【YKK トラディシオン 面格子 2型】
「換気のための小窓はつい開けっ放しにしてしまうから格子をつけたほうが良いかしら?」
空き巣のことが近所で話題になったり、ニュースで報じられたりすると、不安になって防犯対策について考えることがあります。近年は外国人犯罪も増えていることから、防犯の必要性が高まっているとも言えます。
強盗侵入犯の被害にあわない為に、格子は有効でしょうか?また、防犯対策は小窓に格子をつけるだけで十分でしょうか?
防犯対策のポイントは窓
戸建て住宅に侵入する泥棒の侵入経路の中で最も多い場所は、1階の窓です。その中でも、換気用の小窓は、狙われやすい窓です。
換気用の小窓は、浴室やトイレについています。そして浴室やトイレは道路に面していない場所、外部から見えにくい位置にある家が多いからです。しかも、小窓だから侵入できないだろうと考えたり、入浴後に窓を開けたまま閉めるのを忘れてしまったりする為、開けっ放しにしている家は少なくありません。そのような小窓には、格子が効果的です。では、その他の窓はどうでしょうか?
侵入犯罪には、空き巣、忍び込み、居空きという3つの手口があります。空き巣はご存知の通り、留守宅に侵入して盗みを働きます。忍び込みとは、家族が寝静まってから侵入する手口、居空きとは家人が家の中にいて、活動しているにもかかわらず、すきを狙って侵入する手口です。
そしてこれらすべての犯罪において、戸建て住宅では約六割が窓から侵入されているのです。平成29年の警察庁の統計調査によれば、戸建て住宅での侵入経路は、窓57,6パーセント、表出入り口17,5パーセント、その他の出入り口17,1%、不明5,9パーセント、その他1,8パーセント、非常口0,2パーセントでした。
さらに、侵入手段を見てみると、最も多いのは無締りで45,4パーセント、ついでガラス破りが38,2でした。ガラス破りとは、窓ガラスのクレセントのそばの部分を割り、割った部分から腕を差し入れて鍵を開けるという手口です。普通の単体ガラスであれば、数秒で侵入に成功します。
無締りには、小窓だからあけておいても大丈夫、ゴミ出しに行くだけだから玄関の鍵は閉めるまでもないと考えて、鍵をかけないケースもあれば、単純に鍵をかけ忘れてしまったというケースもあるでしょう。その2つ以外の侵入手段は、ドア破り2,6パーセント、合鍵1,9パーセント、戸外し0,6パーセントという、玄関からの侵入だと考えられる手口もありますが、ガラス破りに比べれば少数です。その他の施錠開け1,7パーセントは、窓に関わる手口ではないかと考えられます。
このようなデータを見ると、窓の防犯が侵入強盗の被害を抑える対策として、非常に有効であることがわかります。
窓の防犯対策の種類
【YKK高強度面格子 GLA サッシ】
防犯に役立つ窓とは、侵入に時間がかかる窓、侵入に時間がかかるだろうと思わせる窓です。
警察庁のデータによれば、侵入者の約7割は5分以上侵入に手間取るとあきらめる、10分以上かかれば、ほとんどの侵入者が侵入続行をあきらめるそうです。したがって取り外しにくい格子がついている、内窓がついているというような窓であれば、犯罪を防ぐ可能性が高まります。なぜなら、犯人はあらかじめ、下見をするからです。
例えば、玄関や窓が植栽や塀で道路や周辺の家から死角になっている、庭の中に高い位置のある窓への足場がある、ガラス破りがしやすそうな窓であるなど住宅の状況と、逃走経路、そして周辺の環境を確認してから、狙いをつける家を決めます。5分以内に侵入に成功できると思われてしまえば、犯罪に合う確率が高くなってしまいます。反対に格子や内窓で侵入に手間取りそうだと思わせれば、狙う家の候補から外されるのです。
それでは具体的に侵入しにくい窓、侵入しにくいと思わせる窓には、どんな窓があるのでしょうか?
