コラム

公開日:2018年10月1日

/ 最終更新日:2019年12月21日

玄関ドアは幅広い方が素敵!リフォームも可能


玄関ドアは基本的に購入した際に取り付けてある物を何十年もの長期間に渡って使用します。そのため新築を購入する場合、使い心地の良い玄関ドアを選ぶことがかなり重要です。玄関は住んでいる人が外出・帰宅する際に必ず通る場所であり、来客が来た時も必ず通す場所なのでほぼ毎日使用すると言っても過言ではありません
玄関ドアの幅は通りやすさに大きく影響を与えます。幅が狭くて通りづらい玄関ドアだと出入りが困難になりますし、車椅子に乗っている場合通れない可能性も発生してしまいます。玄関ドアが狭くて出入りするたびに毎回苦労しているとかなりストレスが溜ることになるでしょう。
見栄えに関して言えば大きくて幅広い玄関ドアは豪華な雰囲気を演出できます。扉そのものを大きくしなくても子扉やランマを付けることで玄関ドアを大きく見せられますし外から明かりを取り入れることも出来ます。

中村建硝で用意している玄関ドアの幅とドアの種類

現在中村建硝で用意している玄関ドアの幅についてご紹介します。
(最小)57~81㎝:片袖タイプ

シンプルな片袖タイプで人が一人だけ通れる程度の幅となっています。ドアのデザインも少なめで、家族で暮らす一戸建ての玄関ドアとしては少し狭いサイズとなっています。

82~92㎝:片袖タイプ、親子タイプ

82㎝以上の幅になると広くて使いやすい片袖タイプが多く、子扉付きの親子タイプも用意しています。日常生活において80㎝以上の幅がある玄関ドアが使いやすいと言われています。また車椅子を通すために必要な幅も80㎝以上とされています。

93~102㎝:片袖タイプ、親子タイプなど

かなり幅が広い片袖ドアや子扉付きの玄関ドアが豊富にそろっています。100㎝以上になると片袖FIXや親子扉が多くなります。片袖FIXとは親子扉と同じ形状で、子扉が固定されているタイプです。子扉を開放して開口部を広くとることが出来る分親子扉の方が便利です。

103~124㎝:親子扉、片袖FIX

103~124㎝の玄関ドアはほとんどが親子扉か片袖FIXで全体の幅が広い玄関ドアが多くなります。片側だけでなく両側に子扉が付いている見た目が豪華な両袖タイプも用意されています。

125~149㎝:親子扉、両袖タイプ

中村建硝の中でも最もデザインが豊富に用意されている幅です。親子扉や両袖タイプのドアもあり、戸建ての住宅で生活に不自由することなく豪華な玄関ドアを設置するにはピッタリな幅です。ランマや子扉の選択肢もたくさんあります。

150~169㎝:両袖タイプ、両開きなど

両袖タイプと開口部が二つある両開きタイプがたくさん用意されています。かなり幅の大きくて見栄えも派手な玄関ドアが多いので広い敷地にある大きめの戸建て住宅に向いています。ランマや子扉にガラスを使用して採光部を増やせば電気を使わなくても玄関がかなり明るくなります。

170~190㎝(最大):両袖タイプ、両開き

中村建硝で用意している玄関ドアの中で最も大きな幅です。用意してある数が少ないのでデザインも限られています。両袖タイプと両開きタイプの両方があり、どちらもかなり幅広い玄関ドアなので大きな荷物の出し入れも問題ありません。

番外編・引き戸タイプ

中村建硝では開き戸だけでなく和風の住宅に使用される引き戸タイプの玄関ドアもあります。引き戸は扉を横に移動させる構造なので動かしやすいのが特徴です。そのため障害者向けの住宅は引き戸タイプのドアが設置されています。
引き戸タイプの幅は140~380㎝まであり、ほとんどの商品が2枚建ての引き違いタイプになっています。249㎝以上になると4枚建ての幅広い引き戸も用意してあります。引き戸タイプは開口部のガラス面が多く採光に優れています。引き戸タイプの玄関ドアは和風の住宅で使用されるイメージが強いですが、洋風の住宅に馴染むデザインの引き戸もあります。

幅が広い玄関ドアのメリット

ご自宅の玄関ドアの幅が狭いと感じたらリフォームして幅を広げることをお勧めします。なぜなら玄関ドアを広げることで得られるメリットがたくさんあるからです。
大きな荷物を搬入するときに便利
家具・家電などの大きな荷物を通す際や引っ越しの時は玄関を開放して出し入れします。特にソファーやベッドなどの人間よりも幅が広い荷物を出し入れする場合にはかなり広いスペースが必要になります。しかし肝心な玄関ドア自体が狭いと開放しても出し入れが難しく、場合によっては通せないこともあります。
シンプルな片袖タイプの玄関ドアだと人が一人通るのに調度良いサイズなので人間より大きな荷物を通すことはかなり厳しくなります。その場合ベランダやリビングの窓から通す形になりますが、それだと移動が大変で尚且つ壁やガラスにぶつけて破損してしまう恐れがあります。あるいは大量に買い物をして荷物をたくさん抱えている状態でも片袖タイプの玄関ドアはストレスを感じてしまうかもしれません。
そのため大きな荷物を出し入れすることが多い方は開口部が広い玄関ドアをお勧めします。敷地面積の広い住宅であれば両開きタイプの豪華な玄関ドアを設置することで大きな住宅をさらに豪華に見せることも出来ます。

