家の窓から冷気が入ってきて寒むくて困っています。何か解決する方法はありますか?
家が寒くなる一番の原因は「窓の断熱性が低い」ことにあります。
「賃貸住宅に住んでいるから窓の寒さは諦めている」「色々な対策方法がありそうだが、どれが効果的か分からない」という方のために、年間500件以上の窓リフォームを手がける“玄関ドアマイスター”が、
- 家が寒くなる原因
- 家の寒さを放置・我慢するリスク
- 賃貸でもできるDIYによる窓の寒さ対策
- 窓の寒さを大幅にカットできる完ぺきな対策
- 窓の寒さ対策で使えるお得な補助金
について詳しくお話しします。
冬の寒さと同じく悩みの種である夏の暑さ対策や、効果的な窓リフォームのプランを決めるコツも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「寒さ」一番の原因は窓にあり

>施工事例:【補助金対応】内窓より便利な外窓交換とは?築30年以上の寒い家を改善
家の中が寒くなる一番の原因とは「窓や玄関ドアなど開口部における断熱性の低さ」です。
もちろん、外壁や床下、屋根からも冷気や熱気は出入りしますが、最も外気温の影響を受けるのが開口部で、冬の暖房エネルギーは58%、夏の冷房エネルギーは73%も窓などから流失しているとされています。

(引用:資源エネルギー庁|省エネ住宅)
そのため、家の寒さや暑さを軽減するためには、まず「窓の断熱リフォーム」に取り掛かることをおすすめします。
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「寒さ」を放置・我慢する怖いリスク

>施工事例:築30年以上の家におすすめ!雨戸付きの古い窓を「LIXILリプラス引違い窓」に交換した事例
「賃貸住宅で窓リフォームをできない」「お金をかけたくないから寒さは我慢する」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、家の寒さを放置・我慢してしまうと、住む人の健康や家の寿命に関わります。
ヒートショックの発症
ヒートショックとは、外と中、暖かいリビングと廊下など、10℃以上温度差がある場所を行き来した時に起きる健康被害です。
急な血圧の上昇と下降により、めまいがしたり最悪の場合は意識障害を起こしたりします。
特に注意しなくてはいけないのが浴室で起きるヒートショックで、一時的に体が動かなくなり浴槽で溺れてしまう高齢者は決して少なくありません。
厚生労働省の調べによると、家庭内で起こる不慮の事故でダントツに多いのが浴槽内での溺死で、ヒートショックに起因する事例は交通事故死の2倍以上とも言われています。
(参考:厚生労働省|第18表 家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数・構成割合)

外壁・床下・屋根の断熱性が低い築30年以上の住宅では、浴室だけではなく、トイレ・廊下・階段でもヒートショックが起きる可能性もあります。
WHO(世界保険機構)が公表する「住まいと健康に関するガイドライン」では、室内を18℃以上に保つことが強く勧告されていて、21℃以上にしておくことが理想としています。
その根拠は、室温が18℃を下回ると、呼吸器系疾患・循環器系疾患・高血圧の発症リスクが高まるためです。
結露による家の劣化
外が寒い時に家で暖房をつけると、窓にびっしりと結露が発生するのを見たことがある方も多いはずです。
「結露の水はこまめに拭けば問題ない」と思われがちですが、実は家の劣化につながるリスクがあります。
結露の水が床や壁に染み込んだり、空気中の湿度を上げたりすれば、木部が腐朽し、シロアリが繁殖する可能性が一気に高まるためです。
木造住宅では、床を支える土台や壁の中にある柱が腐朽・虫害(蟻害)を受ければ、耐久性が低下して耐震性などに影響する可能性は決して低くありません。
また、結露によって内装材にカビ菌やダニが繁殖すれば、アレルギー疾患やアトピー、喘息の発症リスクも高まります。
(参考:厚生労働省|居住環境とアレルギー)
暑さによる健康被害
家の中が冬に寒くなるということは、夏には必然的に室内が暑くなるということです。
高齢の方がエアコンをつけず、室内熱中症により亡くなるという悲しいニュースは多数あります。
ここでキーワードになるのが「暑さ指数(WBGT)」です。
暑さ指数とは、「湿度・日射や輻射などの熱環境・気温(室温)」と3つの要素を取り入れ算定する指標で、その数値によって人の健康に与える危険度が分かります。
| 暑さ指数(WBGT) | 室温・注意点 |
|---|---|
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31以上 |
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28以上31未満 |
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25以上28未満 |
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25未満 |
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※上記室温は、日本の湿度環境における目安です。
日本の気候環境において理想的な室内環境は、暑い夏が「室温28℃以下・湿度60%以下」、寒い冬には「室温18〜22℃・湿度40〜60%」とされています。エアコンやストーブを使うと空気が乾燥しやすいので、窓の断熱性を高めることで健康的に暮らせる家になります。
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賃貸でもOK!DIYでできる寒さ対策と価格目安

