防犯対策を施していない勝手口ドアは非常に危険です。築年数の長い住宅の勝手口ドアは作りが簡単で鍵の構造もシンプルなのでピッキングやサムターン回しなど鍵を使わずに開ける方法がたくさんあります。また「勝手口ドアはだから狙われない」ではなく「勝手口ドアだからこそ狙われる」理由もあります。自宅のセキュリティ面が気になるからは勝手口ドアにも注意しましょう。
勝手口ドアは不審者に狙われる!
自宅の防犯対策は全ての家庭に求められます。泥棒や空き巣による盗難の被害は現在でも後を絶ちません。今までずっと盗難の被害に会ったことが無いからといって、いつまでも他人事とは言えないので気を付ける必要があります。
不審者が住宅へ侵入する際の経路はいくつかあります。その中でも侵入経路の約90%が1階の開口部(玄関、窓など)によるものです。計画性のある犯人は日頃から住人の出入りする時間帯をチェックして、中に人がいない時間帯を把握しています。そして住人がいない時間帯を狙ってドアや窓から侵入します。開口部は玄関やリビングの窓だけでなく勝手口ドアも対象となります。
なぜ勝手口が狙われるのか?
勝手口ドアが泥棒や空き巣に狙われる理由はいくつかあります。考え方によっては勝手口ドアは他の開口部より狙いやすい場所でもあるので注意しなければなりません。
戸締りのし忘れ
戸締りのし忘れは盗難の被害が起きた原因の中でも特に問題視されやすい点です。外出する際に家の鍵を閉め忘れたというミスは誰にでも経験したことがあるでしょう。またゴミ出しや掃除や近所への買い物などのちょっとした用事であれば鍵を閉めずに外へ出るという方は結構いるのではないでしょうか?
短時間でも命とりになる
戸締りをし忘れてしまうと不審者が簡単には入れてしまうので非常に危険な状態です。それは玄関ドアやリビングの掃き出し窓だけでなく勝手口ドアにも同じことが言えますし、むしろ勝手口ドアの方が気を付けなければなりません。なぜなら勝手口ドアは上記で説明したようなちょっとした用事で外に出る際に使用することが多いからです。
勝手口ドアは朝のゴミ出しや掃除、近所への買い物などで外出する際に使用します。これらは数分~10分程度で済む用事なので戸締りを面倒がってそのままにしてしまう事があります。しかし不審者はそのちょっとの時間だけでも侵入を試みます。そのため短時間で済む用事で使うことの多い勝手口ドアだからこそ狙われやすい傾向にあります。
勝手口ドアは目立たない
玄関ドアやリビングの掃き出し窓などは外から目立つ位置にあります。そのため泥棒や空き巣が不審な動きをしてしたら、たとえ住人がいない時間帯でも通行人に見つかってしまいます。そのため周囲に目立つような動きは出来ません。
しかし勝手口ドアの場合は違います。勝手口ドアは裏口なので住宅の目立たない場所に位置しています。そのため不審者が出入りしていても人目に付かないことが多いです。そういった特徴を利用して泥棒や空き巣の中には玄関ではなく敢えて勝手口ドアを選んで侵入することもあります。
簡素な作りが多い
玄関ドアは防犯対策を意識している家庭が多いので不審者が簡単に侵入できない仕組みを導入している事があります。例えば二重ロックや防犯カメラや自動点灯式の照明器具など防犯対策に有効的な設備がたくさん取り入れられています。
一方で勝手口ドアの場合、単純な構造の金属ドアをよく見かけます。シンプルな構造のドアはピッキング、サムターン回し、ガラス破り、ドアのこじ開けなど鍵を使わずに侵入する方法がたくさんあります。そのため勝手口ドアは泥棒や空き巣にとって非常に狙いやすい場所とも言えます。
勝手口ドア向けの防犯対策
勝手口ドアは目立たない場所にあることに加えて玄関ドアに比べて仕様頻度が少ないので、建築時にコストをかけることもあまりありません。そのためどうしてもドアが簡素な作りになってしまい、泥棒や空き巣に侵入されやすくなってしまいます。しかし勝手口ドアにこそ施すべき防犯対策はたくさんあります。
戸締りの再認識
防犯対策において最も気を付けなければならないことが戸締りの徹底です。戸締りをし忘れると非常に危険です。そのため外に出る際は必ず戸締りを今一度徹底して下さい。
たとえほんの数分間だけでも鍵が開いていると、中に入って物を盗むという行為は出来てしまいます。そのためたとえ面倒であったとしても外出時は必ず戸締りすることを忘れないで下さい。
鍵の強化
ドアの鍵を強化することは防犯対策において非常に重要です。戸締りをしっかりしていたとしても一昔前の鍵だったら簡単に不正解錠出来てしまいます。ドアの鍵を不正解錠する方法はいくつかあります。特に有名なのがピッキングによる鍵穴の操作と、サムターン回しによる内側の鍵の操作です。これらはベテランの犯人なら1分程度で鍵を開けてしまいます。
勝手口ドアは防犯対策を意識している家庭が少ないので古い鍵を使用していることが多いです。そのため玄関ドアに比べて簡単に不正解錠出来てしまいます。勝手口ドアをリフォームする際は鍵を防犯性能の高い製品に変えるだけでも十分な防犯対策になります。
防犯ガラス
不審者の中にはガラスを破って侵入するケースもあります。従来の単板ガラスは鈍器で叩けば簡単に割れてしまいます。勝手口ドアのガラスを破れば外から鍵を開けて侵入出来てしまいます。そのためガラスを貫通しにくい製品にすることはとても重要です。
照明・防犯カメラなど
防犯対策は勝手口ドアそのものだけではありません。周囲に設備を設置することで防犯対策を施すことも出来ます。
裏口に照明器具があると夜間の防犯対策になります。特におすすめは自動点灯式の照明器具です。ドアに近づくと照明が自動で点灯するので不審者の存在を光で知らせてくれます。
防犯カメラは不審者の犯行を記録出来るので犯人の特定にピッタリです。防犯カメラはあるだけでも十分な威力を発揮するので、レプリカのカメラでも抑止力として効果を発揮してくれます。
リフォームで防犯機能を強化する
勝手口ドアはリフォームすることで防犯性能を強化することが出来ます。特に鍵とガラスを強化すれば不正解除出来る可能性が激減するのでおすすめです。
鍵の強化
鍵はピッキングされにくい鍵へリフォームすることが重要です。特にディンプルキーは差し込み口に複数の穴がついているタイプで、従来の鍵に比べてピッキングされにくいのが特徴的です。また二重ロックを搭載して鍵穴を2ヵ所にすることも防犯対策に繋がります。
防犯ガラスも選択可能
勝手口ドアのガラスは防犯合わせガラスにリフォームすることが出来ます。防犯合わせガラスとは2枚の単板ガラスの中に特殊な中間膜が挟まれていて、割ろうとしてもガラスがバラバラになりにくい仕様になっています。
防犯合わせガラスは鈍器で殴っても簡単には貫通しないのでガラス破りに時間がかかります。泥棒や空き巣はドアの突破に5分以上かかると諦めるという事例があるので、防犯合わせガラスなら防犯対策に最適です。
まとめ
今回ご紹介した内容は以下の通りです。
・1階の開口部は非常に狙われやすい
・特に勝手口ドアは目立ちにくく簡素な作りなので侵入されやすい
・鍵やガラスをリフォームすることで防犯性能を強化することは出来る
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