窓を壁にするリフォームを考えているのですが、大掛かりな工事になりそうで、困っています。
なぜ、窓を壁にしたいのですか?
今まで、自宅に隣り合う敷地は、空き地だったのですが、最近家が建ったのです。寝室の窓が、隣家の窓と向かい合ってしまったので、落ち着かないのです。知り合いの工務店に聞いたところ、窓を完璧になくす工事は、外壁や内装も同時に工事しなくてはならないらしく、費用もかなり嵩みそうなのです。
それならば、今ある窓を小さくするリフォームができますよ。小さくても、窓があれば、日当たりも風通しも確保できます。
それはいいですね!
窓をなくすリフォームは、日当たりと風通しも悪くなってしまいますし、費用も嵩みます。全面的になくすより、一部を塞ぐ方法を取った方が、室内の快適性が保たれ、なおかつ費用と工事期間も少なく済みます。
窓を壁にするリフォームと窓のリフォームの費用の違い
窓を完全にふさぐリフォームには、外壁の工事が必要です。窓のあった部分に断熱材を入れ、窓があった部分の継ぎ目をなくすために、外壁を張り替えなくてはならないからです。もし、2階の窓の工事であれば、足場を組まなくてはならないので、さらに費用が嵩みます。
内装もクロスと床板をはがずので、クロスと床板の張替えもしなくてはなりません。窓のあった部分の壁紙、剥がした部分だけの床板だけ張り替えると、元の壁紙や床板の褪色が目立ってしまいます。窓の大きさにもよりますが、外壁の工事、内装の工事を合わせると、数十万円の費用が必要です。
そして最も心配されるのは、室内環境への影響です。窓を塞げば、家の中が暗くなり、換気も悪くなってしまいます。
カバー工法での窓交換のリフォームなら、大掛かりな工事をせずに、窓のサイズを変えられます。外壁や内装の工事費がかからないので、費用も抑えられます。そして何より、外部からの視線を防ぎつつ、明るさと風は維持できます。
窓のリフォームを検討しているけれど、実際に電話で問い合わせるのはハードルが高いと感じている場合でも、ネットでの見積もりなら気軽に調べられます交換したい窓のサイズを計って、ネットで見積もりをしてみてはいかがですか?。
窓を壁にするリフォームでFIX窓を取り入れる方法
窓を完全にふさがず、窓を小さくするリフォームには、どんな方法がありますか?
室内の環境と、窓が面している外部の環境に合わせて、様々な方法が考えられます。
ケース① 浴室の窓が大きすぎて寒い
古い住宅では、換気のために間口いっぱいの窓が設けられている浴室が多くあります。間口いっぱいの大きな窓が、換気には役立ちますが、冬の浴室を冷やします。どのような浴室は、FIX窓と引き違い窓、パネルの組み合わせでリフォームできます。
窓の一部はFIX窓にして日当たりを確保し、換気の為の引き違い窓を組みあわせるのです。引き違い窓だけで、日当たりが確保できる場合は、FIX窓ではなく、パネルをはめ込みます。窓のサイズが小さくなる+窓ガラスを複層ガラスに替えるという組み合わせで、暖かい冬の浴室が実現します。
【窓用語の解説】
- FIX窓 はめ殺しの開閉できない窓のことです。
窓を壁にするリフォームで窓を小さくする方法
ケース② 外部からの視線が気になる
今回の問題のように、隣家からの視線が気になるというような場合には、窓を小さくすると、状況が改善されます。
ただ、外壁からの工事となると、大掛かりな工事になり、費用も嵩んでしまいます。外壁の工事をせずに、窓を小さくする方法として考えられるのは、窓のあった部分にパネルやFIX窓と、ブラインド入り複層ガラスや型ガラスなど視線の通らない窓と組み合わせる方法です。
室内が暗くならずに、視線が防げるのはいいですね。今の窓のまま、カーテンやブラインドを閉めたままにしておくと、室内が暗くなってしまいますし…。
開閉できる窓と組み合わせれば、風通しも確保できます。
室内の環境には、明るさと換気は大切です。全面を壁にしてしまうより、小さくても窓がある部屋の方が、室内環境は整います。
さらにガラスを複層ガラスにすれば、断熱性が向上します。夏は涼しく、冬は暖かい部屋が実現します。さらに結露の発生も抑えられます。
窓を小さくするだけでは、断熱効果は十分ではないのでしょうか?
