二重窓と結露防止シートを比較【5分野】
今すぐに結露対策をしたいと考えているなら、価格と手軽さで結露防止シートが適しているでしょう。
しかし、プロの目からすると、価格と手軽さだけで決めるべきではないと思います。
なぜなら、この先何十年も家で暮らしていくため、一時しのぎのような対策ではなく、「結露が発生しにくい環境を整えること」「快適に家で過ごせるか」どうかが大切だと考えます。
だからこそ、今回は、二重窓と結露防止シートを色々な面から比較していきましょう。
設置方法
まずは、どんな方法で取り付けるのか、比較します。二重窓は簡易キットでDIYする方法もありますが、きちんとしたメーカー製品を設置することを前提に他の面でも比較します。
二重窓:既存の窓を壊さず、室内側に新しい窓を取り付け
結露防止シート:既存の窓ガラス部分(全体もくしは下部)にシートを貼付する
二重窓は、既存の窓を壊さないといっても、新しい窓を取り付けるという「リフォーム工事」に該当するため、プロの手が必要ですので、ただ単に貼付するだけの結露防止シートに比べると、大掛かりで、必要経費も差が出ます。
性能
二重窓にしても、結露防止シートにしても、共通する期待する効果は、「結露を発生させないこと」ですよね。2つの性能を比べてみましょう。
二重窓:結露防止のほか、断熱効果・防犯効果・防音効果
結露防止シート:結露防止のみ
結露防止シートは、名前の通り、結露を発生させにくくするためのシートです。一方で、二重窓は、結露以外の効果もあり、生活上のお悩みをマルっと解決してくれます。
特に二重窓を設置する理由として、騒音のお悩みを解決するための場合も多くありますので、防音効果は見逃せない一面です。
構造
構造は、性能にも関わる大きな部分です。
二重窓:樹脂サッシにガラス(単板ガラスから複層ガラスまで選択可能)
結露防止シート:吸水タイプと断熱タイプがあり、構造に違いがあり
吸水タイプは、発生した結露を吸水する構造であり、窓全体に貼付するものと、窓の下部に貼付するタイプと両方があります。また断熱タイプはいくつかの特殊な断熱シートの層があり、室内外の熱を伝えにくい構造です。
さて、二重窓の構造でもう少し詳しくお伝えします。
二重窓は、サッシの間にガラスをはめこみますが、
ガラスは、
●単板ガラス(3mm厚や5mm厚など)
●複層ガラス(例:3mm厚ガラス+空気層+3mm厚ガラスと2枚のガラス)
●LowE複層ガラス(ガラス部分に特殊な金属膜がコーティングされたもの+空気層+コーティングされたガラス)
があります。
また複層ガラス・LowE複層ガラスの場合、より断熱効果・防音効果が高いアルゴンガスというガスが注入されているタイプもあり、空気層かアルゴンガスか選択することができます。
バリエーション
窓はインテリアの一部ですので、リフォームすることで、部屋の雰囲気を変えることが可能です。二重窓も結露防止シートも色や模様などデザインのバリエーションがあります。
二重窓:サッシの色、ガラスの種類(すりガラスや型ガラス)で変化
結露防止シート:シート部分に模様があり、モノクロからカラフルなものまで
二重窓は、サッシのカラーで随分と部屋の雰囲気が変わります。二重窓の2大ブランドYKKAPのプラマードU、LIXILのインプラスは共に木目調を中心に、6種類のカラーから選択することができます。
ガラスについては、インテリアのためではなく、外から室内を見えにくくするためものですので、模様ではありません。
▶︎サッシのカラーによる室内の異なる雰囲気は、各社のWEBカタログの施工事例を見ると参考になります。
YKKAP プラマードU WEBカタログはコチラ
LIXILのインプラス WEBカタログはコチラ
一方結露防止シートは、ガラス部分に貼付するシートですから、ステンドグラスのようなカラフルなものなど色々な柄があり、ガラスの部分でもインテリアのように楽しむことができます。
関連コラム
取り付けられない窓
二重窓も結露防止シートも、取り付けることができない窓があります。
どちらも取扱説明書などで対応する窓の規格を知ることができますが、間違って購入したなんてことにならないように、前もって知っておきましょう。
二重窓:内開き窓、FIX窓、ウィンドウエアコンや換気扇など設備があるもの、上げ下げ窓
結露防止シート:網入り窓ガラスや複層ガラス(ペアガラス)
二重窓は、2つの窓がスムーズに開閉できないと、大変ですよね。
