そろそろ嫌な結露が発生する時期になってきます。今年こそ冬に備えて断熱窓にリフォームしようと検討されていらっしゃるご家庭も多いのではないでしょうか?
暖かい部屋を維持する暖房の熱を逃さず、結露を防ぐ断熱窓は、寒い季節にも大活躍しますが、せっかくリフォームするなら、防犯性も高められる断熱窓はいかがでしょうか?
窓の防犯機能が大切な理由
窓のカギをかけ忘れなければ、窓から泥棒が入ったりしないと多くの人は考えているのではないでしょうか?でも、玄関と比べて窓は十分に防犯機能をはたしていると思われますか?
最近ではほとんどの住宅の玄関には、2ロックか3ロックの玄関ドアがついています。そしてピッキング防止機能やこじ破り対策が施されている鎌式デットボルト、さらに電子錠のスマートドアなど防犯に配慮した機能がプラスされています。
それに比べると、窓はあまりにも脆弱ではありませんか?
泥棒の侵入経路と手口
泥棒が戸建て住宅に侵入する経路の内、約60パーセントは、1階居室の窓からです。玄関からの侵入は16,2パーセント、勝手口などからの侵入は16,8パーセントです。
さらに侵入手口から見ても、泥棒が住宅にドアから侵入する手口が4.8パーセントであるのに対して、窓ガラスを破って侵入する率は39.3パーセントもあります。
最も多いのは、鍵をかけ忘れた窓やドアからの侵入という手口で、全体の43.6パーセントをしめますから、施錠確認は本当に大切です。
また、泥棒は、留守の時だけ侵入するとは限りません。2016年の警視庁のデータによると、住宅侵入窃盗の手口のうち、最も多い空き巣69,1パーセントについで、忍び込み25,2パーセント、居空き5、7パーセントと続くのです。つまり、3割以上も、在宅時の住宅侵入窃盗があったのです。
ほとんどの方は帰宅すると玄関のドアを閉めるので、在宅時に玄関ドアは施錠されています。そしてそのドアは、多くの場合防犯性の高い玄関ドアです。しかし、窓は防犯性がほとんどない普通の窓で、しかも施錠していないことが多いと考えられます。
泥棒を防ぐ為には、窓も施錠すること、そして窓の防犯性を高めることが重要です。警視庁の住まいる防犯110番にも、防犯性の高い建物部品として、強靭な中間膜(特殊フィルム)が内部に密着されている防犯ガラスを使った複層ガラスについて紹介されています。 <ここが違う! 防犯建物部品>
もちろん、防犯は窓だけで完璧にできるものではありません。防犯性の高い玄関と勝手口のドアで住宅内への侵入を阻むこと、住宅の周囲の照明や庭の植栽を工夫して見通しを良くしておくことなどが必要です。
自主防犯行動の促進 (警視庁の住まいる防犯110番から転載)
- 在宅時でも、出入口や無人の部屋の窓に鍵をかける習慣をつけること。
- 日頃から建物周囲を整理整頓し、侵入されにくい環境を整えておくこと。
- 玄関をツーロックに、窓に補助錠を取り付けるなど、防犯設備を充実させること。建物部品を選ぶときは、防犯性能の高いものを。
- 設置した防犯設備機器を有効に役立てること。
- 旅行など長期不在にするときは、隣近所へ声をかけ合ったり、郵便物・新聞などの配達を止めるなどの注意も必要。
- 合鍵の不正作製を防止するため、鍵を家族等以外の必要のない人には「見せない」「渡さない」、写真や動画で「写さない」。
断熱窓で防犯性を高めるリフォーム
断熱性と防犯性を併せて高める窓のリフォームには、複層ガラスにする方法と、二重窓にする方法があります。
YKK AP防犯合わせ複層ガラス
断熱と防露の機能を持つ基本の複層ガラスに防犯機能が付いた複層ガラスを、今使っているガラスと交換するリフォーム方法です。アタッチメントがついているので、今ある窓のサッシからガラスを外して交換するだけの手軽なリフォームで、1セット30分程度で完了します。
複層ガラスは2枚のガラスの間の空気層が熱の移動を妨げ、冬の寒さ、夏の暑さを緩和します。外気と室内の温度の差が低くなるので、樹脂フレームの窓ほどではありませんが、結露の発生も抑えられます。
また、断熱と結露以外にも、室外の音を軽減し、室内の音を外に逃さない防音機能もあります。
また、地震や台風で窓ガラスが衝撃を受けてしまった際に、ひびが入ってしまったとしても、破片が飛び散らないので、二次災害を押さえられます。
防犯性能は?
