目次
玄関ドアの取っ手の不具合の原因と対処の仕方
玄関の取っ手はラッチと連動して玄関の開閉をする働きをするのですが、動かなくなってしまうと玄関ドアを開けることも閉じることもできなくなってしまいます。
玄関ドアの取っ手には、プッシュプルハンドル、レバーハンドル、サムラッチ錠などのタイプがありますが、タイプによって不具合の原因が異なり、修理や交換の難しさも変わります。タイプ別に不具合の原因を確認していきましょう。
取っ手だけの交換ができないタイプの場合には、鍵も同時に交換しなくてはなりません。この場合、防犯性に影響があるので、自分で交換せず専門の業者に依頼することをお勧めします。
プッシュプルハンドルの不具合の原因と解決法
プッシュプルハンドルが動かなくなってしまう原因には、ハンドルの部品であるラッチやケースの不具合や、ビスの緩みが考えられます。部品の不具合であれば部品の交換、ビスの緩みであれば、締め直しで解決することもあります。
部品交換やビスの締め直しをしても解決しない場合は、鍵付き取っ手の場合には取っ手と鍵、分離している場合には取っ手の交換が必要です。
交換せずそのままにしておくと、ドアの開閉ができないだけではなく、鍵がかからなくなってしまう恐れもあります。
サムラッチ錠の不具合の原因と解決法
サムラッチ錠はハンドルの爪の部分を親指で押し下げて、ドアの施解錠をするのですが、この部分が動かなくなってしまうと、ドアの開閉ができなくなってしまいます。始めは押し下げる際に固い感覚があり、やがて押し下げても動かない、又は押し下げたあと戻らなくなるという状態になってしまいます。このようなことになる原因は、部品の破損や故障であることがほとんどです。
対処法としては、取っ手も鍵もセットで交換する方法が考えられます。ただ、サムラッチ錠は、既に廃番になっている製品が少なくない為、同じメーカーの同じ製品の購入は難しいです。
現在と異なる型番の製品への交換は、現在の型番と交換できる製品を探すことの難しさと、交換作業の難しさがあります。
レバーハンドルの不具合の原因と解決法
レバーハンドルには鍵付きタイプと鍵と分離しているタイプがあります。プッシュプルやサムラッチといった取っ手よりはシンプルなのですが、築年数が古い場合には同じ製品や部品が廃番で入手できないことがあります。
玄関ドアの取っ手の交換費用
取っ手のタイプによって交換にかかる費用が変わります。
プッシュプルの交換費用
プッシュプルハンドルには、鍵と一体になっているタイプと分離しているタイプがあり、製品価格が変わります。
鍵と一体になっているタイプの製品価格は5~10万円、分離しているタイプは3~6万円です。業者に依頼する場合には、この製品価格に加えて、技術料が2万円程度、さらに地域や駐車場の有無によっては出張料がかかることもあります。
レバーハンドルの交換費用
鍵付きなら2万~4万円、分離タイプなら1万~3万円程度の製品代+技術料2万円程度です。
サムラッチの交換費用
鍵と組み合わされていることと、入手不可能な製品があることなどから、製品価格は高めで、5~10万円程度です。その他に技術料が2万円程度かかります。
玄関ドアのラッチの不具合の原因
ラッチは玄関ドアの横にあるドアノブを動かすと出たり引っ込んだりする部分です。ドアノブの動きに応じて、ラッチはラッチ受けに戻るので、玄関ドアを開けることができ、玄関ドアを閉じると、ラッチは自動的にラッチ受けに納まってドアを固定します。
この働きによって施錠していない時でも、強風の時や、開けるつもりはないのにドアを押してしまった時などに、不意にドアが開いてしまうことを防ぎます。
ラッチに不具合が起きた時の状態
ラッチの動きが悪くなり、ドアノブを動かしてもラッチがラッチ受けに戻らなくなると、出っ張っているラッチ部分に邪魔されて、ドアを完全に閉じることができなくなってしまいます。当然、施解錠もできなくなるので防犯性が著しく低下します。
反対に、ラッチが引っ込んだまま動かなくなると、少し押しただけでドアが開いてしまいます。ただ、このような状況は突然発生するわけではありません。その前に、ドアノブを動かしても、ラッチがスムーズに出たり入ったりしないという状態が発生します。
ラッチの不具合の原因
おもな不具合の原因は、経年劣化によって、徐々にバネが壊れやすい状態になっていくことがほとんどです。ただ、それ以外に、傘を挟んでしまったり、小石が玄関ドアと枠の間に入り込んでしまったりしたことの繰り返しが、バネに負担をかけてしまうこともあります。その他には、ラッチの内部に雨水が浸透し、バネに錆ができてしまっていることも考えられます。
