玄関に居心地の良さを提供してくれる採風ドアをリフォームで取り付けることは非常におすすめです。採風ドアには数多くの種類と効果があり、取り付けることのメリットもたくさんあります。そこで今回は玄関に採風ドアを取り付けることによる効果とリフォーム用採風ドアの種類についてご紹介します。
採風ドアを使用して玄関を快適な空間に!
自宅の玄関に対して不満や問題点を抱えている方はたくさんいます。
明るさが足りない
まず玄関ドアは使用時以外は閉め切っているものなので明るさを遮ってしまいます。ただでさえ窓が少ない玄関は明るさを確保することが難しく、昼間でも薄暗い空間になってしまうことが多々あります。
温度の管理が難しい
玄関は温度管理も非常に難しい場所として知られています。特に夏場は外から入ってきた熱気が籠ってしまい、ドアを閉めた状態だと熱気の行き場が無いので暑くなる一方です。
湿気が籠ってしまう
ドアを閉め切ってしまうということは湿気も玄関内に溜まってしまうということに繋がります。湿度が玄関内に溜まると蒸し暑くなって非常に居心地が悪くなってしまいます。また冬場になると玄関内の溜まった湿気が結露やカビに発展して室温をさらに下げたり不衛生な環境を引き起こしてしまいます。
既存の玄関ドアでは限界がある
このように玄関ドアにまつわるトラブルはたくさんあります。特に夏と冬の気温差が激しい季節は快適な環境を維持することが難しいので、既存の玄関ドアでは限界があります。
ちなみに上記の問題点は玄関ドアを開放することで明るさ・温度・湿気の全てを解決できますが、玄関ドアを開放して放置することは防犯の観点から見て危険ですし、害虫が入ってきてしまう可能性もあるのでお勧めできません。
採風ドアで全ての問題を解決
しかしこれらの問題点は採風ドアを取り付けることによって解決できます。もし自宅の玄関ドアに採風ドアが付いていなくてもリフォームによって取り付けられます。採風ドアによって上記の問題点が全て解決出来るだけでなく、玄関の質が一気に上がるので非常いお勧めです。
採風ドアとは?
採風ドアを簡単に説明すると採風窓が取り付けられた玄関ドアのことです。見た目が似ている製品でドア本体に窓ガラスが埋め込まれているものもありますがそれとは別の扱いになります。
採風窓による換気が魅力
採風窓の最大の特徴は窓が開閉可能であることです。内側にハンドルが付いていて、窓を開閉できる仕組みになっています。ロック機能も付いているので誤作動も防止してくれます。この開閉可能な採風窓によって明るさ・温度・湿気の管理ができるので玄関内に快適な環境をもたらしてくれます。
採風ドアの種類
LIXIL・リシェント
リシェントは購入時に採風窓が取り付けられたタイプを選択できます。リシェントの採風窓は縦長で細長いタイプの窓となっています。ドアの内側にハンドルが付いて上下に滑らすことで簡単に操作できます。窓にはロックが2か所ついており、誤作動を確実に防いでくれます。窓は前後に開放できる開き戸タイプとなっていて上から下まで全体的に窓を開放できます。
https://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/rechent_door/feature/wind/
YKKAP・かんたんドアリモ
かんたんドアリモの採風窓はドア本体の中央にあり、開放することで効率良く換気できます。ドアリモの採風窓は断熱タイプとアルミタイプの2種類があります。断熱タイプは内開きタイプでドア本体に小さなドアが付いている形式になります。解放時は換気に必要な最低限のスペースしか開かないので防犯にもしっかりと配慮されています。アルミタイプは上げ下げ窓となっており、窓をスライドさせることで上下の2か所から換気できます。
どちらの採風窓にも網戸が付いているので害虫の侵入を防いでくれます。ドアリモの採風窓には「クリアネット」が採用されており、通常の網戸よりも網目が細かいので小さな虫の侵入も防いでくれます。
https://www.ykkap.co.jp/products/reform/doorremo/door_d30/merit/wind.html
三協アルミ・ノバリス