窓の寒さ対策には、賃貸物件でもできる低コストのDIYによる方法もあります。
ガラスに断熱フィルム・プラダン・緩衝材を貼る
ガラス用断熱フィルムはホームセンターやオンラインで簡単に購入でき、プラダン(プラスチックダンボール)や緩衝材(プチプチ)は最近100円ショップでも売られています。
これらをガラス部分に隙間なく貼ると、多少の断熱効果を得られます。
価格は数百円から数千円と、かなり安い点が魅力です。
そのため、「とりあえずガラスに貼ってみる」という方は少なくありません。
ただし、断熱フィルム・プラダン・緩衝材をガラスに貼ると、剥がした時に跡が残る可能性があるので、賃貸住宅の場合は事前にオーナーや管理会社に貼っていいか確認しましょう。
また、どれも耐用年数は短いので、剥がれたり汚れたりしたらこまめに張り替える必要があります。
断熱カーテンに交換する
断熱カーテンとは、厚手の生地から作られていて、ガラスから伝わる冷気をブロックできます。
価格はデザインにもよりますが、安ければ1セット数千円から買えます。
元々カーテンレールが付いていれば、特に工事をせずにご自身で簡単に取り替えられますので、まずは試してみるものおすすめです。
ただし、カーテンの周りに隙間があると、そこから空気が出入りして、ガラスの結露で濡れて、カビが繁殖する可能性があります。
そのため、窓のサイズよりも外周が15〜20cmくらい長くなるように採寸しましょう。
ハニカムシェードに取り替える
ハニカムシェードとは、蜂の巣状の六角形が連なる断面構造の窓用スクリーンで、分厚い空気層により、高い断熱効果を発揮します。
突っ張り棒で取り付けられるタイプもあるので、賃貸住宅でも設置可能です。
価格は1カ所5,000〜30,000円と、断熱カーテンより高めですが、すっきりとスタイリッシュなデザインが人気です。
ただし、ハニカムシェードも周囲に隙間があれば結露が発生してカビの原因になるので注意が必要です。
窓の隙間を埋める
窓の周りに隙間テープを貼ったり、戸車を調整したりすると、窓から入る隙間風を軽減できます。
材料費数百円からできるので、かなり手軽な対策と言えるでしょう。
ただし、テープは結露の水やホコリで剥がれやすくて、古い窓の場合は戸車の調整だけで隙間をなくすのには限界があります。
ちなみに、よく開閉する窓サッシの戸車は寿命が3〜5年程度なので、摩耗していればDIYで調整することは困難です。
簡易的な内窓を作る
窓のサイズに合わせて木枠を組み、その中にプラダン・アクリル板・ボリカーボネートなど透明(半透明)のパネルをはめ込むと、お手製の内窓になります。
この方法も材料費は数百円から数千円とリーズナブルです。
ただし、隙間なく作るのは簡単ではなく、はめ込む際に窓枠や周囲の壁にキズがつく恐れがあり、窓を開け閉めする時に邪魔になる点にはご注意ください。
暖房設備の置き場を変える
冬には室内で温められた空気がガラスの表面で冷やされて床に向かって流れる「コールドドラフト現象」が起こります。
これこそ、足元が寒くなる原因です。

コールドドラフト現象を解決したい方は、窓の下にストーブなどの暖房設備を移動し、扇風機やサーキュレーターで室内の空気を撹拌する方法を試してみましょう。
ただ、この方法は窓ガラスの結露を酷くする可能性があります。
DIYで窓の寒さ対策はできますが、どの方法もあくまでも「応急処置」でしかありません。長持ちせず効果を実感できない可能性もあり、賃貸住宅ではキズや汚れがつくリスクがあって、退去の時に揉めるケースも珍しくありません。そのため、窓から伝わる寒さを根本的にシャットアウトしたい場合は、本格的な窓リフォームをご検討ください。
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寒さを大幅にカットできる“完ペキな方法”と価格目安