そしてラッチが動きにくい状態になっても使い続けていると、ラッチの位置がずれていきます。この時点で調整や修理をすると、改善することもあるのですが、さらに使い続けていると、内部のバネが壊れてしまうのです。
玄関ドアのラッチの修理方法と交換費用
現在のラッチの状態別に修理方法をご紹介します。
ラッチの動きが悪い場合
完全に動かない訳ではないが、ドアノブを動かしてもスムーズにラッチが動かない、又はラッチが出っ放しで戻らないという場合には、潤滑剤で解決することがあります。ここで注意したいことは、潤滑油ではなく、パウダー状の潤滑剤を使うということです。
オイル状の潤滑剤は、滑りは良くなるのですが、時間が経つと埃が密着し、より動きが悪くなる恐れがあるからです。まず、パウダー状の潤滑剤を購入する前に、潤滑油と似た様な成分で出来ている鉛筆の芯を代用してみてください。ラッチの動きの悪い部分にこすりつけるとラッチの動きが良くなります。
こちらのコラムも参考になさってください。
ラッチが引っかかる場合
指で押すと動くが、ドアノブを動かしてドアを閉じると引っかかるという状態の場合、ラッチ受けがずれていることが考えられます。ラッチ受けのタイプによってはネジで調整できる場合があります。ご自宅の玄関ドアの型番をチェックし、メーカーのサポートサイトで調整できるかどうか、できる場合にはどのように調整するのかを確認できます。
YKKAP公式サイト YKKAP お客様サポートラッチ受け・錠受けの調整方法
LIXIL公式サイト【LIXIL】玄関ドアのストライク調整方法
メーカーのオンラインショップで部品を購入する場合には、部品の製品代およそ3,000~6,000円がかかります。
部品交換を専門の業者に依頼する場合には、製品代に加えて、技術料が6,000円~8,000円、場合によっては出張料や駐車場料金が発生します。ただ、専門の業者に依頼すると、自分で交換するよりも、確実に正確に修理・交換をしてもらえるので安心です。
取っ手やラッチの交換が必要な時期は玄関ドア交換の時期の目安
before | after |
この事例を詳しくご覧いただけます。
>>>傾いてしまったドアでも1日で交換できます【YKKAPドアリモE07】那珂市の事例
築年数が浅い住宅での玄関ドア取っ手の不具合は、ほとんどの場合、交換で改善できます。ただ、築年数の長い住宅では、住宅の歪みによって玄関ドアの枠が圧迫され、建付けが悪くなって取っ手やラッチの動きが悪くなっている可能性もあります。
このような場合、部分的に取っ手やラッチを交換しても、次々に他の不具合が出る可能性があります。木造住宅では住宅の重みや地震の揺れから受けた負担の蓄積で、築年数が長くなると、どうしても歪みが発生して、開口部の枠が圧迫されてしまうからです。
築年数が十数年になっていて、取っ手やラッチに不具合が出た場合には、玄関ドア交換のタイミングかもしれません。
玄関ドアの交換は1日で工事が完了するカバー工法で行うのですが、カバー工法では現在の玄関枠にしっかりと採寸した新しい玄関枠を取り付けるので建付けの悪さが解消されます。
また、もし現在の玄関ドアに取っ手やラッチ以外の不具合も出ている場合や、寒い・暑い・暗いなどの問題が出ている場合には、玄関ドア交換でその全てが解決されます。
玄関ドアの耐用年数は木製なら15~20年、アルミなら20~30年ですが、各パーツはそれよりも早く十数年で劣化が始まります。取っ手やラッチの調子が悪い…と感じたら、玄関ドアの交換を考えるタイミングかもしれません。早めに専門業者に相談しておくと安心です。
玄関ドアをお悩み・ご要望から探す
おすすめコラム
- 玄関ドアメーカー一覧 ランキング1位はYKKAP
- 自分で出来る!玄関ドアの様々な調整方法。
- 玄関が北向きで寒くて暗い…そんな悩みを風水と環境改善の2面から解決
- ykkap玄関ドアの電気錠が新しくなりより便利に!
- 防犯対策になる?玄関ドアの内側ロックについて
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドアの交換を承っています。玄関ドアのことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。