北海道では、トリプルガラスの窓が多いそうですね。
複層ガラスより断熱性が高いので、多くの住宅に使われています。でも、関東でもトリプルガラスにすると、もっと室内が快適になり、防犯に強い家にもなりますよ。
トリプルガラスとはどんなガラス?
窓の断熱リフォームに使えるガラスは、複層ガラスだけだと思っている人は少なくありませんが、複層ガラス以外にトリプルガラスも使えます。トリプルガラスとは、3枚のガラスの間に、ガラスとして最も断熱効果の高い厚さ16㎜の中空層に、アルゴンガスを封入した断熱ガラスのことです。複層ガラスより高い断熱性能があり、樹脂サッシとの組みあわせで、結露も抑えます。
複層ガラスの断熱性は、単体ガラスの約2倍ですが、トリプルガラスは、複層ガラスの約4倍の性能があります。なぜなら、ガラスの数が増えることによって、空気の層も厚くなり、熱をより伝えにくくするからです。複層ガラスとアルミサッシの窓からは、室内から失われる熱のうちの約52%が、逃げていきます。
一方、トリプルガラスと樹脂サッシの窓から逃げていく熱の割合は、僅か20%です。外気温が非常に低い状態の時、単体ガラスとアルミフレームの窓のガラスの表面温度は、室内で暖房をしていても、外気温に近い冷たさです。しかし、トリプルガラスと樹脂サッシの窓のガラスの表面温度は、暖房をしている室内の温度と、ほとんど変わりません。
暖房をしているのに足元が冷えるという状態は、窓の冷たさが壁を伝い、床に拡がってしまう為におこります。窓の冷たさが解消されれば、暖房をしているのに、足元が冷えるという状態が、解決されます。その為、冬の冷え込みが大幅に軽減され、暖かい室内が生まれます。
断熱性の高さ 単体ガラス+アルミサッシ→複層ガラス+アルミサッシ→複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシ→複層ガラス+樹脂サッシ→トリプルガラス+樹脂サッシ
このトリプルガラスには、防犯合わせLow-Eトリプルガラスを組み合わせたタイプもあります。3枚のガラスが重なっているだけでも、単体ガラスや複層ガラスに比べて、ガラス破りをしにくい厚みがあります。それに加えて、防犯合わせLow-Eトリプルガラスには、強度と柔軟性に優れた樹脂中間膜が、挟み込まれているので、高い防犯性があります。
防犯性の高さ 単体ガラス→複層ガラス→トリプルガラス→防犯合わせトリプルガラス
窓交換の際には、複層ガラスと同じように、引き違い窓から、すべり出し窓にする、現在の窓より小さい窓にするというような変更もできます。
窓の防犯性を上げる必要性
暮らしやすい家にする要素には、快適さだけではなく、安全性という項目もあります。安全性の高い家にする為には、地震や台風に備える耐震性に加えて、防犯性も大切です。
そして、窓は防犯性に対して、大きな役割を担っています。窓の性能によって、強盗侵入の確率が大きく変わるからです。多くの人が望む理想の窓は、結露しない、季節に応じて快適な室内温度が調えやすいという条件に加えて、家の安全を守るという要素も備えた窓に違いありません。
窓が防犯性に対して、大きな役割を担っている理由は、泥棒の侵入経路のうち、約58,2パーセントが、窓からであることが、警察庁のデータで分かっているからです。カギをかけていない窓からの侵入が最も多く43,6%を占めますが、次に多いのは、ガラス破りの39,3%です。泥棒は、窓ガラスを破って、窓から侵入するというケースが、最も多いということがわかいます。
戸建て住宅のうち、ほとんどの家の玄関ドアには、ガラスよりはるかに厚い建材でできているにもかかわらず、防犯の為のダブルロックがついています。それに比べて、単体ガラスの窓は、あまりにひ弱です。マイナスドライバーで、簡単に割られてしまいます。割って作ったカラスの隙間から腕を差し入れて、カギを開けてしまいます。その他に、ライターを使ってガラスを熱した後、水をかけて冷やし、ひびを入れるという方法もあるそうです。
しかし、トリプルガラスには、3枚のガラスが組み合わされているので、手間がかかります。泥棒にとって、最も嫌なことは、犯罪が発覚することです。その為、侵入に手間取れば、あきらデータによれば、約7割の泥棒は、5分以上かかると侵入をあきらめるそうです。10分以上かかれば、ほとんどの泥棒が侵入をあきらめるそうです。トリプルガラスに、防犯合わせガラスが使われていれば、ヒビが入るだけで、割ることができず、泥棒に侵入をあきらめさせる確率をかなり高められます。
そしてそもそも、犯罪を成功させるために、多くの泥棒は事前に下調べをします。道路や周辺の住宅からの視線が届かない場所、留守時間の長そうな家、破りやすそうな窓を物色するのです。二重窓やトリプルガラスの窓は、ガラス破りがしにくい窓なので、下調べの段階で、あきらめさせる可能性も高められます。
トリプルガラスにするリフォームの方法
トリプルガラスにするリフォームの方法を教えてください。
トリプルガラスへのリフォームは、カバー工法でする窓交換という方法でします。
断熱窓へのリフォームの方法には、ガラスだけ交換、窓を交換、内窓設置という3種類があります。この3つの方法のうち、トリプルガラスにリフォームする方法は、カバー工法の窓交換だけです。
カバー工法は、今ある窓枠に、新しい窓をかぶせるリフォームの方法です。従来の窓のリフォームのように、壁を壊したり、床板や壁紙を剥がしたりする必要がありません。また、2階の窓であっても、家の内側から工事をするので、足場なしで作業をします。その為、時間も費用も抑えられ、一窓の工事は、半日で完了します。
予算的にトリプルガラスをあきらめて、複層ガラスにする場合も、防犯合わせLow-E複層ガラスを選べますか?