防犯合わせ複層ガラスは室内側に、強度と柔軟性の高い樹脂中間膜が挟み込まれた合わせガラスが使われています。その為、普通のガラスに比べて割れにくく、こじ破り、内被り対策に大変効果的です。
こじ破りとは、音を立てずにガラスを割り、そこから手を入れて窓のカギを開けるという手口のことです。泥棒の窓からの侵入手口の中で、最も多い方法です。内被りとは音を気にせず、硬いものを投げ込んだり、道具を使ったりしてガラスを破壊し、住民が駆け付ける前に侵入してあっという間に窃盗を成功させてしまうという大胆な手口です。庭に置いてある植木鉢などを使われてしまう場合もあります。
これらの手口に対して、防犯合わせ複層ガラスに使わている合わせガラスは、細かいヒビが入るだけで、割れにくく、腕を入れられるほどの穴はあけられません。その為、官民合同会議の定める“防犯性能の高い建物部品”として認定されています。
YKK AP かんたんマドリモ 内窓 プラマードU
今ある窓に内窓を取り付けて二重窓にするリフォーム方法です。
窓ガラスが2枚になるので、2枚のガラスの間の空気層が熱の移動を妨げ、冬の寒さ、夏の暑さを緩和します。しかも、内窓は熱を伝えにくい樹脂フレームなので、結露の発生を抑えられます。さらに外の騒音が半分以下になる防音性もあります。
浴室・トイレ・キッチンなどの水まわりには、奥行きの小さいかんたんマドリモ 内窓Lite Uもあります。
また、マンションでの断熱窓へのリフォームは、無理だとあきらめている方も、二重窓なら施工箇所が専有部分にあたる為、リフォームできる可能性があります。管理組合によって細かい規定が異なりますので、あきらめる前に確認してみることをおすすめします。
防犯性能は?
施錠忘れを防ぐ テラスタイプには締め出されを防ぐ為についていない機能ですが、腰高窓の場合、窓を閉めると自動的に施錠される仕様になっています。
窓を割っても鍵を開けにくい 外からカギが見えにくいことに加えて、それぞれの窓にカギがついているので、鍵を開けるのに時間がかかります。泥棒が侵入に成功するまでの時間は5分以内だそうです。もし5分以上かかれば、発覚を恐れてあきらめることが多いのです。二重窓は、侵入に手間がかかる為、防犯性が高まります。
防犯性をさらに強化できるボタン錠付きクレセント
ガラスの交換に加えて今使っている窓に、ガラス破りに効果的なボタン錠付きクレセントをつける方法もあります。ボタン錠付きクレセントは、暗証番号で解錠するクレセントで、防犯性を高められます。
日本板硝子 防犯複層ガラス「セキュオペア®」
防犯複層ガラス セキュオペア®は、2枚のガラスの間にある中空層が熱の伝導を抑え、高い断熱性能を実現します。室内側に特殊金属膜をコーティングしたセキュオペア 高断熱タイプは、さらに高い断熱性を持っています。
防犯性能は?
日本硝子がおこなった試験の結果
ドライバーを使用して、一枚ガラスとセキュオペア30をそれぞれ室外側からクレセント付近をこじ破る破損状況の比較を行いました。一枚ガラスでは、クレセントを回せる十分な大きさの穴が簡単に開いてしまいました。一方セキュオペア30は、ガラスは割れましたが、約0.8ミリの中間膜があるために、一枚ガラスに比べてクレセントを回せる穴を開けるまでに時間がかかりました。
防犯複層ガラス セキュオペア®は、断熱と防犯が同時にでき、さらに高断熱タイプ、遮熱タイプもあります。
防犯複層ガラス「セキュオペア®」へのお見積りはこちらから
防犯機能の付いた複層ガラス、又は二重窓にリフォームしてみませんか?
窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。窓をUVカット機能のある断熱性能の高い窓に変えるだけで、暮らしはずっと快適になります。
でもせっかく費用と手間をかけてリフォームするのですから、断熱機能に加えて防犯機能も高くしませんか?
お宅の周辺の環境に合わせて、最適な防犯機能がついている断熱窓をご提案します。
昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。
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