ノバリスの採風ドアは内開き窓タイプ・上げ下げ窓タイプ・子ドア採風窓タイプの3種類があります。内開き窓タイプは前後に窓を開放するタイプで、上げ下げ窓タイプは上下にスライドさせることで窓を開放できます。子ドア採風窓タイプは親子ドアの子扉に当たる部分に上げ下げ窓タイプが取り付けられています。
どのタイプの採風窓も細長い縦長なので非常に効率良く換気することが出来ます。
https://alumi.st-grp.co.jp/products/entrance/door/novaris/detail2.html
採風ドアが持つ効果
玄関ドアに採風ドアが取り付けられていることで数多くの効果をもたらしてくれます。
明るい玄関へ
玄関内の最も大きな開口部である玄関ドアを閉め切ってしまうと外の明るさが遮断されてしまいます。特に玄関内に窓ガラスやランマが付いていない場合は昼間でも電気を点けなければならないくらい薄暗くなってしまうこともあります。
採風ドアは換気だけでなく当然窓ガラスとしても活用できるので玄関内に明るさをもたらしてくれます。採風ドアは基本的にドア本体の真ん中に位置しているので玄関内をまんべんなく照らすのに有効です。
熱気の開放
玄関ドアを閉め切ってしまうと空気の通り道が無くなってしまうので換気が出来なくなってしまいます。換気が出来ないと夏場は玄関内に熱気が籠って蒸し暑い空間になってしまいます。玄関が蒸し暑いとその他の部屋にも影響してしまう可能性があり、酷い場合にはいくらエアコンで温度を下げても中々涼しくならないという非効率的な状態を引き起こしてしまう恐れがあります。
採風ドアの窓を開放すれば空気の通り道が出来るので、籠った熱気を外へ逃がすことが出来ます。玄関内の熱気が逃げれば他の部屋への悪影響もなくなるので家全体に効率良くエアコンを効かせることが出来ます。
換気による湿気・臭いの放出
玄関ドアを閉め切ると熱気だけでなく湿気や臭いも玄関内に籠ってしまいます。玄関内に湿気が溜まる原因は別の部屋から移動してきた湿気が玄関内で停滞したり、外を歩き回ってきた靴に付着した汗などが考えらえます。臭いの原因は靴に付着した汗や溜まった湿気により発生した結露やカビが考えられます。
湿気と臭いも採風ドアの窓を開放することで払拭できます。特に結露とカビは発生した時点で玄関内が不衛生な環境になってしまっているので、発生する前に採風ドアを開けて換気するように心がけましょう。
防犯への配慮
玄関内の空気の入れ替え自体はドアを開けることで出来ます。しかし玄関ドアを開けっぱなしにすることはセキュリティ面に不安が生じてしまいます。玄関ドアの鍵を開けて開放すると外からでも中の様子が簡単に見えてしまいますし泥棒や空き巣に対して「入って来てください。」と言うようなものです。
採風ドアを利用すればドア本体の細長い窓を開けるだけなので防犯の観点から見ても問題ありません。窓には網戸が張られているので覗き見を防止出来ますし、害虫の侵入も防いでくれます。
採風ドアは寒い季節に使える!
採風ドアは玄関内の換気に役立ちますが、冬場になると特にその効果を発揮できます。
日光を取り入れて室温を上げる
冬場になると玄関内の室温の低下が気になります。しかし採風ドアなら採風窓から明かりを取り入れられるので日中には十分な暖かい空気を取り込むことが出来ます。
換気して結露・カビを抑える
冬場は気温の低下による結露が発生しやすい時期と言えます。結露を放置しておくと空気中のホコリやゴミに反応してカビへと発展してしまう恐れがあるので、結露の発生自体を防ぐ必要があります。
採風ドアを利用すれば冬場に溜まりがちな湿気を効率良く換気できます。本来ならば窓を開けると室温が下がってしまいますが、採風ドアの窓は換気するための必要最小限のスペースしか開かないので換気目的の開放に最適です。また窓自体が室内に日光を取り込んでくれるので日中は溜まった湿気を蒸発させてくれます。
採風窓をずっと開放していると冷え切ってしまいますが、結露が発生しやすい夜間や早朝などの時間帯に換気することで快適な環境を維持することが出来ます。
まとめ
今回ご紹介した内容は以下の通りです。
・採風ドアの採風窓を利用することで明るさや新鮮な空気を取り入れることが出来る
・メーカーごとに採風ドアの形に違いはあるがどれも換気に役立つ
・採風ドアは玄関内の環境改善に役立つ。特に冬場は大いに効果を発揮してくれる
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