玄関ドアリフォームを検討しているのですが、LIXILとYKKapどちらを選べばいいか迷っています。
LIXILとYKKapは国内の玄関ドアメーカー“二大巨頭”なので、どちらを選んでも後悔はないはずです。でも、細かい部分の特徴が違うので、徹底的に比較してみましょう!
玄関ドアのリフォームについて調べて見ると、「LIXIL・リシェント」と「YKKap・ドアリモ」の2つがまず目に付くでしょう。
一見、どちらも大きな差がないように見えますが、実は性能やデザインに違いがあります。
そこで、今回は“これまで4,000件以上の玄関ドアのリフォーム工事してきた玄関ドアマイスター”が、玄関ドアリフォームの基礎知識と、「LIXIL・リシェント」と「YKKap・ドアリモ」の違いを忖度なしで徹底解説します。
「玄関ドアが古くなって開閉しづらい」「玄関をきれいにリフォームしたい」「玄関の防犯性や断熱性を高めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
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リフォーム玄関ドアとは?
リフォーム玄関ドアとは、既存住宅の改修に特化した玄関ドアです。
通常、新築用玄関ドアは、ドア枠が壁や土間に埋め込まれるような形で設置されていますが、リフォーム玄関ドアは壁や土間を解体せずに玄関ドアを一新できます。
POINT!
玄関リフォームドアは、ドア本体だけを撤去して既存ドア枠をそのまま残し、その上から新規ドア枠を被せて設置するため、「カバー工法」と呼ばれます。
玄関リフォームドアを用いれば、大掛かりな解体工事やその部分の復旧工事をする必要がありません。
そのため、コストを抑えられ、一日で工事が終わり、さらに、大量のホコリなどが出ないため、住みながらでも気軽にリフォームできる点が魅力です。
POINT!
玄関リフォームドアの中でも、特に大きなシェアを占めているのが、今回比較する「LIXIL・リシェント」と「YKKap・ドアリモ」です。LIXILはアルミ玄関ドア市場で約50%のシェアを占め、それに次いでYKKAPも約30%のシェアを獲得しました。※2023年(参考:リフォーム産業新聞|「玄関ドア」市場は580億円、2万4000トン)
このことからも分かる通り、どちらを選んでも、高品質でご満足いただける玄関ドアリフォームが実現します。
玄関リフォームドア・リクシルとYKKAPを比較|断熱・デザイン・通風
結論から言えば、LIXILとYKKapの玄関リフォームドアは、どちらを選んでも後悔することはないでしょう。
なぜなら、どちらもトップメーカーがこだわり抜いた高品質ドアだからです。
ただし、性能やデザイン、そのほかの細かい特徴が異なります。
前編である今回は、「断熱性能・デザイン・通風(採風)機能」の3つにポイントを絞って、違いを詳しく紹介します。
比較ポイント①断熱性能
LIXIL・リシェントとYKKap・ドアリモは、どちらも断熱仕様のドアを選べますが、その性能ラインナップに違いがあります。
POINT!
LIXIL・リシェントは「高断熱仕様・断熱仕様(K2・K4仕様)・断熱性能なし」と4グレード、YKKap・ドアリモは「断熱仕様(D2・D4仕様)・断熱性能なし」の3グレードから選択できます。
最近の新築住宅レベルに断熱性を高めたい場合は、比較的気候が安定している関東地方などでもK2・D2以上の断熱性能を持つドアがおすすめ!
光熱費削減や結露対策にも効果的です。
ここで気になるのが、K2・K4とD2・D4の違いですよね。
どちらも断熱レベルを表す指標であることに違いはなく、LIXILはK2・K4、YKKapはD2・D4と表記しています。
「K2=D2、K4=D4」と理解して間違いありません。
北海道エリアの中でも極寒地域にお住まいの方には、K2・D2グレードよりも高断熱グレードのラインナップがある「LIXIL・リシェント」がおすすめです。
玄関ドアの断熱レベルによって、見た目や使い勝手に違いはありますか?
断熱レベルが高くなるほど、ドア本体が分厚くなり、採光窓のガラス種類が変わります。
【例:LIXIL・リシェントの断熱性能比較】
ドアタイプ |
ドア本体の厚さ |
ガラス部分の仕様 |
高断熱仕様 |
60mm |
アルゴンガス入り複層ガラス |
断熱仕様 |
40mm |
Low-E複層ガラス |
断熱仕様 |
40mm |
複層ガラス |
断熱性能なし |
30mm |
合わせガラス |
比較ポイント②デザイン
玄関ドアは、その家の第一印象を決めるパーツと言っても過言ではありません。
そのため、外壁の色や素材と合うデザインを選びたいですよね。
LIXIL・リシェントとYKKap・ドアリモでは、デザイン・カラーのラインナップが少々異なります。
POINT!
