
知らないうちに窓ガラスの端からヒビが入っていたのですが、これって「熱割れ」ですか?

そうかもしれません。ガラスの熱割れにはいくつかの原因があって、それをたどるとガラスにヒビが入るのを未然に防げる可能性があります。


一年中要注意!窓ガラスの熱割れとは



ガラスの熱くなる部分と熱くならない部分で60℃以上温度差が開くと、熱割れのリスクが一気に上がると言われています。


ガラスの熱割れを防ぐためには、メカニズムに加えてよくある原因も押さえておきましょう。
ガラスが熱割れする原因

網入りガラスを入れている
網入りガラスは一般的な板ガラスよりも熱割れするリスクが高く、直射日光によってワイヤーが熱くなる窓には要注意です。 なぜなら、網入りガラスに入っている金属製のワイヤーの熱膨張率は「11.7×10-6/°C」とガラスよりもかなり大きく、ワイヤーの膨張にガラスが対応できず割れてしまいます。 また、ガラス周りのパッキンが経年劣化で痩せて、そこから結露の水や雨水が流れ込むと、ガラスの端部に露出したワイヤーが錆びて膨張し(※)、ガラスにヒビが入るケースも珍しくありません。 ※鉄は錆びると体積が1.5〜2倍に膨張する。 一般的に網入りガラスの耐用年数は10年前後と言われているので、それを超えている場合は熱割れしていなくても早めに交換をご検討ください。ガラスに直射日光が当たる
網入りガラスはもちろん、その他のガラスでも、直射日光が当たって部分的に熱くなる場合は、熱割れするリスクが高くなります。 また、まれにガラスが熱くなってパッキンの中に差し込まれている部分が冷たいままになり、熱割れするケースもあるので注意しましょう。 スポットライトなどの照明光が当たっている場合も部分的にガラスの表面温度が上がってしまいます。ガラスの表面に細かいキズが付いている
経年劣化で目には見えないほどの小さなキズがガラス表面に付いていると、その部分は少しの衝撃や負荷、風圧がかかっただけでヒビが入る可能性があります。 熱割れ以外にも、キズついたガラスはある日突然割れる可能性があるので、20〜30年のスパンで取り替えを検討しましょう。ガラスに空調の風が直接当たる
エアコンやストーブの風が窓に直接当たると、ガラスが部分的に熱くなったり冷たくなったりするので熱割れしやすくなります。 屋外側からエアコンの室外機や給湯器から噴き出る熱風が当たる場合も要注意です。遮光・断熱カーテンをかけている
日差しの暑さや冬の冷気を遮るために、窓に厚手の断熱・遮光カーテン(ブラインド)をかけているお宅も多いですが、カーテン(ブラインド)とガラスの間に熱がこもりやすく、熱割れのリスクを高める可能性があります。 窓の前にピッタリと大きな家具を置いている場合も、ガラスに蓄熱されやすいので注意しましょう。ガラスフィルムを貼っている
最近、日射のブロックや防犯を目的にガラスにフィルムを貼る家が増えていますが、これも熱割れを引き起こしてしまうかもしれません。 ガラス表面にフィルムが貼ってあると、ガラスの蓄熱が放出されないためです。 特に以下のフィルムには注意しましょう。- 断熱フィルム
- 遮熱フィルム
- UVカットフィルム
- ミラーフィルム
熱線吸収ガラスを入れている
熱線吸収ガラスは片面に特殊金属膜をコーティングしたガラスで、太陽光に含まれる電磁波を吸収して熱が室内に伝わるのを抑えられます。 室内の暑さ対策には効果的ですが、ガラス自体に蓄熱されるので、温度が上がりやすく熱割れを起こす可能性があるので注意しましょう。
網入りガラスを除いて基本的には設置してから10年以内の新しいガラスが熱割れする確率は“ほぼゼロ”と言われています。ただ、ガラスは古くなるほど熱割れのリスクが高くなるので、気になる方は事前に対策を取って来ましょう。
外窓ではなく内窓のガラスが熱割れするケース|Low-Eガラスに注意



複層ガラス自体は、新しければ熱割れする確率が0.1%程度とほぼゼロに近いので安心してください!!外窓だけに高断熱ガラスを入れると室内と内窓で屋内外の温度差が緩和されて、熱割れしにくくなります。
窓ガラスが熱割れした時の3ステップ|応急処置とやるべきこと

ステップ①「写真を撮る」
熱割れしたガラスを見つけたら、まずはその部分と窓全体の写真を撮影しましょう。 火災保険で修理代を補償される可能性があるからです。 一般的には、熱割れによる破損は契約者の故意ではなく自然災害や事故に含まれます。 ただし、修理費用が保険会社の定める自己負担額(※)を下回ると、自己負担でガラス交換しなくてはいけない場合もあるので、事前に補償内容をチェックしておくと安心です。ましょう。 ※自己負担額:保険金の対象となる事故・故障が発生した場合、損害額のうち契約者が自己負担するものとして設定する金額。自己負担額を設定すると、保険料を抑えられる。(参考:損保ジャパン|自己負担額とは)ステップ②「ヒビを応急処置する」
ガラスの写真を撮ったら、ヒビがこれ以上ひどくならないように応急処置しましょう。 必ず軍手をつけて、ヒビに大きく被るようにガムテープや養生テープを貼ります。 その際に力を入れるとヒビが伸びる可能性があるので、そっとテープを貼るのがポイントです。 既にかなりヒビが全体に広がっている場合は、上からガラス全体を段ボールなどで覆いましょう。 一般の方ができる応急処置はここまでです! それ以上は危険なので、プロに任せましょう。 ちなみに、賃貸物件の場合、ガラスの熱割れを直す費用は貸主負担になるのが通常です。 借りている人がヒビを見つけたら写真を撮ってそのままの状態でまず貸主か不動産会社に報告してください。
熱割れしていても瞬間的に窓ガラスが全体的に割れる心配はあまりありませんが、放置するとヒビが長くなったり、小さな衝撃や風圧で割れたりすることもあるので早めの処置が必要です。
ステップ③「修繕を手配する」
応急処置が済んだら、次は修繕の手配をします。 「ガラスが割れたらガラス工事店に」と思いますよね。 新築や築浅の家でしたらそれでも構いませんが、築20年以上経っている場合は、まずサッシ工事店に相談することをおすすめします。
住宅用アルミサッシのパーツは10〜15年、サッシ枠本体も20〜30年で寿命を迎えるため、築20年を過ぎた家ではサッシ枠自体も取り替えた方がいい場合もあります。「熱割れでガラスを交換してすぐにサッシの建て付けが悪くなった」というケースも珍しくありません。
ガラス交換だけじゃダメ!窓ガラスの熱割れを防ぐ対策方法


最近は、断熱性と防犯性の両方がアップする「防犯合わせ複層ガラス」と断熱サッシへセットで交換するケースが急増しています。

玄関ドアマイスターでは面倒な補助金申請もしっかりサポートしますので、「費用を抑えて窓を取り替えたい」という方は、今すぐお問い合わせください。

まとめ
窓ガラスの熱割れは、主に網入りガラスや古くなったガラスに起こります。 築20年を超えた家でガラスのヒビを未然に防ぎたい方は、ガラスの交換だけではなく、窓サッシの交換もご検討ください。
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