コラム

公開日:2018年10月30日

/ 最終更新日:2019年12月21日

玄関ドアに郵便受けは必要?思わぬ落とし穴もある!


玄関ドアには郵便受けが付いています。玄関先にポストが用意されている住宅もありますが、玄関ドアについていると外に出る必要が無い分便利です。しかし玄関ドアについている郵便受けは以外にもデメリットがたくさんあります。その中には犯罪に関わるものもあるので、郵便受けは付いていた方が良いとは限りません。そこで今回は玄関ドアに付いている郵便受けの注意点とその対処方法をご紹介します。

玄関ドアの郵便受けの特徴

郵便受けとはご存知の通り郵便物や新聞などを入れるための投入口のことです。玄関ドアに取り付けられているタイプや玄関先に独立して設置してあるタイプなどがありますが、それらを総称して「郵便受け」と呼びます。

玄関の中で郵便物を受け取れる

郵便受けが玄関ドアに設置してあると、外に一切出ずに郵送物を手に入れられるというメリットがあります。冬の寒い時期になると毎朝新聞を取るためにいちいち外に出なければならない事がストレスに感じることも多いのではないでしょうか。そんな方にとっては玄関ドアに付いてる郵便受けは重宝する存在と言えるでしょう。

定形郵便以内の大きさが入る

郵便受けは定形郵便が入る程度のサイズで作られています。そのため玄関ドアの郵便受けはほとんどの製品が同じくらいのサイズとなっています。そのため新聞やレターボックスならば入りますが、それ以上の大きさのいわゆる定形外郵便に属する郵送物は入りきりません。その場合郵便の配達スタッフは郵便受けに郵送物を挟んでおく形を取ります。

玄関ドアに郵便受けを付けると危険!

玄関ドアの郵便受けは一見するととても便利な存在ですし、そもそも玄関ドアに付いていて当然と考えている方もいるかもしれません。しかし玄関ドアに付いている郵便受けには致命的な弱点があります。

郵便受けのリスク①覗き見

玄関ドアや窓ガラスなどの開口部は外部の人間から覗かれる危険性が常に付きまとっています。中の様子を覗かれないようにするためには玄関ドアを完全に閉め切ったり、ガラス面をすりガラスにするなどの対処方法があります。しかし玄関ドアにあらゆる覗き見防止策を講じている人でも郵便受けがそのままになってしまっていることがあります。

誰でも簡単に覗けてしまう

郵便受けは簡単に外から蓋を開けられるようになっているので、玄関ドアを開けずして中の様子を伺うことが出来ます。この時に郵便受けの内側に郵送物を保管するためのボックスが付いているタイプならまだしも、何も付いていなくて郵送物がそのまま地面に落ちるタイプだと玄関の様子が容易に覗けてしまいます。

仮にボックスが付いていたとしても明かりが点いているかどうか程度はバレてしまいます。泥棒はそのような情報を頼りにして住宅に侵入しやすい時間帯を見つけて犯罪を犯すので、玄関ドアの郵便受けは泥棒にヒントを与えてしまっています。

郵便受けのリスク②手を突っ込んでサムターン回し

玄関ドアに付いている郵便受けは泥棒に覗かれるだけでなく侵入する際の手段としても使われてしまいます。サムターン回しという方法を使う際に郵便受けを使用します。この方法は驚くことに郵便受けに手を突っ込んでドアノブの近くにあるサムターンを回して鍵を開けるという方法です。郵便受けに手を入れられるのか?という疑問は残りますが、実際にこの方法で住宅に侵入したという過去の前例があります。

サムターン回しによる被害は多数

また郵便受けに完全に手が入らなかったとしても金具を持った状態で途中まで手を突っ込んで、金具でサムターンを回すという方法もあります。ガラス破りやドアのこじ開けと違って器物を一切壊さずに行える方法なのでとても簡単に実行出来てしまえます。

郵便受けのリスク③気密性が下がる

玄関ドアに備え付けの郵便受けに関するリスクはセキュリティ面だけではありません。玄関ドアの郵便受けとはドアに穴が空いている様な状態なので外気を簡単に通してしまいます。そもそも玄関は冷暖房器具が無いので温度管理が難しい場所と言われています。特に梅雨や冬場は湿気が多く気温も下がるので結露が発生しています。

郵便受けのせいで玄関が寒くなる

玄関ドアを閉め切っていれば湿気や外の冷たい空気の侵入を防いでくれるのですが、郵便受けは蓋が閉まっていても空気が出入りしてしまいます。そのため気密性が下がってしまい玄関全体が冷え込んでしまいます。現在は玄関に快適な空間を与えるために断熱材や複層ガラスを使用した玄関ドアが販売されています。それらを取り付ければ冬でも温かい空間を保てるのですが、ドアに郵便受けが付いていると台無しになってしまいます。