LIXIL・リシェントのレパートリーは「ドアデザイン56種類+カラー種類16色」で、木目が浮き立ち立体感のある浮造り(うづくり)調チークも人気です。
YKKap・ドアリモは、リシェントよりさらにレパートリーは豊富で、「ドアデザイン67種類+カラー14種類」からお好みのデザインを選べます。
※それぞれドアタイプによって非対応デザイン・カラーあり
ただし、ドアの断熱グレードや採光・通風(採風)の有無によって、選べるデザインやカラーが限定され、組み合わせによって金額が変わる点には注意してください。
また、カタログではリアルな色や質感が分かりにくいため、どんなデザインにするか迷ったら、必ずショールームなどで実物を確認しましょう。
候補が決まったら、カラーサンプルを持ち帰り、外壁とのコーディネイトを事前にチェックするのもおすすめです。
なお、玄関ドアマイスターでは、現地へうかがう際にカラーサンプルをお持ちしますので、参考にしてください。
比較ポイント③通風(採風)機能
最近、多くのお客様からご要望いただくのが「通風(採風)玄関ドア」です。
※LiXIL・リシェントは「採風ドア」、YKKap・ドアリモは「通風ドア」という呼称ですが、ここではまとめて通風ドアと言います。
最新の玄関ドアは、断熱性がアップしている一方、玄関ドアを閉めたままで換気できる通風(採風)タイプが増えています。
玄関は、濡れた傘や一日中履いた靴を置く場所で、何かと湿気や臭いが気になる場所です。
しかし、従来の玄関ドアは在宅している間に半開きにして換気するしかありませんでした。
そこで、生まれたのが「通風(採風)玄関ドア」です。
通風(採風)タイプでしたら、鍵をかけたままでも、家を留守にしていても、換気できます。
(LIXILリシェント採風ドア)
(YKKAPドアリモ通風ドア)
POINT!
LIXIL・リシェントとYKKap・ドアリモは、両方とも通風(採風)ドアは内開きタイプです。
通風(採風)タイプのデザインレパートリーはかなり限定され、LIXIL・リシェントは「5種類」、YKKap・ドアリモは「15種類」から選べます。
ただし、ドアリモは、親子ドアを選択して小扉を通風タイプに設定すれば、親扉を通風非対象デザインからも選べます。
※既存ドア枠が幅1,170mm未満の場合は、親子扉にすると出入り口幅が狭くなるのでおすすめしません。
ドアデザイン以外に大きく違う点は、「通風窓を開けられる角度」です。
LIXIL・リシェントは、窓を90°以内の好きな角度まで開けるのに対して、YKKap・ドアリモは40°程度までしか開けられません。
窓の開閉角度は大きいほど通風量が増えますが、外から室内が見えやすくなったり、防犯面でデメリットとなる可能性もあるため注意しましょう。
もう一点異なる点が、「通風窓の網戸」です。
どちらも通風窓には網戸が付いている点や、ネットが破れても張り替えできる点は変わりませんが、ネットの素材に違いがあります。
パネル系網戸の糸の線径は、ブラックネットの場合0.25mm、クリアネット場合0.15mmと、約6割の細さを実現しました。ネットが視界を妨げないので、景色がクリアに見えて部屋に開放感が生まれます。
糸と糸の交差部を融着する技術により、ホコリがすき間に入りにくい構造です。表面の凹凸も少なくなり、お手入れがより手軽になりました。
(引用:YKKap|クリアネット)
LIXIL・リシェントとYKKap・ドアリモには、意外と違う点がありますね。
そうですね。どちらにするか迷ったら、「どんな目的があり玄関ドアを交換したいのか」を明確にして、断熱性・デザイン・通気性・プライバシー性など多数の視点で総合的にドアを選びましょう。それでも選びきれない方は、私たち“玄関ドアマイスター”へお気軽にご相談ください!
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玄関ドアリフォームを窓リフォームと同時にすると、先進的窓リノベ事業の対象となる可能性があります。「最高200万円/戸」もの補助金を受け取れますので、お得に家を快適に変身させたい方は、“玄関ドアマイスター”までご相談ください。申請手続きまでまとめてお任せいただけます。
まとめ
いかがでしたか?今回はここまでです。
LIXIL・リシェントとYKKap・ドアリモでは、断熱グレードやデザイン・カラーの選択肢が異なり、通風(採風)タイプにも違いがあります。
それぞれ一長一短なので、「なぜ玄関ドアを交換したいのか」を定めて、適切なタイプのドアを選びましょう。
次回後編では、LIXIL・リシェントとYKKap・ドアリモの「防火仕様」と「スマートキーやリモコンキー」、あと一番気になる「価格」について忖度なしに徹底比較します。
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私たち「玄関ドアマイスター」は、昭和5年の創業以来建具一筋!玄関ドアリフォームの施工件数全国1位をこれまで8回も獲得している直販会社です。どこにも負けない明瞭価格に、高品質な施工と対応、安心のアフターサービスの3拍子が揃っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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“玄関ドアマイスター”は、LIXIL主催コンテストでリシェント部門の全国1位を6回、YKKap主催コンテストでドアリモ部門の全国1位を2回受賞しています。
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