目次
内窓の特徴と得られる効果
内窓は、二重窓の内側にある窓です。もともと壁についている外窓はそのまま残し、室内側に設けます。その為、同程度の効果を得られる窓交換よりも費用と工事時間が抑えられ、同じように手軽にできるガラス交換よりも高い効果を得られます。
そして窓が二重になることによって、断熱、防音、防犯という3つの効果が得られます。
断熱
複層ガラスは「2枚のガラスの間の空気層」が熱の伝わりを抑えるガラスですが、二重窓は「外窓と内窓の間の空気層」が熱の伝わりを抑えます。その為、内窓に使われる複層ガラスの断熱という特性がより活かされ、高い断熱性が得らえます。
二重窓によって、窓から逃げていく暖房の熱の量が少なくなる為、暖房が効率よく働くようになり、光熱費を節約できます。
結露
外気と室音の差が大きくなると、その中間にあるガラスには結露が発生します。外気で冷たくなった窓ガラスにあたった空気が、含みきれなくなった水蒸気を水滴にしてしまうからです。
内窓は、直接外気に触れない為、室内側と室外側の温度差が抑えられているので、結露の発生も抑えられます。
防音
外窓と内窓の間の空気層は音の伝わりも緩慢にします。その為、外部からの騒音の流入も室内からの音の流出も抑えられます。
防犯
内窓には割れにくいガラスを選べます。加えて、二重窓は窓を2回破壊し、鍵を2回開けなくてはならないという手間のかかる窓です。その為、ガラス破りで窓からの侵入をしようとする空き巣狙いには、犯罪が発覚する高まるリスクが高くなるため、犯罪抑止に繋がります。
5分が分かれ目
侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。「侵入に時間をかけさせる」。これが、侵入されるかどうかの大きなポイントになります。
引用:警察庁住まいる防犯110番 侵入者のプロファイリング~心理と行動
3つの効果を高める内窓の気密性
窓は、新築から年数が経つと窓枠と窓の間や、サッシとレールの間に、目には見えませんが隙間ができます。その理由は住宅の重みや、地震からの影響で発生する住宅の歪みによる建付けの悪さです。その結果、窓から出入りする熱や音は、ガラスやサッシを通る以外に、隙間からも出入りしてしまいます。
内窓を設置する際に、歪みから生じる目には見えないような隙間がなくなり、気密性が高まります。その為、断熱と結露防止、防音効果が高まります。
内窓の効果の高さに影響するガラスとサッシの選び方
内窓を設けて二重窓にして得られる効果の高さは、ガラスとサッシの選び方で変わります。
ガラス
内窓に使われるガラスには断熱効果のある複層ガラスが使われますが、その複層ガラスによって効果の種類と高さが変わります。
断熱効果・結露軽減効果
複層ガラス→Low-E複層ガラス(断熱)の順で断熱性が高くなります。
遮熱効果 Low-E複層ガラス(遮熱)
冬は室内の暖かさを逃がさず。夏は太陽の熱と紫外線をカットして室温上昇を防ぎます。
防犯効果 安全合わせガラス
二重窓は二重であるという時点で犯罪抑止効果がありますが、安全合わせガラスを選ぶと、破壊し難い為、さらに防犯効果が向上します。
防音効果 安全合わせガラス
二重窓は二重であるという時点で防音効果がありますが、安全合わせガラスを選ぶと、音の共鳴を防ぐ為、防音効果が向上します。
陽が入る時間が短い部屋にはLow-E複層ガラス(断熱)、陽射しが強く入る窓にはLow-E複層ガラス(遮熱)、騒音や防犯が気になる部屋には安全合わせガラスというように、窓周辺の環境や窓の向いている方角、間取りなどに合わせて選びましょう。
サッシ
断熱性のあるサッシには樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシがあります。内窓にはほとんどの場合、樹脂サッシが使われますが、アルミ樹脂複合サッシの内窓を作成しているメーカーもあります。
アルミ樹脂複合サッシの内窓は、製品価格は抑えられますが、断熱と結露抑制という2つの効果は、樹脂サッシほど高くはありません。「せっかく内窓を設置したのに結露が発生する」というような事態になる恐れがあります。
