
勝手口のあるキッチンは、夏暑くて冬寒いんですけど、どうにかならないですか?

キッチンは長時間立ち仕事する場所なので、できるだけ快適にしたいですよね。勝手口の暑さや寒さは、DIY・リフォームによって劇的に改善できます!
今回は、これまで4,000件以上の玄関ドアのリフォーム工事をしてきた“玄関ドアマイスター”が、勝手口が暑い・寒い原因と、DIY・リフォームでできる対策方法とその費用目安について詳しくお話しします。
リフォームで使えるお得な補助金情報も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
勝手口が「暑い・寒い」原因
勝手口が暑い・寒い原因は、主に3つあります。
「キッチンの日当たり」
勝手口ドアが南向きや西向きだと暑さが気になり、逆に北向きだと寒さが気になります。
昔の家は独立型キッチンが主流で、リビングや客間を日当たりの良い南向きにして、キッチン(=勝手口)を北側に配置する間取りが一般的でしたよね。
しかし、最近はLDKが大半で、勝手口ドアに長時間直射日光が当たる家は珍しくありません。
勝手口が南側にあっても、隣家との距離が近くて一日中日陰になるケースもあります。
「風通しの悪さ」
日当たりに加えて勝手口の暑さに大きく影響するのが、キッチンの通気性です。
人が感じる暑さ(=体感温度)は、室温や気温だけではなく、湿度・風・日射などいくつかの要素で決まります。
ここでポイントになるのが、人の体温を下げるメカニズムです。
- 汗が蒸発する過程で皮膚から気化熱が出て表面温度を下げる
- 皮膚に直接当たる空気に放熱して皮膚を冷ます

夏の暑さ対策に通気はとても重要です。「通気は窓を開ければ解決する」と思われがちですが、1つの窓を開けただけでは室内に空気の流れは生まれません。
「勝手口ドアの気密性と断熱性の低さ」
暑さ・寒さのどちらにも大きく関係するのが、ドア本体の気密性と断熱性です。
勝手口ドアに日射が当たり表面温度が上がったり、逆にずっと日陰で冷えたりしても、気密性と断熱性が高ければ室内へそれほど影響はありません。
ところが、古いドアで枠と扉の間に隙間があり、さらにドア本体にほとんど断熱性がなければ、熱は簡単に出入りします。

建物の立地や構造を大きく変えることは難しいですが、ドアの気密性・断熱性を見直すことで勝手口の暑さと寒さを軽減できます。
DIYでできる勝手口ドアの暑さ・寒さ対策と費用目安
勝手口の暑さ・寒さ対策は、DIYですぐにできる方法と業者に依頼してリフォームする方法に分かれます。
ではまず、DIYでできる方法から紹介します。
「隙間テープを貼る」
【費用目安】 |
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数百円〜数千円程度 |
勝手口ドアと枠の間に隙間テープを貼ると、ドアの気密性が高まります。
ドアの気密性が高まると、隙間風を遮断して冬の寒さを軽減でき、さらに夏にエアコンの冷気を外に逃しません。
隙間テープは百均やホームセンターで手に入るので、費用をかけずにすぐ試せる点がメリットです。
ただし、市販の隙間テープはホコリや紫外線で粘着力がすぐに落ちて長持ちしないので注意しましょう。
また、築年数の経ったお宅では隙間テープだけではカバーできないほど、ドアが歪んでいる可能性も考えられます。
「ロールスクリーン・カーテン・断熱シートを取り付ける」
【費用目安】 |
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数千円〜1万円程度 |
ロールスクリーン・カーテン・断熱シートをドアの前に取り付けると、外部から伝わる熱気や冷気をブロックできます。
ドアの周りについている木枠を利用すれば簡単に取り付けられる点がポイントです。
もっと手軽にDIYしたい方は、ホームセンターで売っているプラスチックダンボールをドアサイズにカットして両面テープなどで付ける方法もあります。
ただし、ロールスクリーンやカーテンはドアを開け閉めする時の手間が増えて、ゴミ出しなどをすると汚れる可能性があります。
また、プラスチックダンボールは見た目があまり良くありません。

勝手口ドアの暑さや寒さをDIYで軽減することもできますが、その効果はあまり高くありません。根本的に問題を解決したい方は、業者に依頼してリフォームする方法が確実です。
リフォームでできる勝手口ドアの暑さ・寒さ対策と費用目安
ドアやその周辺にキズや汚れをつけられない賃貸住宅では、DIYによる簡単な暑さ・寒さ対策がおすすめですが、あまり効果を実感できないケースも珍しくありません。
暑さ・寒さを確実に軽減したい方は、勝手口リフォームをご検討ください。
「勝手口ドアの内側にもう1セットドアをつける」
【費用目安】 |
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5万円程度〜 |
ドアを二重にすると間に大きな空気層ができて熱気と冷気が室内に伝わるのを防げます。
ただしこの方法は、高断熱勝手口ドアや、ドアリフォームでよく用いられるカバー工法※がまだそれほど普及していなかった時代の方法です。
※カバー工法:既存のドア枠を残してその上から新しい枠を被せる工法で、周囲の壁や床を解体する必要がない。

ドアが二重になると開け閉めが二度手間になるので、最近は網戸スクリーンを付けるケースを除いてほとんど採用されません。
「勝手口ドアの扉だけを取り替える」
【費用目安】 |
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10万円程度〜 |
扉を断熱性の高いものに取り替えると、暑さや寒さを大幅に軽減できます。
吊り込んである扉を変えるだけなので工事時間がほとんどかからない点がメリットです。
ただし、古い勝手口だと現行の製品と規格が合わずこの方法は選べず、枠との隙間があってもそれは改善できません。
また、扉を高断熱仕様に変えても、枠から熱が出入りするので注意しましょう。