郵便受けのリスク④虫の侵入を許す

玄関ドアの郵便受けから入り込むのは外の空気だけではありません。なんと虫まで入り込んで来てしまいます。郵便受けの蓋は基本的に閉じているので虫が入ることはありません。しかし新聞や郵便物が挟まった状態だと蚊やハエ程度の大きさの虫なら容易に通過出来てしまいます。

夏の時期に窓を閉め切っているのにいつの間にか虫が入り込んでいるという経験をしたことはないでしょうか?一概には言えませんが、これは玄関ドアの郵便受けを入り口にして侵入しているケースが十分考えられます。

玄関は虫を引き寄せやすい

特に夜間でも明かりが点いている玄関は虫が頻繁に侵入してしまいます。家族が帰宅した際や玄関の近くで用事を済ませる時に玄関の明かりが点いていることは多々あると思われます。虫は光に引き寄せられる性質を持っているので玄関に近づいてきてしまいます。その際に郵便受けの蓋が空いていたら住宅に侵入するチャンスです。虫は昼夜を問わず、ちょっとした隙間からでも侵入してきてしまうので十分注意する必要があります。

郵便受けのリスク⑤郵送物が濡れている!?

これは玄関ドアの内側にボックスが付いていないタイプの郵便受けに起こりうるケースです。内側にボックスが付いていない郵便受けの場合、郵送物を入れると受け皿が無いのでそのまま床に落下します。普通ならばそのまま落下しても少し砂利がつく程度なので問題ありません。しかし雨が降っている場合は別です。

床に落ちてビショビショに

雨が降っている時の玄関の床は湿気や結露によって湿っていることが多いです。あるいは住人が履いていた濡れた靴によって水がついているかもしれません。その状態で郵送物が投入されると濡れた地面に落ちて郵送物も濡れてしまいます。もしこの郵送物が大事な書類だった場合、濡れて台無しになってしまうかもしれません。雨の日の玄関ドアの郵便受けはそのようなリスクが生じてしまいます。

郵便受け付きの玄関ドアに施す対策

玄関ドアに付いている郵便受けはセキュリティや環境面においてデメリットを生み出してしまいます。では自宅の玄関ドアに郵便受けがついている場合にはどうすればいいのでしょうか?

対策①テープで塞ぐ

最も簡単な方法として穴である郵便受けを塞いでしまうという方法があります。郵便受けを塞いでしまえば覗き見を防止出来ますし、気密性を損なうこともありません。郵便受けをテープで塞ぐ場合は内側から塞ぎます。

外側も一緒に塞いでも構いませんが、外側だけしか塞がないでいると不審者にテープを剥がされて覗き見されてしまう恐れがあります。そのため必ず内側をテープで塞いでください。使用するテープはガムテープや養生テープで構いません。ただし半透明な材質を使用すると中の様子が透けて見えてしまうことがあります。

郵便用のボックスを忘れずに

郵便受けをテープで塞いだら必ず外に別の郵便受けを用意してください。なぜならば郵便配達員が来た時に郵便受けが塞がっていたらどこに入れればいいか分からなくなって困ってしまうからです。郵便受けはホームセンターやネット通販で販売されているボックスタイプの郵便受けを置きましょう。デザインは「POST」や〒(郵便マーク)が表記された分かりやすい製品がお勧めです。

対策②リフォームする

玄関ドアの郵便受けをテープで塞ぐ以外にはいっそのこと玄関ドア自体をリフォームしてしまうという方法もあります。各リフォーム会社では郵便受けが付いていないタイプの玄関ドアも多数販売しています。元から郵便受けが付いていなければ覗きも気温の低下も起きなくなります。

中村建硝での郵便受けへの対応

中村建硝では今回ご紹介した郵便受けを利用した犯罪行為を抑止するという意味も込めて郵便受け付きの玄関ドアのリフォームはごく一部に限らせていただいています。片袖FIXや親子扉などの子扉付きの玄関ドアならば子扉に郵便受けを付けることが出来ますが、希望者のみとさせていただいております。新築の玄関ドアも郵便受けが付いていないドアが普及しているのでリフォームの際は郵便受けが付いていないドアの設置を推奨します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。玄関ドアの郵便受けは不審者の侵入を許してしまうだけでなく、冷たい空気や虫なども入れてしまいます。それらの注意点を考慮するとこれから玄関ドアをリフォームする場合は郵便受けを付けない方が良いのかもしれません。玄関先に外付けの郵便ボックスを用意すれば問題無いと思われるので余程の理由がない限り玄関ドアに郵便受けを付けることはお勧めしません。

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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