玄関ドアマイスターで取り扱っている内窓は全て、ガラスの断熱効果を十分に活かせる樹脂サッシの窓です。
玄関ドアとの組み合わせでより断熱効果が上がる理由
住宅への熱の出入りが最も多い場所は開口部です。開口部には窓の他に、住宅と外を隔てる玄関ドアや勝手口ドアがあります。住宅全体の断熱性を高める為には、これらの開口部を全て断熱することが理想的です。
窓で熱の出入りを防いでも玄関や勝手口から熱が出入りしてしまうと、家全体を魔法瓶のような状態にはできません。一方、全ての開口部が断熱化されている住宅は、家の中の温度差が抑えられ、快適な温熱環境が調います。
暖房をしている部屋と暖房をしていない玄関や廊下、洗面所などの温度差も、暖房をしている時間帯としていない時間の温度差も抑えられるからです。冬になるとリビングから出ると寒いので家の中の移動が億劫になる、おじいちゃんおばあちゃんの健康被害が心配、朝暖房が効き始めるまでの時間帯の家事が辛い…というような悩みが解消されます。
内窓設置にかかる費用と補助金について
家中の窓と玄関や勝手口を全て断熱化すると費用が嵩みます。一方、屋根や壁、床など家中を断熱化すると、さらに費用がかかり数百万円に及ぶこともあります。内窓設置の費用はそれよりも費用を抑えられます。そして何よりも、屋根や壁を断熱するより、開口部を断熱化する方が高い効果が得られます。
開口部の断熱
住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は、熱の出入りが大きいので、断熱上の重要なポイントとなります。
冬の暖房時に、室内に逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からで、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。
また、窓の断熱化には窓交換と内窓という方法がありますが、窓交換より内窓の方が費用を抑えられます。
内窓と窓交換の費用の差
参考の為、YKKAPのサイトに記載されている内窓と窓交換の費用を比較してみましょう。
窓交換とプラマードUの参考価格
どちらも引違い窓です。参考価格は工事費込みの内窓の製品価格です。
費用に幅がある理由は窓のサイズとガラスの種類の違いによるものです。サッシはすべて樹脂サッシです。
サイズ | 大 | 中 | 小 |
---|---|---|---|
幅 | 160 ~ 190cm | 160 ~ 190cm | 70 ~ 80cm |
高さ | 190 ~ 200cm | 90 ~ 110cm | 90 ~ 110cm |
窓交換 | 約 26〜36 万円 | 約 18〜25 万円 | 約 15〜22 万円 |
プラマードU(内窓) | 約 11〜18 万円 | 約 6〜12 万円 | 約 5〜11 万円 |
玄関ドアマイスターでの内窓のお見積もりはこちらからできます。
窓と玄関のリフォームで受けられる補助金
内窓と玄関ドアのリフォームには、補助金が活用できます。
こどもみらい住宅支援事業
玄関ドアと内窓設置、または窓交換の組み合わせで補助金の額の合計が5万円以上になると補助金を申請できます。
詳しくはこちらのページをご覧ください。玄関ドアリフォームで使える補助金あります【こどもみらい住宅支援事業】
既存住宅における省エネ改修促進事業
最低ひとつの部屋は、全部の窓をリフォームするという条件を満たした場合、玄関ドアとの組み合わせで、補助金を申請できます。補助額は助成対象経費の1/3、最高100万円です。
詳しくはこちらのページをご覧ください。【東京都民の方限定】絶対お得!断熱ドアと内窓に補助金が出ます(既存住宅における省エネ改修促進事業)
内窓には2重に窓の開閉をしなくてはならないというデメリットはありますが、それにもまして暮らしを快適にするたくさんの効果が得られます。壁や屋根の断熱より費用も工事も抑えられる内窓と玄関ドアへのリフォームで、暖かい冬を迎えませんか?
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お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。