>施工事例:古いルーバー窓は危険?LIXIL「リプラス」で快適・安心リフォームする理由
DIYでの方法よりもさらに効果が高い“完全策”もあり、窓を本格的に断熱リフォームすれば、国や都道府県の補助金をもらえます。
ガラスだけ断熱複層ガラスに変える
断熱複層ガラスは2枚(3枚)のガラスが1組になっていて、間の中空層により室内の熱を逃さず、外気温の影響も抑えられます。

(引用:YKKAP株式会社|かしこいガラス選び)
ガラスの内側に熱を跳ね返すLow-E膜を貼ってあるタイプや、中空層に空気よりも高断熱なアルゴンガスを入れてあるタイプ、中空層が真空のタイプもあり、予算に合わせて窓と組み合わせられます。
価格はガラスの種類によって異なりますが、大きな掃き出し窓のサイズでは1カ所につき6〜10万円くらいが相場です。
ただし、ガラスだけを交換する時の注意点は「サッシ枠からの熱の出入りはそのまま」という点です。
古いアルミサッシには断熱性はほぼなく、そこから寒さが流れ込み、結露も発生するので注意しましょう。
内窓をつけて二重窓にする
今ついている窓の内側にもう1組窓をつけると、外窓との間に分厚い空気層ができ、高い断熱効果を発揮します。
内窓の設置費用もガラスの種類によって変わりますが、掃き出し窓のサイズで20〜40万円くらいが一般的です。
| ガラスの種類 | 価格目安 |
|---|---|
|
Low-E複層ガラス(透明) |
約18.8万円/カ所 |
|
アルゴンガス入りLow-E複層安全合わせガラス(透明) |
約27.9万円/カ所 |
|
真空ガラス(透明) |
約37.7万円/カ所 |
※LIXILインプラス、引き違い(2枚)幅1800mm・高さ1200mmの場合の税込価格(100円以下は四捨五入)
※上記価格は“玄関ドアマイスター”にご依頼ただいた場合の税込価格です(2025年10月時点)
内窓は窓の木枠に合わせてオーダーメイドするので、隙間ができず寒さをしっかり遮断できます。
ただし、外窓が古くて隙間の場合は内窓との間に外気が流れ込み、あまり断熱効果を実感できず、開閉や掃除の手間が今よりも2倍になる点には注意が必要です。
外窓を交換する
住宅用窓サッシの寿命は25〜30年程度なので、それを超える築年数の家にお住まいの方は、ガラス交換や内窓設置よりも、外窓を交換する方法が確実です。
既存のサッシ枠は撤去せずにその上から新しいサッシ枠を被せて取り付ける「カバー工法」でしたら、壁や床を壊さずに1日かからず窓を新しくできます。
>>>窓の豆知識:LIXIL・リプラスとは|窓サッシのカバー工法についてメリット・デメリットと費用目安、後悔・失敗しないためのコツを解説

(引用:先進的窓リノベ2025事業)
外窓を交換する場合、掃き出し窓で1カ所につき35〜70万円とガラスの種類によってかなり費用が変わります。
| ガラスの種類 | 価格目安 |
|---|---|
|
Low-E複層ガラス(透明) |
約35.7万円/カ所 |
|
アルゴンガス入りLow-Eトリプルガラス(透明) |
約47.0万円/カ所 今なら30%オフの「約32.9万円/カ所」 |
|
アルゴンガス入りLow-E複層安全合わせガラス(透明) |
約66.9万円/カ所 今なら30%オフの「約46.8万円/カ所」 |
※LIXILリプラス、引き違い(2枚)幅1800mm・高さ1200mmの場合の税込価格(100円以下は四捨五入)
※上記価格は“玄関ドアマイスター”にご依頼ただいた場合の税込価格です(2025年10月時点)
“玄関ドアマイスター”では、ただいま外窓交換がかなりお得になるお値引きキャンペーンを実施しています。持ち家の戸建住宅はもちろん、賃貸住宅やマンション・アパートの窓リフォームも対応できますので、本格的な冬に備えて、ぜひお早めにお問い合わせください。
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窓リフォームするなら2025年がチャンス!お得な補助金情報

