玄関ドアのリフォームには、引き戸のリフォームもあります。引き戸から引き戸、引き戸から玄関ドア、玄関ドアから引き戸の3種類です。リフォームの種類やメーカーによって、異なる部分がありますので、それぞれの特徴をご紹介します。
どのリフォームも壁を壊さないカバー工法で工事をします。カバー工法は、現在の引き戸、またはドアの枠を残したまま、新しい枠を取り付けるだけの簡単な工事です。壁を壊すタイプのリフォームでは、引き戸の解体後、枠→引き戸の順番で取り付け、床や外壁、室内の仕上げをしなくてはならないので、5日程度の日数がかかってしまいます。しかし、カバー工法では、朝初めて、夕方には工事が完了します。日数が5分の1であることに加えて、壁を壊さないので、廃棄物の量が少なく、工事費用が抑えられます。騒音や粉じんも少ないので、ご近所に迷惑をかけることもありません。
玄関引き戸から玄関引き戸へのリフォームの特徴
引き戸には、最も一般的な2枚の引き戸を組み合わせたタイプの他に、引き戸を壁に重ねて開ける片引き戸、2枚建ての引き戸を、二つ組み合わせた両引き込み戸がありますが、それぞれ間口の広さが違います。その為、現在と同じ間口の幅の引き戸、または現在より、間口が小さい引き戸にだけ、交換リフォームができます。
■ 防犯性が高まる
引き戸は玄関ドアに比べると、防犯性が低いという弱点があります。しかし、LIXILリシェントやYKKAPドアリモ、三協アルミノバリスの玄関引き戸には、防犯性の高いロックシステムが標準装備されています。
このロックシステムでは、ピッキング対策に有効なディンプルキーが採用されています。ディンプルキーは、耐ピッキング性能は10分以上、耐カム送り解錠性能は5分以上もあります。ピッキングとは、鍵穴に、特殊な器具を差し込んで開錠する犯罪、カム送り解錠とは、シリンダーのリングを浮かして、隙間を作り、針金などを差し込んで開錠する犯罪です。
また、引き戸の隙間や引き戸と壁の隙間に工具を差し込んで、鍵を破壊して無理やり侵入するこじ破りに対しては、枠と引き戸のかみ合わせを強固にし、抜けにくい鎌状が採用されています。さらに、ガラス部分には、割れにくい防犯合わせガラスを、オプションで選べます。
内側のつまみを外から回して、開錠するサムターン回しには、サムターンを回しても開錠できないようにするセキュリティサムターンが使われています。
■ 簡易タッチキーシステムに替えられる
LIXILリシェントの引き戸にリフォームする場合には、簡易タッチキーシステムにできます。簡易タッチキーシステムとは、リモコンをバッグやポケットに入れておくと、指やカードキーで触れるだけで、開錠できるキーシステムです。自動施錠機能搭載で、カギのかけ忘れを防げます。また、リモコンを紛失した場合、再登録するだけで済むので、鍵を失くした時のように、シリンダー自体を交換する必要がありません。
■ 玄関のイメージが変わる
引き戸は和風のイメージを持っています。純和風の住宅で、伝統的な美しさを強調するような外観デザインには、とてもよく調和します。ただ、和洋折衷、または、現代和風といった外観デザインの住宅に、それぞれの外観デザインに調和する引き戸に交換すると、住宅全体の印象がより向上します。もちろん、純和風の外観デザインに調和する伝統的なデザインの引き戸にもリフォームできます。
■ 断熱性が高まる
断熱仕様の引き戸に交換すると、玄関内の寒さが和らぎます。断熱仕様の引き戸には、複層ガラスが使われているので、熱の出入りを防ぎます。通常の引き戸の場合、冬になると、暖房をしているリビングと玄関の温度差が大きくなってしまいます。
玄関ドアに比べて、引き戸は気密性が低いので、隙間風と冷気が侵入しやすいのです。家の中の温度差は、訪問者があった際に、玄関に行くのが億劫になるだけではなく、高齢者のいるご家庭では、健康に悪影響を与える心配もあります。せっかく窓を複層ガラスにしたのに、玄関が寒いという状態では、家全体の断熱性が上がらず、もったいない話でもあります。
■ 結露が抑えられる
引き戸はガラスの部分が多いので、玄関ドアよりも結露しやすいのですが、ガラス部分が複層ガラスになるので、結露の発生も抑えられます。結露を放置していると、玄関内にカビが発生してしまうこともあります。
■ 通風
網戸を取り付けると、引き戸を開けたままにしておけるので、通風、換気ができます。
