玄関ドアの開き方タイプの種類
玄関ドアには開き方の異なるタイプがあります。
片開きドア
1枚のドアだけのスタンダードなタイプです。右開きにも左開きにもできます。
親子ドア
親扉と子扉で構成されるドアです。通常は親扉だけを開閉し、大きな荷物を出し入れする際には子扉も開放するという使い方をします。子扉との調整で、親扉の幅を拡げられます。
片袖FIXドア
親扉とガラスの入った袖で構成されるドアです。通行の幅は片開きドアと同じですが、陽射しを採り入れ玄関内を明るくする働きをします。袖との調整で、親扉の幅を拡げられます。
両袖FIXドア
親扉とガラスの入った左右の袖で構成されるドアです。片袖FIXドアよりさらに多くの陽射しを採り入れられます。両袖との調整で、親扉の幅を拡げられます。
両開きドア
2枚の同じサイズのドアで構成されるドアです。通常は片方の扉だけを開閉し、大きな荷物を出し入れする際には左右共に開放するという使い方をします。高級感、重厚感のあるドアです。
袖付き親子ドア
親扉と子扉、ガラスの入った袖で構成されるドアです。同じ間口の両開きドアは、左右同じ扉の幅ですが、袖付き親子ドアは袖と子扉の幅を調整すると、両開きドアより親扉の幅を拡げられます。
玄関引き戸の種類
玄関引き戸には間口の異なるタイプがあり、4枚建には複数の開き方タイプがあります。
引違い戸(2枚建)
引き戸の中でもっとも一般的に使われている2枚の引き違い戸で構成されている引き戸です。左右どちらも開閉できます。
内引込み戸
2枚の引き違い戸で構成されている引き戸で、開閉時に引き戸が壁に沿って収納されます。その為、2枚建ての引き違い戸の2倍の開口部が得られます。
内片引込み戸
一枚の引き戸が室内側の壁に沿って収納されるタイプです。
外引き込み戸
一枚の引き戸が室外側の壁に沿って収納されるタイプです。
引違い戸(4枚建)
2枚建ての引き違い戸が横に並んでいるような開き方をするタイプです。左右それぞれの引き戸ごとに開閉します。
引分け戸
4枚のうち、外側の2枚は固定されていて、内側の2枚を開閉するタイプです。
ランマについて
ランマとは、玄関ドアや引き戸の上部にあるガラスの部分を指します。高い位置にあるので採光量が多いことと、ガラス破りのリスクがほぼないという特徴があります。玄関ドアにも引き戸にもランマはつけられます。
また、リフォームの際には、ランマのないドアや引き戸をランマ付きに交換することも、ランマ付きのドアや引き戸をランマ無しに交換することもできます。
加えて、親子ドアや袖付きドアの場合、通行の幅を拡げる為に親扉の幅を拡げることがあります。この際、親扉と子扉のバランスによって、見た目の印象も変わります。その調整に際しても、ランマの有無によって扉や引き戸の高さが変わるので、全体のバランスの調整にも影響します。
玄関ドアのメーカーの種類
玄関ドアには、メーカー製の玄関ドアとハウスメーカー製の玄関ドアがあります。メーカーには、大手メーカーと、木製玄関ドアを専門にしているメーカーがあります。またハウスメーカーが建築する住宅には、ハウスメーカー製の玄関ドアが使われます。
玄関ドアの大手メーカー
新築住宅や玄関ドアや引き戸のリフォームでは、ほとんど大手メーカーの製品が使われます。
YKKAP
樹脂窓で有名なメーカーです。2021年度に引きつづき、「採用したい建材・設備メーカーランキング2022」で戸建て住宅用サッシ部門と戸建て住宅用玄関ドア部門で1位に選ばれています。
「採用したい建材・設備メーカーランキング」は、日経アーキテクチュアが、1級建築士が採用したいと考えるメーカーやブランドについて調査した結果によるランキングです。
リクシル
システムキッチンやシステムバスなどの住宅設備機器全般において人気の高いメーカーですが、玄関ドアも製造しています。トステム製の玄関ドアとリクシル製の玄関ドアは同じ?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、現在は同じ会社です。
LIXILの歩み
LIXILの中核事業会社、株式会社LIXILは、2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカー、トステム、INAX 、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して誕生しました。