障害者への配慮
ご自宅に車椅子に乗っている人がいる場合は横幅が広い玄関ドアが必要不可欠です。なぜなら車椅子に乗っている人は移動する際に歩行者よりも横幅を広く取るからです。車椅子の利用者が通過するためには最低でも75㎝以上の横幅が必要です。他にも松葉杖をついている人や腕を怪我している人も体の動きが制限されるので広いスペースが必要になります。そのため玄関ドアの幅をリフォームすることはバリアフリーの観点から見ても有効であると言えます。

高級感がある
玄関ドアは頻繁に人が出入りし多数の通行人に見られるので、玄関の出来栄えが住宅の良し悪しを左右するといっても過言ではありません。玄関ドアは大きくて広いと高級感が出て豪華に映ります。実際に敷地面積の広い豪邸の玄関ドアは大きくて幅広いものばかりです。大きいドアの方が派手に見えますし、片袖よりも両開きの方が高級感を醸し出してくれます。
ただし狭くて小さい住宅にやたらと大きい玄関ドアを付けてもバランスが悪くなってしまいます。そのためおしゃれな家を目指すなら玄関ドアは少し大きめな方が良いと覚えておきましょう。

玄関ドアが狭いと後悔する

玄関はただ通過するだけで滞在時間が短いので新築を設計する際に広さをあまり気にしない方がたくさんいます。むしろ玄関にかかる費用を削ってリビングやその他の場所に充てている人もいるのではないでしょうか。あるいは引っ越し先を内観する際も玄関をあまり見ずに他の部分に注目している人もいることでしょう。しかし玄関ドアが狭いと後々後悔してしまいます。
家族で生活している場合、全員でどこかに出かける際に玄関が混み合うことがあります。この時にドアが広ければ複数の人が同時に出入りできますが、狭いと順番待ちをしなければなりません。特に夏や冬などの気温差が激しい季節はドアを長時間開けることになるので玄関が暑く(寒く)なってしまいます。たくさんの家族が住んでいる場合は幅の広い玄関ドアが是非お勧めです

幅の広い玄関ドアへリフォームする

玄関ドアは住宅の顔と言っても過言ではないので見栄えの良いデザインと幅の広さを考える必要があります。もし現在の玄関ドアの狭さに不満を抱いているならばリフォームを考えてみてはいかがでしょうか?

初期段階でなるべく広めに設計する
新築住宅を建てる場合設計の段階で玄関ドアの幅を広く取ります。後になってリフォームすると、高い費用がかかりますし周囲の壁を取り壊すといった大規模な工事が必要になることもあります。そのため初期の段階で広めの幅を取った方が後悔せずに済みます。

後から幅を広くするリフォーム
中古で購入した住宅の玄関ドアが狭い場合はリフォームして幅を広くします。一度建築された住宅の玄関ドアの幅をさらに広げるリフォームは大掛かりな工事が必要になりますが、場合によっては簡単な工事で幅を広くすることも出来ます。
親子扉やFIX特有の扉の横にある子扉やドアの上部のランマなどの普段使用しないスペースがある場合、そこを削って開口部の幅として利用できます。中村建硝ではカバー工法という方法で玄関ドアのリフォームを行っています。カバー工法とは既存のドア枠をそのまま残して新たなドア枠と玄関ドアを設置する工事です。既存の枠の範囲内ならば好きな扉を設置できるので片袖FIXや親子扉を両開きにすることも可能です。そのため玄関ドアのデッドスペースを再利用する形になります。カバー工法は既存のリフォーム方法に比べて短時間かつ安い工事費で依頼出来るので人気のあるリフォーム方法です。

まとめ

玄関ドアは幅が広い方が便利でおしゃれなので広いドアを設置することをお勧めします。もしご自宅の子扉やランマのスペースに不満を抱いているならばリフォームして扉を広くしてみてはいかがでしょうか。
中村建硝の見積フォームへのリンク
https://nakamura-genkan.com/item-search/

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著者情報

マイスター社長 中村 貴

中村 貴

玄関ドアマイスター社長
二級建築士
株式会社中村建硝(昭和5年創立)の三代目
建具のプロとして、当店のスタッフの知識と技術はどこにも負けないという自負があります。お客様の暮らしを快適にし、お悩みを解決することで社会に貢献したいと思っています。

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