定時間家の中に留まるかもしれませんが、空き巣は5分もあれば犯行を終えてしまうので、警備員が駆けつけるまで25分かかったら既に逃走してしまう可能性は十分考えられます。
そのため、万が一のときに備えて安心できるためのサービスとして利用するのはおすすめですが、併せて物理的に侵入をブロックできる対策も検討しましょう。

よく言われている防犯対策は「侵入の抑止効果となる方法」と「物理的に侵入をブロックする方法」に分かれます。確かに防犯カメラやセンサーライトが付いていると空き巣のターゲットにされにくくなりますが、最近は強引な手口で家に押し入る犯行が増えているので、窓やドアの防犯性能を高めて物理的に侵入を防ぐ方法が必要です。
防犯対策で使える補助金|窓・ドアの防犯対策は“断熱性向上”に|
最新の窓や玄関ドアに取り替えると、防犯性能だけではなく断熱性能も格段にアップします。
なぜなら、窓や玄関ドア・勝手口ドアなど室内と屋外を区切る開口部は家の中でも熱が出入りしやすい場所であるためです。
窓や玄関ドア・勝手口ドアを防犯性の高い最新製品へ取り替えると、以下のようなメリットを得られます。
・室内の快適性アップ
・室温ムラ防止によるヒートショックなどの健康リスク低減
・空調効率アップによる光熱費削減
・住宅の省エネ化による二酸化炭素排出量低減

強盗の侵入をブロックするためには窓と玄関ドアの防犯性を高めることが一番の近道です。最新の窓サッシや玄関ドアは防犯性と断熱性の両方を兼ね備えているので、防犯を目的とした交換でも補助金の対象要件を満たせる製品が多いため、補助金を使ってお得に家の防犯リフォームをしましょう!
2025年に注目の補助金は、「先進的窓リノベ事業2025」です。
住宅の窓を高断熱なものへ交換すると最高で200万円が支給される制度で、具体的な補助金額は、内窓設置で12,000〜106,000円/ヶ所、外窓交換(カバー工法)で62,000〜220,000円/ヶ所です。※窓との同一契約工事の場合のみ玄関ドア・勝手口ドアも対象
まだ申請費用は始まっていませんが、2024年11月22日以降の工事が対象となるので、すぐに工事しても補助金をもらえます。
詳しくは下記動画をご覧ください。

東京都在住の方は、先進的窓リノベ事業と併せて「既存住宅における省エネ改修促進事業」もご利用いただける可能性があります。「窓・ドアの防犯リフォームで使える補助金について詳しく知りたい!」という方は、“玄関ドアマイスター”まで今すぐご相談ください。
▶︎【東京都民の方限定 令和6年度はドアの条件が緩和!】玄関ドアリフォームに1/3の補助金、最大16万円がでます。国の補助金と併用可!
【毎日更新中】「玄関ドアマイスター」の施工事例はこちらから▶︎▶︎▶︎
まとめ
強盗から家やご家族、財産を確実に守るためには、物理的に侵入をブロックできる対策が欠かせません。
最近は留守を狙った空き巣だけではなく、在宅時の強盗にも注意が必要です。
どんな防犯対策をすればいいか分からないという方は、「玄関ドアマイスター」にご相談ください。
LINEでもお気軽にお問い合わせいただけます。
ホームページではすぐに金額が分かる「簡単見積もりサービス」や毎日更新の施工事例紹介ページもありますので、ぜひチェックしてください。
私たち「玄関ドアマイスター」は、昭和5年の創業以来建具一筋!窓・玄関ドアリフォームの施工件数全国1位をこれまで何度も獲得している直販会社です。どこにも負けない明瞭価格に、高品質な施工と対応、安心のアフターサービスの3点が揃っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
“全国1位多数獲得”の玄関ドアマイスターにお任せください
“玄関ドアマイスター”は、LIXIL主催コンテストで全国1位を6回、YKKap主催コンテストで全国1位を2回受賞しています。
工事は下請け会社に任せず、全て自社で行うことにこだわり、工事品質を高めてきました。
併せて、初めてのリフォームでもご安心いただけるホスピタリティも徹底重視し、多くの皆様にご相談いただいています。
YouTubeでは、今回取り上げた内容のように、窓や玄関のリフォームを失敗しないための方法やコツを定期的に更新していきます。
ぜひチャンネル登録をお願いします。