選べます。その他に、複層ガラス+アルミ樹脂複合サッシにすると、トリプルガラス+樹脂サッシより、予算を抑えられます。
性能と費用は同時に上がっていくのですね。悩ましいところです。
性能が高い窓ほど、導入時の費用は嵩みます。ただし、長い目で見ると、冷暖房にかかる費用が、かなり減ります。東京の気候で、アルミサッシと複層ガラスの住宅の年間の冷暖房費は、およそ66,563円です。アルミ樹脂複合サッシと複層ガラスの場合は、59,396円、樹脂サッシとトリプルガラスの場合は、52,363円です。年間約14,200円節約できます。
窓は、家電や家具に比べると、はるかに寿命が長いので、20年以上は使えます。おそらく、多くの住宅では、自然災害や、突発的な事故がない限り、もっと長く使うでしょう。快適な室温、結露によるカビやダニが発生しない健康的な環境、泥棒が入りにくい家という3つが叶えられ、数十年後には元が取れると考えることもできます。
10月からは、次世代住宅ポイントが発行されるようになるので、それを利用するのもいいですよ。窓のリフォームにも適用されます。
次世代ポイントはどのように使うのですか?
ポイントに応じて、登録されている商品の中から、好みの物と交換できます。
次世代ポイントとは、各家庭のエネルギー消費を抑えることや、高齢になっても快適に暮らせる家にすることなどを目的に、住宅の機能性を上げるリフォームに対して、国が補助をする制度です。
次世代住宅ポイントで対象になるリフォームには、バリアフリー改修や、エコ住宅設備の設置など、様々ありますが、この中に開口部の断熱改修という項目があります。開口部の断熱リフォームで交付される次世代住宅ポイントの対象には、ドアだけではなく、窓のリフォームも含まれています。したがって、二重窓にするリフォームも、次世代ポイントの対象になります。
- 工事請負契約 2019年4月1日から工事請負契約ができる期間が始まっていますので、いつでも契約できます。
- 着工、引き渡し 2019年10月1日から2020年3月31日まで
- ポイント発行の申請期限 2019年10月1日から2020年3月31日まで
- ポイントの商品交換申し込みの時期 2019年10月1日から2020年6月30日の予定
製品選びと申請のお手伝いはお任せください。
断熱リフォームにはしたいけれど、予算が心配という方は、ネットでお見積をしてみませんか?無料で手軽にリフォームにかかる費用を知ることができます。
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「東京」「茨城」「千葉」「埼玉」で、防犯性の高い窓へのリフォームを検討中の方は、ぜひご相談ください。
断熱窓への交換リフォームは、毎日の暮らしを快適にするとともに、健康にも大きく貢献します。ご予算、ご要望に応じて様々な窓交換の方法があります。ぜひ断熱窓へのリフォームをご検討ください。
窓リフォームマイスターは、「東京」「茨城」「千葉」「埼玉」での窓交換のリフォームを、すべて自社グループで行う工事で請け負っています。
直接仕入れ、直接工事の為の適正価格でのリフォーム工事です。断熱リフォームを検討中であれば、ぜひお見積りをなさってみてください。
窓リフォームのことで迷っていることやわからないことがあれば、何でもご相談ください。
窓の交換で断熱性を上げ、季節ごとの暑さや寒さ、結露を抑えることに加えて、リフォームの方法によって耐震性、防犯性、防音性も同時に向上させることができます。
昭和5年の創業以来、建具だけを専門にしている中村建硝はお客様の暮らしを快適にすることと、お客様との信頼関係を大切にリフォームに関わっている会社です。窓の交換リフォームを検討中であれば、ぜひ簡単お見積りをお試しください。お部屋の向きや室内環境に最も適したリフォームをご提案します。
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