■ 引き戸から引き戸へのリフォームの施工事例
引き戸から玄関ドアへのリフォームの特徴
引き戸から玄関ドアにする場合、引き戸は、玄関ドアより幅が広いので、両側に袖をつける、両開きにするなどの方法で、リフォームをします。両開き、または、袖付き親子ドアにすると、開口幅が広がるので、引き戸の時とほぼ変わらない通行の幅を確保でき、車いすでも通れます。
■ 防犯性が高まる
ピッキングやカム送り解錠対策に有効なディンプルキー、こじ破り対策に強いデッドボルトと窯の組み合わせ、ロック機能付ドアガードなどで、防犯性が高いロックシステムが構成されています。
■ 電子錠を導入できる
玄関ドアにリフォームすると、YKKAPの玄関ドアではスマートコントロールキー、LIXILリシェントの玄関ドアでは、タッチキー、三協アルミノバリスでは、タッチ錠を導入できます。どの方法も、リモコンをバッグやポケットに入れておけば、指でタッチする、カードやスマホをかざすなどの方法で、施解錠できます。
■ 通風、換気ができる
玄関ドアの中には、通風の為の窓がついているタイプがあります。玄関のかぎをかけたまま、通風窓を開けておけるので、玄関内の換気ができます。窓は細長く作られているので、防犯性には問題がなく、網戸がついているので、虫が入ってくる心配もありません。玄関からの風は、1階や2階の居室の窓に抜けていくので、広い風の通り道ができ、家全体に風通しの良い環境が作れます。
■ 玄関内を明るくできる
ガラス部分の多い引き戸から玄関ドアにリフォームをすると、玄関の向きや、玄関の環境によっては、玄関の中が暗くなってしまう場合があります。そのような場合には、採光窓のついた玄関ドアを選べば、陽射しを採り込めます。周辺の環境に合わせて、採光窓のサイズや位置、ガラスの種類を選べば、外部からの視線が気になることもありません。
■ より高い断熱性が得られる
玄関ドアには、引き戸よりも断熱機能に対する選択肢が多く用意されています。ガラス部分が複層ガラスであることはもちろんですが、基本の断熱仕様よりさらに高い断熱性を持つ高断熱仕様も選べます。
■ 引き戸から玄関ドアへのリフォームの施工事例
引き戸→両袖FIXドア
引き戸→両開きドア
玄関ドアから引き戸へのリフォームの特徴
玄関ドアから引き戸へは、間口の幅によってリフォームの方法が異なります。片開きドアや親子ドアの場合には、YKKAPのアウトセット玄関引き戸でリフォームします。片開きドアや、親子ドアの場合、普通の引き戸にリフォームするだけの間口がないからです。その為、引き戸をドアに重ねて開ける片引き戸に交換します。
■ 通行しやすくなる
片引き戸なので、間口の寸法は変わりませんが、ドアに邪魔されなくなるので、通行しやすくなります。間口のサイズによっては、ドアのままでは通れなかった車いすが、通れるようになる場合もあります。親子ドアを2枚連動引きこみ戸にすると、さらに通行できる幅が広がります。
■ 玄関周りが使いやすくなる
玄関ドアの場合、ドアの開閉部分は、デッドスペースになってしまいます。しかし、引き戸にすれば、引き戸が壁に沿って収められるので、デッドスペースがなくなります。鉢植えを置いたり、雨の日に傘立てを玄関の外に置いたりできます。
■ 断熱性が高まる
ガラス部分が複層ガラスなので、断熱性が向上します。暖熱性が向上すると、結露の発生も抑えられます。
■ 通風
網戸を取り付けると、引き戸を開けたままにしておけるので、通風、換気ができます。
■ 玄関ドアから引き戸へのリフォームの施工事例
玄関ドアのリフォームは、断熱性を上げ、明るく風通しの良い環境を作ります。そして、玄関内の環境と、玄関周りの環境に合わせて、玄関ドアのリフォームの種類選ぶと、使い勝手の良い玄関に変わります。現地調査の際に、最適なリフォーム方法を、ご提案させていただきます。
玄関ドアマイスターは、東京23区、多摩地区、茨城県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、神奈川県に出張いたします。
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■ 玄関ドアの豆知識 ■
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。