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採光窓や袖ガラスはどうしても玄関ドアに必要
玄関には窓のない間取りが多く、玄関ドアからの陽射しが入らないと、晴れた日の昼間でも照明をつけなくてはなりません。玄関内が薄暗いと、外出準備がし難いことに加え、朝の爽やかな雰囲気が損なわれてしまい、電気代も嵩みます。
また、常に暗い場所はジメジメしやすく、カビが生えてしまったりすることもあります。冬は陽射しが入らないととても寒い玄関にもなってしまいます。
そうならないようにし、玄関内の環境をよくする為には、採光窓や袖ガラスの付いた玄関ドアはどうしても必要です。それではなぜ、採光窓や袖ガラスがついた玄関ドアは防犯性が低下してしまうのでしょうか?
採光窓や袖ガラスが玄関ドアの防犯性を低下させる理由
最も大きな理由はドア本体と違ってガラスは破壊しやすいからです。確かにドア錠こじ破りやピッキングなど、ガラスとは関係ない侵入手口もありますが、破壊しやすいということはガラスの大きな弱点です。
玄関ドアの防犯性を向上させる為には、ドア錠こじ破りやピッキングへの対策も必要ですが、ガラスを破壊する手口についても確認しておきましょう。
ガラス破り
窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて解錠して侵入する手口。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できます。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があります。
ガラス破りの手口は窓だけではなく、玄関ドアの採光窓や袖ガラスにも応用されます。さらにガラスを破った後にはサムターン回しという手口で鍵を開けてしまいます。
サムターン回し
玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして、サムターン(内側のドアロック用つまみ)を強引に回して侵入する手口。壊したドアスコープや取り外したドアノブの穴、ドアと壁の隙間などに特殊工具を挿し入れてサムターンを回すこともあります。
このサムターン回しをする際、鍵の位置に近い場所に採光窓や袖ガラスがあれば、楽に犯罪を実行できます。
玄関内には明るさを採り入れたい、しかしガラス部分が多い玄関ドアは防犯性が低く危険である…となると、どのような解決方法があるのでしょうか?
明るく安全な玄関にするには?
袖ガラスや採光窓の付いたデザインの玄関ドアに、確実な防犯性を備えさせることが、明るく安全な玄関を生み出します。具体的にはどのような玄関ドアが明るく安全な玄関に繋がるのか考えていきましょう。
破壊されないガラス
玄関ドアの袖ガラスや採光窓には防犯ガラスを使うという方法があります。防犯ガラスは衝撃で破壊しようとしても、ひびが入るだけで穴を開けにくい性質のガラスです。破壊するまでには相当な時間を要するので、犯人に侵入をあきらめさせるという効果もあります。
家の玄関ドアには網入りガラスが入っているから大丈夫なのでは?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?残念ながら網入りガラスは防犯には役立ちません。網はガラスを破壊した後、簡単に切ることができます。
この網は、火災が発生した時に「熱でガラスが破れても飛び散らないようにする」役目を担っているのであって、ガラスの破壊を防止する働きはできません。破壊されないガラスにしたい場合は、防犯ガラスが最適です。
ガラスを破壊できないデザイン
ガラス自体を防犯ガラスにする以外に、破壊できないようなデザインにすることも有効です。採光窓の幅を破壊したり、破壊できたとしても腕を入れられないほどの狭い幅にしたり、ガラス部分に格子をあしらったりする方法です。
着脱式サムターンにする
防犯ガラスと破壊し難いデザインにしても、万が一ガラスを破られてしまった時の為の対策も考えておく必要があります。ガラスを破壊する目的は破壊した部分から腕を差し入れて鍵を開けることです。
しかし、腕を差し入れたところで鍵のツマミがついていなければ、鍵を回して開錠するサムターン回しは実行できません。そこに着目した防犯対策が着脱式サムターンです。サムターンとは室内側の鍵についているツマミの部分を指します。
着脱式サムターンとは外出前や在宅時に取り外せるサムターンです。着脱式サムターンを外しておけば、ガラス破りをしても犯人の徒労に終わってしまいます。
採光できて防犯性の高い玄関ドアへの交換
玄関ドアの防犯性を高める為にはいくつもの対策が必要です。
開錠し難い鍵
ピッキングやカム送り解錠を防止する為には、セキュリティキーとも呼ばれるディンプルキーなど最新の鍵が必要です。ガラス破りは防げても、鍵を開けられてしまえば侵入されてしまいます。
ピッキング
ピックと呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を短時間で開けるという手口。ピッキング手口に対応した錠でなければ、1分もかからず開錠されて屋内に侵入されてしまいます。カム送り解錠
特殊工具を用いて錠シリンダーを迂回し、直接錠ケース内部に働きかけてデッドボルトを作動させ解錠する手口。「バイパス解錠」とも呼ばれています。
壊れない鍵
こじ破りの被害を防止する為には、鎌錠がついている鍵が必要です。
ドア錠こじ破り
ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口。強引な方法ですが、通常のドアや錠では短時間で侵入されてしまいます。
築年数の長い家の玄関ドアは防犯性を備えていないことがほとんどです。その場合、鍵を後付けしたり、袖や採光窓のガラスを防犯ガラスに替えたりして部分的な対策をしても、玄関ドア全体の防犯性を十分に向上させられません。
防犯性を備えたCPマークの付いた玄関ドアに交換することが理想的です。数か所を部分的にするよりも、漏れなく玄関ドアの防犯対策ができるからです。YKKAPやLIXILリシェントの玄関ドアにはすべてCPマークがついています。
部分的な対策を施す場合、ガラス屋さんや鍵屋さんなど対策する部分に応じて複数の業者に依頼しなくてはならない面倒さもあります。
玄関ドアを丸ごと交換する方法なら、複数の業者に依頼する必要がないので業者ごとにスケジュールを組む必要がありません。玄関ドアの交換はカバー工法で行うので、1日で工事が完了します。
カバー工法とは壁を壊さず玄関ドアを交換する方法です。今ある玄関ドアの上に新しい枠を被せ、新しい玄関ドアを取り付けるという工事です。騒音や粉塵が少なく手軽な工事で明るく安全な玄関ドアに交換できます。
玄関の採光量を増やしたい場合にはランマもおすすめ
雰囲気を変えたいという理由で、ランマのある玄関からランマのない玄関にするケースもありますが、ランマは採光と防犯という面から考えると、非常に優れています。高い位置にあるので、陽射しが入ってくる時間帯が長く続きます。加えてガラス破りなどをされる心配がほとんどありません。
玄関内をできるだけ明るくしたいという場合は、採光窓や袖と合わせてランマ付きのデザインもおすすめです。玄関ドア交換で重要なことは、リフォームの目的と玄関周りの環境や、玄関内の状況に合わせて最適なドアを選ぶことです。採光窓や袖ガラスの防犯性が心配になった時には、玄関ドア交換が良い結果を生み出します。
玄関内は明るい方が使いやすく、電気代も節約できます。そして最新の玄関ドアなら、袖ガラスや採光窓がついていても、防犯性が低下する心配はありません。明るさと安全を並行して得られます。明るく安全な玄関にしたい…という場合には、お気軽にご相談ください。
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