格子のついた窓
格子には侵入しにくい窓だと思わせる効果があります。しかし、実際には侵入者が外から外しやすい格子もありますので、格子選びには注意が必要です。
プラスドライバーやマイナスドライバーなどの一般工具では取外しができない特殊なネジを使われている、強度の強いアルミ形材が使われているなど、防犯性の高い格子を選ぶことが重要です。
防犯性の高い建物部品として登録されている格子には、CPマークというマークがついています。格子の中には、防犯対策としてほとんど意味がないというような製品もあるというのが現実です。格子を選ぶ際は、CPマークがついている製品を選びましょう。
CPマークとは?公益財団法人全国防犯協会連合会によって、侵入に対して5分以上の耐性があると認められている防犯建物部品につけられるマークです。
【YKK 高強度面格子 FLA】
【YKK アルミ鋳物の格子トラディシオン 面格子 1型】
格子をつけられない窓の防犯対策には主に3つの方法があります。
ガラス破りに強い窓
都市防犯研究センターJUSRIリポートによると、侵入犯が最も破りやすい窓であるとしているのは、掃き出し窓だということです。
掃き出し窓とは、リビングルームやベランダに面した寝室などに使われる床から立ち上がっている窓で、歩いて出入りできる窓のことです。この窓には格子がつけられません。つければ窓からの景観が楽しめなくなり、庭やベランダへの出入りができなくなってしまいます。したがって格子以外の防犯対策を考えなくてはなりません。
- 破られにくいガラスにする 新築であれば、防犯合わせガラスを取り入れる、リフォームの場合は、単体ガラスより割れにくい複層ガラスに交換します。
【アタッチメント付き複層ガラス】
- 鍵を工夫する 玄関のように窓も2ロックにする、ノブを着脱できるクレセントにするなどの方法があります。2ロックにすれば、ガラスが破られ、クレセントを外されても、補助錠がかかっているので、簡単には開けられず、侵入に時間がかかります。着脱式のノブにし外出時は外しておけば、ガラスを破ってもクレセントを回すことができず、窓を開けられません。 【ボタン錠付きクレセント】
- 二重窓にする 窓を二重にします。リフォームの場合は、今ある窓の内側に内窓を取り付けます。
防犯のついでに断熱もできる窓
防犯対策のために窓を替えると、家の断熱性も上がり、結露も抑えられます。住居の断熱性が上がると、夏は涼しく、冬は暖かい心地よい室温が維持しやすくなります。さらに、冬は暖房をしている部屋と暖房をしていない部屋、暖房をつけている時間帯とつけていない時間帯の温度差が少なくなるので、朝の冷え込みや、寒い浴室といった冬の悩みが防犯対策とともに改善します。
防犯対策を検討する際には、格子に加えて、窓のリフォームも視野に入れてみてください。
防犯対策と併せて断熱性を上げる窓のリフォーム方法
防犯対策と併せてする窓の断熱リフォームには3つの方法があります。
内窓をつける
【かんたんマドリモ 内窓 プラマードU】
いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。今ある窓のサッシがアルミサッシでも、新しくつける内窓は断熱性が高く、気密性を高める構造の樹脂サッシです。したがってガラス部分だけではなく、サッシ部分の断熱性と気密性も高まります。また、サッシの色を内装に合わせて選べるので、お部屋の印象が明るくなります。二重窓には防音、遮音性能があるので、外からの騒音が聞こえにくくなります。また、
【かんたんマドリモ 内窓 Life U】
いまある窓に内窓を取付けて二重窓にするリフォームです。プラマードUに比べて、奥行きが40mmと狭いので、いつ内への出っ張りが抑えられます。その為、浴室やキッチンにも取り付けられます。断熱効果はプラマードUと同じ高さがあります。
かんたんマドリモ 窓交換
複層ガラスと樹脂サッシが組み合わされた窓と、今ある窓を交換するリフォームです。大きい窓を小さい窓に変えることもできます。
ガラスだけ交換
今使っているサッシのまま、ガラスだけアタッチメント付複層ガラス、又は薄い複層ガラスに交換する方法です。断熱効果がより高くなるLow-E複層ガラスも選べます。
断熱窓にリフォームすると、健康リスクを抑えるだけではなく、日々の暮らしが快適になり、冷暖房の効率が良くなるので電気代も節約できます。
防犯性能と断熱性能の高い家にするなら窓のリフォームをおすすめします。
窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。
窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。
昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。
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