勝手口ドアの扉だけ取り替える方法は、築10年以内の比較的新しい家におすすめです。築20年を超えるお宅は、勝手口ドア全体がかなり劣化しており寿命が近づいている可能性が高いので、専門業者に状態をチェックしてもらいましょう。
「勝手口ドアを全て交換する」
【費用目安】 |
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30〜40万円程度 |
最も暑さ・寒さ対策として効果が高い方法は、勝手口ドアごと交換する方法です。
「枠ごと交換すると壁とかを壊さなくちゃいけないのでは?」と思うかもしれませんが、最近は既存のドア枠を残してその上から新しい枠を被せる「カバー工法」が主流です。
(引用:先進的窓リノベ2025事業|対象工事の詳細|ドア交換(カバー工法))
カバー工法を用いると、周囲の壁や床を壊す必要がないので、工事時間は半日程度で済みます。
費用はドアのデザインや仕様によって変わりますので、ご予算に応じて仕様をご検討ください。
【製品代】(LIXILリシェント) ・KA型ヒシクロス格子断熱仕様 ・採風タイプ ・ランマ無し ・シリンダーレス ・セキュリティサムターン ・トリプルガラス(アルゴンガス入り) |
¥465,000(定価) ▶︎50%OFFの¥232,500 |
【工事費】 | ¥95,000 |
【処分費】 ・発生材 ・既存ドアなど |
¥0 |

2025年は、勝手口ドアの断熱リフォームを対象とした補助金、「先進的窓リノベ2025事業」が実施されていて、最低58,000円を受け取れます。「勝手口の暑さや寒さが気になるけど、あんまり費用をかけたくない」という方にとって大チャンスです!
>>>【30秒で金額がわかる】内窓・外窓の工事費込み見積りシミュレーション
勝手口ドア交換だけでも補助金対象に
「先進的窓リノベ2025事業」は、既存住宅の断熱リフォームを通じて省エネ性と快適性を高め、最終的には家庭から排出されるC02を削減することを目的とした補助金制度です。
この制度について調べると「勝手口ドアと玄関ドアの交換は、窓の断熱リフォームと一緒に契約しないといけない」と書かれていますが、このルールには抜け道があります。

シリンダー付き勝手口ドアは窓と同時契約が補助対象の条件ですが、シリンダーのないドア、いわゆるシリンダーレス勝手口ドアは、窓改修としてみなされて単体工事でも補助金をもらえます。
受け取れる金額はドアのサイズと断熱グレードで決まりますが、勝手口ドアの場合、断熱グレードはAタイプのみです。
(参考:住宅省エネ2025キャンペーン|補助対象製品の検索)
ドアのサイズ | 補助金額 |
---|---|
大(L) 2.8㎡以上 |
¥117,000 |
中(M) 1.6㎡以上、2.8㎡未満 |
¥87,000 |
小(S) 1.0㎡以上 1.6㎡未満 |
¥58,000 |

勝手口ドアでLサイズに該当するのは引き戸だけなので、一般的な勝手口ドアのほとんどはSサイズに該当します。
シリンダーレス勝手口ドアには防犯面でのメリットが
勝手口ドア単体で補助金をもらうためにはシリンダーレスタイプを選ぶ必要がありますが、お客様から「シリンダーがないドアって不便じゃないの?」とご質問をいただきます。
シリンダーレスドアとは、その名の通り鍵を差し込むシリンダーが付いていないドアで、外から見て鍵穴がなく、室内側についているサムターンで解錠・施錠します。
(引用:LIXIL|リシェント勝手口ドア:防犯)
シリンダーレスドアは不便どころか鍵を外から壊してこじ開けられないので、防犯面でメリットがあります。
最新の勝手口ドアには通風できるタイプが多く、バールで叩いてもなかなか貫通できない「安全合わせガラス」や取り外し可能な「セキュリティサムターン」も選べる点もポイントです。

勝手口ドアは玄関ドアよりも死角になりやすく、ゴミ出しなど短時間だと鍵をかけずに出掛けてしまうなど、防犯意識が低くなりやすい場所です。そのため、暑さ・寒さ対策をきっかけに、ぜひ防犯面を踏まえて勝手口ドアの交換をご検討ください。

玄関ドアマイスターは自社スタッフによる直接施工で、どこよりもリーズナブルな価格で高品質なドア・窓の工事を提供しています。1万1千社が参加したLIXILのリフォームコンテストでは、玄関ドア部門で全国1位を7年連続継続中です。「補助金申請が面倒」という方もしっかりサポートしますので、「費用を抑えて勝手口ドア・玄関ドア・窓を取り替えたい」という方は、今すぐ玄関ドアマイスターまでお問い合わせください。
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まとめ
今回は、勝手口の暑さ・寒さを軽減する方法についてお話ししました。
これからの季節はキッチンが暑くて毎日の料理が辛いと言う方も多いでしょう。
逆に、冬になるとキッチンが寒くて水仕事をするのが憂鬱と言う方も少なくないはずです。
2025年は補助金を利用してお得に勝手口ドアを交換できるチャンスです。
「どんなリフォームがベストか判断できない」という方は、東京・千葉・茨城・埼玉・神奈川・栃木で多数の窓リノベ実績がある昭和5年創業の「玄関ドアマイスター」にご相談ください。

私たち「玄関ドアマイスター」は、“昭和5年の創業”の窓・玄関ドア・勝手口ドア直販会社です。自社スタッフによる高品質な施工と対応・どこにも負けない明瞭価格・安心のアフターサービスの3点が揃っています。
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