例えば、室内側に窓を取り付けるのに、室内側に開く窓に取り付けたら、既存の窓は開けることができなくなります。だから二重窓が取り付けられない窓なのです。
内開き窓以外の窓も同じような理由で取り付けることができません。
結露防止シートが網入り窓ガラスや複層ガラスに貼り付けられない理由は、既存の窓ガラスに熱がこもってしまい、破裂する(熱割れの)恐れがあるからです。
既存の窓ガラスが、一般的な透明ガラスではない場合は、注意が必要です。
ただし、結露を吸水するタイプの結露防止シートであれば、貼付することは可能です。
結論:二重窓がおすすめ
目先の費用や価格を考えると、確かに結露防止シートが魅力的です。一枚あたり2,000円前後で購入できますので、当然といえば当然です。
しかし、結露防止シートは、きれいにピタッと貼ることが、難しいですし、長期間同じものを貼ったままにすることができません。時間が経てば、自然とはがれてきて、見た目もよくありません。
しかし二重窓であれば、結露対策以外の効果もありますし、一度プロの手で取り付けられたら、そのまま使い続けることができます。
業者を探す手間も費用も1度きりですみます。
場合によっては、二重窓の設置は、補助金を利用することも可能ですので、いいものを賢く取り付けることができるのです。
▶︎どのくらい内窓の設置費用がかかるのか、知りたい方は今すぐ簡単お見積もりをご利用ください。
▶︎補助金について詳しく知りたい方はコチラもお読みください。
関連コラム
二重窓が設置できない場合の対処方法
さて、二重窓は結露対策のほかにも効果がありますが、上記でお伝えしたように、取り付けられない窓があります。
取り付けられない窓の場合についても考えてみましょう。
方法①:結露防止シート
もちろん結露防止シートも網入りのようなガラスには取り付けられませんが、吸水タイプの結露防止シートなら貼付することができますので、ガラスの種類と結露防止シートの特性を分かっておけば、簡単な解決方法です。
ただし、吸水タイプの場合、あくまでガラスに付着する水分を吸収するだけです。窓に結露が発生しないわけではありません。
方法②:窓を交換する
ウィンドウエアコンを取り付けている場合は、窓を開けたままにしなければいけないため、エアコンを変えてもらう必要がありますが、開き方によって内窓が取り付けられない場合は、既存の窓を新しい窓に交換することで、結露が発生しにくい窓にすることができ、根本的な問題を解決することができます。
窓の交換といっても、大掛かりな工事ではなく半日もかかりません。
窓を交換する場合は、サッシの材質とガラスの種類を選ぶことができます。
おすすめは、樹脂サッシに複層ガラスもしくはLowE複層ガラスの組み合わせで交換することです。
開き方も選ぶことができますし、トリプルガラスも可能ですので、選択の幅が広がりますよ。
▶︎窓交換のラインナップは各社のWEBカタログをご覧ください。
YKKAP 樹脂窓 WEBカタログはコチラ
LIXIL 樹脂窓 WEBカタログはコチラ
関連コラム
二重窓で快適な生活をしよう
結露防止シートは、結露を防止する点において役に立ち、ストレスも緩和されると思いますが、耐久性といった問題があります。
家での生活は、この先10年以上続きますから、より快適に過ごせるように、耐久性やその他の効果も考慮し、「二重窓」を設置する方が断然おすすめです。
玄関ドアマイスターは東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木で玄関ドア/窓の交換を承っています。玄関ドア/窓のことなら何でもご相談ください。ご自宅の環境に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お客様のご自宅に伺う仕事ですので、信頼を何よりも大切にしています。丁寧親切はもちろんのこと、マナーの徹底も行っています。仕事は、最後は人で決まるという部分があります。世界に唯一の商品やサービスを売っている会社なんて一握り。同じような価格、同じようなサービスは、他にもある。それでも「あの人に」と選んでいただける、そんな会社でありたいと思っています。
玄関ドアで困っていることがあれば、どんなことでもご相談ください。
玄関ドアは家の顔、お客様が初めに訪れる場所です。
家族にとっては、必ず毎日通る場所です。
きれいで快適な玄関は、生活の質を格段に向上させます。
新しい玄関で快適な生活を手に入れてください。