2025年度は、窓を断熱リフォームするチャンスの年です。
全国全ての方が対象の「先進リノベ2025事業」と、東京都に家をお持ちの方限定の「既存住宅における省エネ改修促進事業」と2つの補助金事業を利用できます。
どちらの事業も窓の断熱性能グレードとサイズによって補助額が変わります。
| 先進リノベ2025事業 |
最高22万円/ヶ所(200万円/戸が上限) ※2025年12月31日までに工事を終わらせて補助金の交付申請を済ませる |
| 東京都・既存住宅における省エネ改修促進事業 |
最高11万円/ヶ所(130万円/戸が上限) ※2026年3月31日までに事前申し込みを済ませ、受付通知をもらってから着工する |
東京にお住まいの方なら1つの工事で2つの補助金を両方もらえるので、窓1カ所につき最高で33万円ももらえます。
(参考:令和7年度既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽)助成金申請|よくある質問Q&A)
どちらも予算がなくなると締め切り前に申請受付が終わってしまうので、窓のリフォームを検討している方は、早めに計画を立てましょう。玄関ドアマイスターのホームページでは、窓リフォームの費用と補助額がわかる「無料見積もりサービス」をご利用いただけます。お名前・ご連絡先・ご住所の入力は必要ありませんので、ぜひアクセスしてみてください。
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窓の寒さ対策に関するよくある質問

>施工事例:手動シャッターがあるなら内窓は厳禁!外窓交換が正解な理由
ここでは、お客様からよくいただく窓の寒さ対策に関するよくある質問を紹介します。
Q.「どの窓から断熱リフォームしたらいい?」
A.「補助金を使えるうちに家全部の窓を一斉に断熱リフォームするのがベストですが、ご予算に限りがある場合は、長く時間を過ごす部屋の窓から対策しましょう。」
あと、以下のような窓もリフォームの優先順位は高めです。
- 寒さが気になるトイレ・脱衣所・お風呂の窓
- ガラス面積が広い掃き出し窓
- 隙間風が入り防犯性も低いルーバー窓
どの部屋の窓を断熱リフォームするにしても、部屋にある全部の窓を一斉に対策しないと、あまり意味がありません。
1カ所でも古いままの窓があると、そこに熱の出入りが集中して結露がひどくなる可能性がありますので、大きい窓だけではなく、小さい窓のリフォームも必ずセットでご検討ください。
Q.「断熱と遮熱は同じ?違う?」
A.「断熱と遮熱は、どちらも外気温の影響を受けにくくする方法ですが、厳密には違いがあります。」
| 断熱 |
|
| 遮熱 |
|
Q.「窓の寒さ対策と暑さ対策に違いはある?」
A.「窓の寒さ対策には断熱が必要で、暑さ対策には断熱に加えて遮熱も必要です。」
窓の暑さ対策としては、窓の外に日除になるシェードやすだれをかける方法があります。
しかし、これらの方法は賃貸住宅やマンションでは実現しにくく、見た目もあまり良くありません。
そこでおすすめするのが、外窓に遮熱タイプのLow-E複層ガラスを採用する方法です。
遮熱タイプのLow-E複層ガラスは、日射熱を跳ね返すLow-Eガラスがペア(トリプル)ガラスの屋外側にセットされ、日射熱が室内に伝わる前にブロックできます。
ちなみに、北側の窓など日当たりが悪くて少しでも日射熱を取り込みたい場合は、Low-Eガラスがペアガラスやトリプルガラスの室内側にセットされた日射取得タイプの複層ガラスを選びましょう。

(参考:YKKAP株式会社|かしこいガラス選び)
窓の断熱リフォームをする時には、窓の日当たりや方角、寒さや暑さなどのお悩みに合わせて仕様を決めましょう。「どんな窓リフォームにすればいいか分からない」という方は、“玄関ドアマイスター”にご相談ください。知識と経験が豊富な施工スタッフがご自宅にうかがい、現状を細かく調査して、ベストなプランを提案します。
まとめ

家の中が寒くなる一番の原因は、「窓断熱性能の低さ」にあり、放置すれば健康被害や家の劣化を招きます。
窓の寒さ対策にはDIYでお金をかけずにできる対策方法から、プロによる根本的な解決策までありますので、家の築年数やご予算にあわせて、適切な方法を選びましょう。
2025年度は、窓をリフォームする大チャンスの年です。
「どんな窓リフォームがいいか知りたい」という方は、東京・千葉・茨城・埼玉・神奈川・栃木で多数の窓リノベ実績がある昭和5年創業の「玄関ドアマイスター」にご相談ください。
私たち「玄関ドアマイスター」は、“昭和5年の創業”の窓・玄関ドア・勝手口ドア直販会社です。自社スタッフによる高品質な施工と対応・どこにも負けない明瞭価格・安心のアフターサービスの3点が揃っています。





