コラム

公開日:2019年2月5日

/ 最終更新日:2019年12月21日

扉はいつ頃交換するべき?玄関ドア・勝手口の耐用年数について

建物の扉が老朽化してこれ以上使えなくなったら交換しなければなりません。住宅の設備には耐用年数が設定されており、玄関ドアと勝手口ドアにも同様に耐用年数があります。耐用年数を迎えたら必ず交換しなければいけないわけではありませんが、扉はいつか交換しなければなりません。今回は扉の耐用年数と交換の必要性についてご紹介します。

扉はいつか老朽化するので交換が必要

扉を含む建物の部品は基本的には半永久的に使用できます。しかし所詮は物なので毎日使い続ければ老朽化してしまいます。一度老朽化してしまったら修復は不可能なので交換しなければなりません。

もし老朽化した扉をそのまま使い続けると、建付けが悪くなって動かしづらくなったり閉め切った状態でも隙間風が生じてしまいます。また表面に傷やヘコミが出来て見栄えが悪くなってしまいます。さらに日頃から扉の掃除をおろそかにしていると、ゴミやホコリが溜まって劣化を早めたり塗装が剥げてきてしまいます

玄関ドアに関して言えば住宅の顔とも呼ばれるくらい人に見られる部分として知られています。そんな玄関ドアが老朽化して見栄えが悪くなっていると建物全体のイメージが悪くなってしまいます。もし玄関ドアが老朽化してこれ以上使い続けられない状態になってしまったら、潔く新しい扉に交換してしまいましょう。

玄関ドアの耐用年数

玄関ドアの耐用年数の目安は下記の通りです。

マンションの玄関ドアは25年・アルミ製は20~30年・木製は15年~20年・引き戸の戸車3~4年

上記の耐用年数はあくまでも目安です。新築で一戸建てを購入した場合、30~40年あるいはそれ以上住み続けることが多いので少なくとも1回は玄関ドアのリフォームを経験することになります。

木製ドアは寿命が短め

金属に木製を比較すると木製の扉は耐用年数が短くなっています。アルミやステンレスは耐久性に優れているのに対して、木製は雨風の影響を受けたりカビが出てしまうこともあるのでどうしても耐用年数は短くなってしまいます。そのため自宅の扉に木製ドアを使用している方は、少しでも長持ちさせるために日頃からケアを忘れないで下さい。

ちなみに玄関ドアマイスターでは木製の扉は取り扱っていませんので、木製扉の購入・修理・取り付け作業は対象外となっています。

部品の寿命はもっと短い

この耐用年数は扉自体の耐用年数を意味します。ドアクローザーや丁番、ラッチといった扉に付いている細かい部品についてはもっと早い段階で寿命が来ます。これらの部品は扉を動かす、あるいは鍵を施解錠させるたびに動作が加わります。そのため必然的に扉本体よりもダメージが蓄積しやすい存在と言えます。

もし扉の部品が老朽化したら部品だけ交換する必要があります。特に引き戸に使用されている戸車は寿命が早い傾向にあります。戸車はドア全体の重さを支えて、尚且つ動かすたびに砂利やホコリにいつも触れているので寿命も短めになってしまいます。

見栄えの悪さも交換の理由の一つ

基本的に玄関ドアを交換する時期は不具合や破損が発生した時です。それ以外では見栄えの悪さを気にして交換する人もいます。

玄関ドアは外側の表面が24時間外気にさらされています。雨風にも当たりますし、ホコリやゴミが隙間に詰まってしまうこともあります。耐用年数が過ぎて掃除しても綺麗にならないほど劣化してしまったら交換するしかありません。もし少しでも玄関ドアを長持ちさせたいのであれば、定期的に掃除して常に清潔感を保つことが大事です。

勝手口ドアの耐用年数

勝手口ドアの基本的な構造は玄関ドアとほとんど変わりません。そのため耐用年数も玄関ドアとほとんど一緒です。しかし玄関ドアほど頻繁に使うわけではないので場合によっては勝手口ドアの方が長持ちするかもしれません。

ただし勝手口ドアはアルミやステンレスなどのシンプルな素材が使われていることが多いです。これらの素材は耐久性に優れていますが、何年も雨風に晒されていると扉が錆びたりドアノブ付近の調子が悪くなって開け閉めが困難になってしまうことがあります。ある日突然扉が開かなくなったり、鍵が使えなくなったりするかもしれません。

勝手口ドアは玄関ドアに比べて地味な存在ですが、普段から頻繁に勝手口ドアを使う人は気にするべきでしょう。

住宅(扉)のリフォームは必要

建物も人間と同じように年を取り、体にダメージが蓄積されていきます。人間は食事や睡眠によってダメージを回復できますが、建物はダメージが蓄積し続ける一方です。もし建物の一部が修復不可能になるまでボロボロになってしまったら交換しなければなりません

住人の生活様式に合わせる

玄関ドアのリフォームに関して言えば、不具合を起こした扉の対応策としてリフォームすることもあれば住人の生活様式の変化に対応させるためのリフォームも考えられます。

人は年を取ったら足腰が悪くなります。中には杖や車椅子を使用しないと移動できない方もいます。そういった方々が玄関のちょっとした段差を越えることはとても困難なことです。

バリアフリー対策としてのリフォーム

そうなった場合、バリアフリー対策としてのリフォームが必要になります。玄関の段差を極力なくしてスロープを付けることで外と室内の出入りにかかる負担を減らします。どうしても段差が出てしまう場合には壁に手すりを設けることで楽に移動できるような対策を施します。

また一般的な住宅の玄関ドアは開き戸タイプの方が普及していますが、バリアフリー対策としての玄関ドアはお年寄りや障碍者でも取り扱いやすい引き戸の方が需要が高くなっています。

ちなみに玄関ドア・勝手口ドアのリフォームはカバー工法と呼ばれる方法で即日対応できます。工事を依頼すると、作業開始から完了するまで日を跨いで待たされるようなことは無いので住人の生活に支障をきたすことなく工事が出来ます。

少しでも扉を長持ちさせるためには

扉はいつか交換しなければなりません。しかし本当だったらまだ使える物を交換せざるを得ないということはとても非効率的な事です。せっかくなので現在使用している玄関ドア・勝手口ドアは極力長持ちさせるべきでしょう。では扉を長持ちさせるためにはどうすればいいのでしょうか?

定期的なメンテナンス(掃除)をする

扉の寿命を延ばす方法はズバリ定期的なメンテナンスをすることです。メンテナンスと言うと専門的なイメージを抱きますが、素人でも出来る扉のメンテナンスとは掃除の事です。定期的に扉を掃除して常に清潔な状態を保っておけば長く使い続けることが出来ます。

扉の基本的な掃除方法は玄関ドアも勝手口ドアも一緒です。まず表面の砂利やホコリなどの目に見える大きなゴミを雑巾で乾拭きします。

その後硬く絞った雑巾で扉全体を水拭きします。

最後にまた乾拭きで水気を完全に拭き取って終了です。

もし水拭きの段階で落としきれないしつこい汚れがあったら、雑巾を食器洗い用洗剤を混ぜた洗浄液に浸して硬く絞り洗剤の力で洗い流します。

その後は扉の表面に洗剤の跡が残らないように水拭き→乾拭きを忘れないでください。

まとめ

玄関ドア・勝手口ドアは耐用年数が設けられているのでいつかは交換しなければなりません。丁寧な使い方を心がければ長持ちさせることは出来ますが、老朽化して見た目や性能に衰えを感じたら潔く交換することを視野に入れるべきでしょう。

玄関ドアマイスター(株)中村建硝の見積フォームへのリンク

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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