小さい窓の方が、大きい窓より、熱の出入りは少ないのですが、単体ガラスのままでは、十分な断熱ができません。夏涼しく冬暖かい部屋にする為には、複層ガラスが必要です。
【窓用語の解説】
- 単体ガラス 1枚板のガラス 断熱性能はほとんどありません。
- 複層ガラス 2枚のガラスが組み合わされた断熱機能を持った窓のことです。2枚のガラスの間に閉じ込められた空気が、熱の伝わりを抑え、窓の外側と内側の温度差を少なくします。その結果、外からの太陽熱の流入、室内からの暖房の熱の流出が抑えられ、室内の温度管理がしやすくなるとともに、ガラスの表面に結露が発生しなくなります。
FIX窓も複層ガラスのできるのですか?
できますよ。窓にはいろいろな開閉方法の窓がありますが、どのような開閉方法の窓にも、複層ガラスが使えます。
【窓用語の解説】
- 引違窓 一般的な横に滑らせて開閉する窓
- 上げ下げ窓 上下に動かして開閉する窓 上下とも動くタイプと、下部だけ動くタイプがあります。
- 縦すべり出し窓 縦を軸にして外側に開く窓です。家の横を通り過ぎていく風が、ガラスにあたって家の中に吹き込んでくるので、ウィンドキャッチ窓とも呼ばれます。幅を狭くして並べると、外部からの視線が防げ、防犯性も高まります。
- 横すべり出し窓 窓の上部を軸にして外側に開く窓です。小雨程度なら、窓を開けたまま換気ができます。
- 連窓 複数の窓が横、又は縦に連なっている窓です。リフォームでは、引き違い窓を縦すべり出し窓とFIX窓の組み合わせにするタイプの連窓が人気です。
窓を小さくする際の、断熱窓の種類を教えてください。
断熱窓には、機能性がかわるガラスの種類とサッシの種類があり、予算と目的に合わせて、その組み合わせが選べます。
ガラスの種類
- 複層ガラス 2枚のガラスの間に空気が閉じ込められた基本の断熱ガラスです。単体ガラスの窓からは、暖房の熱が逃げてしまい、暖房をしてもなかなか暖まりません。複層ガラスは、窓から逃げる暖房熱の量を減らすので、暖房が効きやすくなります。その結果、電気、ガス、灯油などの使用料が減り、家計も助かります。
- Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)室外側のガラスにLow-E金属膜がコーティングされた複層ガラスです。夏の強い日差しや西日、太陽光に含まれている紫外線を遮ります。日射熱を約50パーセントカットするので、冷房の効きが良くなります。また、紫外線も76パーセントカットするので、紫外線による家具や壁の褪色も防げます。
- Low-E複層ガラス(断熱タイプ)室内側のガラスにLow-E金属膜がコーティングされた複層ガラスです。冬の室内に太陽の光を採りこんで、暖かかく快適な室内にします。もちろん暖房の熱を逃がしません。
- 型ガラス 複層ガラス、Low-E複層ガラスとも、透明のガラス以外に、室外側に視線を遮る型ガラスが使われたタイプがあります。
- ブラインド入り複層ガラス 2枚のガラスの間にブラインドア組み込まれたガラスです。ブラインドの角度は調整できます。日中は遮熱と明るさ、夜間は外部の視線を調整できます。
視線が気になる窓には、型ガラス、又はブラインド入り複層ガラスが向いています。
太陽の直射熱が強く入る窓には、Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)が向いています。
日当たり悪く、冬の寒さが厳しい窓には、Low-E複層ガラス(断熱タイプ)が向いています。
サッシの種類
- アルミサッシ 強度、耐火性の高いサッシです。軽いので、開閉操作も楽にできます。ただし、熱を伝える率が非常に高いので、断熱性はありません。また、隙間風が入りやすいという欠点もあります。
- 複合サッシ 室内側と室外側に分けてアルミサッシと樹脂サッシが使われたサッシです。樹脂サッシや木製サッシより、価格が抑えらます。
- 樹脂サッシ 熱を伝えないので、木製のサッシに次いで、断熱性の高いサッシです。
- 木製サッシ 日本ではあまり使われていませんが、北欧では一般的に使われている非常に断熱性の高いサッシです。
窓を壁にするより、小さいサイズの断熱窓にする方が、暮らしが快適になりそうですね。
光熱費の節約にもなります。ぜひ断熱窓へのリフォームをご検討ください。
窓を断熱すると、夏涼しく冬暖かいだけではなく、光熱費の節約にもなります。断熱性の高い室内では、暖房を止めても、急激に室内の温度が下がらず、エアコンを止めても急激に室内の温度が上がりません。その為、冬の朝の冷え込みや、就寝中の暑さによる寝苦しさが、改善されます。
また、樹脂サッシの断熱窓にすれば、サッシ部分の結露も抑えられるので、結露のない快適な冬の窓が実現します。
窓は明るさと風を採りこんで室内を快適にする大切な場所です。視線を防げる窓もあります。窓のある部屋で暮らしを快適にしましょう。
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