木製玄関ドアを専門にしているメーカー
大手メーカーが製造販売している玄関ドアには、無垢材ではなく、木目調カラーの樹脂が使われています。一方、木製玄関ドアを専門にしているメーカーが製造している玄関ドアは、無垢材で造られた玄関ドアです。
大手メーカーの玄関ドアと比較すると高額ですが、自然素材にこだわりのある人には人気があります。ユダ木工、ガデリウス、ノナカなど複数のメーカーがあります。
ハウスメーカー製の玄関ドア
ダイワハウスの玄関ドア→【LIXILリシェントM78型】へのリフォームの事例
積水ハウス、セキスイハイム、ダイワハウスなどのハウスメーカーの建築する住宅にはハウスメーカー製の玄関ドアが使われます。
ハウスメーカー製の玄関ドアは、リフォームの際にはYKKAPやリクシルの玄関ドアに交換することができます。新築時のハウスメーカーに依頼しないと、玄関ドアを交換できないと考えている方は少なくありません。
また、ハウスメーカーにYKKAPやリクシルの玄関ドアへの交換を依頼し、断られたというケースも見受けられます。ただ、実際には、ハウスメーカーで建築された家のドアを、YKKAPやリクシルの玄関ドアに交換することができます。
YKKAPとリクシルのリフォーム用玄関ドア・玄関引き戸の特徴
大手メーカーであるYKKAPとリクシルは、どちらのメーカーも新築用だけではなく、リフォーム用の製品も製造販売しています。最も大きな共通する特徴は、カバー工法で交換工事をする為、1日で工事が完了することです。
豊富なカラーとデザイン
カラーバリエーションやデザインの詳細は異なりますが、どちらも豊富な木目調のカラーバリエーションが取り揃えられていることに加え、高いデザイン性を備えています。
YKKAP
リクシル
木製玄関ドアの風合いを好む人が多いのですが、無垢材のドアには高額であることに加え、再塗装などのメンテナンスの大変さがあります。
YKKAPやリクシルの木目調カラーは、自然の木材のような風合いがありますが、再塗装の必要がありません。また、無垢材の木製玄関ドアに比較すると、製品価格が抑えられています。具体的には、無垢材を使った木製玄関ドアの価格は数十万円から100万円以上との幅の広さがありますが、YKKAPやリクシルの木目調カラーの玄関ドアは、オプションをつけたとしても20~40万円で交換できます。
高い機能性
断熱、通風、防火機能の付いたドアを選べることに加え、最新の防犯対策が施されています。また、近年人気の高いリモコンキー付きの玄関にできます。
メーカーごとの特徴
YKKAPとリクシルにはそれぞれ他社にはない特徴も持ち合わせています。
YKKAP
通風子扉
好みのドアが通風デザインではなかった場合、通風子扉と組み合わせることで、デザインを選び直さなくても通風機能がつけられます。
ピッキング抑制機能
2つの鍵の内、一つ目の鍵を開けても50秒以内にもう一つの鍵を開けないと、自動的に一つ目の鍵が施錠されてしまうという機能がついています。
リモコンキーとタグキーを併用できる
タグキーはカードキーのように使える非常用鍵を内蔵した鍵です。リモコンキーは高価なので、紛失しやすい子どもにはタグキー、大人はリモコンキーというような使い分けができます。ただし、手動キーとの併用はできません。
リクシル
引き戸にもリモコンキーがつけられる
YKKAPの引き戸にはリモコンキーがつけられませんが、リクシルの引き戸にはリモコンキーがつけられます。
リモコンキーと手動キーを併用できる
リモコンやカードが苦手という家族がいる場合には、手動キーと併用できます。ただし、リモコンキーとカードキーは併用できません。
玄関ドアを選ぶ際には、間口の幅や高さだけではなく、メーカーごとのデザインやカラーバリエーションの違いを見比べることで、好みに合う玄関ドアが選べます。また、家族の玄関の使い方に合わせ、細かな使い勝手の違いを比較して鍵を選ぶと、開閉がより便利な玄関に変わります。
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玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
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